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マンガ: 『この美術部には問題がある! 〜6』感想

 今期アニメが放送されていて、それ見て大変気に入ったので原作も読んでみました。

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 それでやっと気付いたんですけど、この原作者の人、以前別の作品(『サイトーくんは超能力者らしい』)読んでましたよ私。でも、レビューしたと思ってたらしてなかったですね。

 さて、この大した事件も起こらない地味ーな作品、なんでこんなに心地好いのかなと自分でもなんか不思議です。
 まあ、はっきりと言えることもいくつかあるんですけど。
 例えば、絵柄。アニメの絵柄もいいですが、原作のもっとスリムな(色んな意味で(笑))感じとか、あとどう表現したらいいのかわかりませんが、シンプルで素っ気ない無機質な線とか。
 また例えば、でも描いていることはどこかハートフルであったかいとか。典型的なのが、6巻に収録されている「37作品目 第1回クジ引き大会」のコレットさん。これは長くなるので、後で書くことにしましょう。
 更に例えば、人の関係の連なりとか。6巻でその環が閉じた萌香とかね。
 キリがないのでもう一つだけ挙げるとすると、ストーリーの「オチ」。基本的には一話完結なのでほぼ毎回一つのエピソードが完結しているわけですが、最後にちょっとだけ捻りがあるんですよね。

 作中、宇佐美さんが水瓶座生まれであることが明かされていますが(「20作品目」)、これまでに私の見たところ、こういう設定をする作家さんて星占い(西洋占星術)をちょっと意識していて、その占いで言うところの(本作であれば)水瓶座もしくは風の星座もしくは男性星座的なイメージや感覚を好むところがあると思います。あいや、内巻君はしし座らしいのでそっちかも知れませんけど。で、だからなのか登場人物が、多くの場合男性星座(もしくは女性星座)に偏っている。
 そういう好みは、漫画家なら描く線とかにもそういうことが表れていると思います。上記のような絵柄とか。また他にも、物語の構造とか構図にも出ていますよね。上記のように人の関係が巡り巡って閉じているとか。

 ちょっと話が逸れました。ここで、後回しにしていたくじ引き大会の話をしましょう。
 部活で宇佐美さんがいきなり、くじ引きを提案します。それぞれが絵に関するお題を紙に書いて箱に入れ、引いた人はそれを描かなければいけないというルールです。
 コレットさんは、誰かに似顔絵を描いて欲しくて「わたし」と書いたのですが、最後に残ったその札を自分で引くことになってしまいました。
 ところで、内巻君は宇佐美さんが書いた「落ちこむ人」というのを引いていて……という話です。
 ここで重要なのは、その続きが描かれていない、仄めかしているだけということです。言わぬが花、的な感性でしょうか。

 他にも、「20作品目」で謎の美少女転校生伊万莉さんが内巻君のクラスにやってきて彼との共通の趣味があったりして接近もするのですが、それで宇佐美さんに危機的な状況が発生するわけでもないし。
 物語の、情動の面での振れ幅がある一定範囲を越えないよう、コントロールしていますよね。
 ただ、そうであるからには宇佐美さんに劇的なハッピーエンドが来ることも多分(最終話が来ない内は)ないんでしょうけど(笑)。いやまあ、その最終話ですらそうなる保証もないわけですけど。

 結局、私がこの作品を好きなのは、これまでに挙げたようなことを全部引っくるめた、その「感じ」「雰囲気」なんでしょうね。だから、極めて感覚的な理由です。技巧に関することであっても、そのようにしようとする訳というのがある筈で、その根拠となる感性が近いということなのでしょう。

マンガ: 『あとで姉妹ます。 1』感想

 本屋で見て表紙買い。

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 どうでもいいですけど帯が(笑)。
atodeshimaimasu_1.png
 確かに、共通点はありますね。
 それにしても、昔はなかったとまでは言いませんが最近こういう出版社の垣根を超えた交流って増えてきましたよね。

 さてそれでは本編について。
 ……書き始めたのですが、FC2がいつもの言葉狩りを始めたので、お勧め!するだけで止めておきます。
 いい作品だしエロもないんですけどね。

マンガ: 『ARIA 完全版 3』感想

 感想とは言っても大した話はありませんが。

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 たまに出てくる猫関連の不思議な話の一つなんですけど、この巻には「Navigation27 逃げ水」というエピソードが収録されています。「完全版」くらいの構成だと、だいたい一冊に一話くらいケット・シー絡みのものが収録されるペースでしょうか。

 その「逃げ水」は、なんだかビューティフルドリーマーを想起させるような情景があったりしますがそれはおいといて、灯里とあちら側の人物(?)との対話があるという点でちょっと特別ですね。
 今、巷ではどうやら猫ブームらしくてNHKのニュースで出てくるくらい、それも日本だけでなく他のアジア諸国とかもしかすると欧米でも猫が人気のようですが、『ARIA』での猫の立ち位置を見ると、今これを読んだらハマる人が多いかも?

 さて、それとは別に、先日こんなものも見掛けて、つい買ってしまいました。


 ……あれ? なんか値段が違う。私が買ったのは5刷なのでその間に値下げがあったんだろうか???
 復刻される前の『月刊ウンディーネ』も持ってたりしますが、ここだけの話、実はそれ開封してなくて、中身を読んだの今回が初めてです(笑)。うーん、読んでみると中々このノリ面白いなぁ今更ながら。
 でも、それでパロディ版ASCIIとか思い出しちゃうのはちょっと連想の方向性がおかしいですね。どうせなら『トップをねらえ!』に挿入されてたCMとかを連想する方が……いやそれもおかしいですか(笑)。

マンガ: 『微熱空間 1』感想

 これが先日もう一冊手元にあると言った作品です。

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 が、いくら「ゆっくり読もう」としてたと言っても、今日までかかったわけではなく、実はあの後すぐに読んでます。
 でも、その後色々忙しくて、感想を書こうとした日にはちょっと割り込みで別のこと(松智洋さんの訃報)を書いてて、翌日はまたちょっと別のことをやってて、結局今になってしまいました。

 まあそんな事情はどうでもいいことですね。
 本作は『ひだまりスケッチ』で有名な蒼樹うめさんの……何て言うんでしょう。ストーリー漫画? 四コマじゃないですし。

 主人公の亜麻音は、父親の再婚により弟ができると楽しみにしていたのですが、その「弟」になった直耶はわずか三日誕生日が遅いだけでした。ショ……いや、可愛い少年を想像していた亜麻音は期待が大きかっただけにむくれてて、互いに名字に君/さん付けで呼んでたのですが、そういう事情がある日直耶にも知られるところとなり。
 というわけで、無理やりお姉ちゃんと呼ばせた(実際には「姉ちゃん」でしたが)ものの、じゃあ自分は弟を何と呼ぶのかと言われて「直耶」と呼ぼうとするも無理であることに気づき、結局振り出しに戻る(笑)。という始まり。
 そんな経緯を知らない父親に進展がないと言われた直耶のモノローグが秀逸。

違うんです
三歩進んで三歩下がった感じです
お義父さん


 ただ、上記では亜麻音を主人公としましたが、直耶もほぼ同格の感じです。一応プロローグ的な第0話が亜麻音のみだったのでそう書きましたけど、実際には直耶の感じるあれこれも含めて「微熱空間」だと思うので。
 そんな二人の微笑ましい、でもちょっとハラハラするようなもどかしいような、そんな生活が描かれるのが本作。
 また、やはりあくまでも「微熱空間」なので、ラッキースケベ的な要素はありませんね。強いて言えばカバーを外した辺りで起きてはいるようですが(笑)。あと描きおろしの第7.5話とか。
 郁乃の下着姿はありますが、あれは物語的に必然/必要性があるものだし。

 というような二人の関係を微妙にかき混ぜてくれるのが、亜麻音の友人の郁乃。
 この郁乃が曲者で、どう見ても亜麻音に特別な感情を持っています。だから、亜麻音の家に乗り込んで直耶を威嚇したり色々するわけですが、自身の哀しい宿命にすぐに気づいてしまいます。
 そんな郁乃なので、その後も悩みは尽きません。亜麻音のためにと色々やっても結局墓穴掘っちゃうようなところがあります。その空回り振りが郁乃の萌えポイントかも。

 さて、そんなドキドキ感を別の面から強烈にサポートしているのが、その絵柄です。
 前述のように本作では、ほぼエロ成分が排除されています。でも、それで全く健全で平常な日常となるかというと、そうはならないのですね。というか、それでは「平熱空間」になってしまいます。
 その辺りの絶妙な雰囲気を醸し出している要素の一つが、亜麻音の描き方だと思います。

 まずはそのスタイル。
 特筆すべきは肩でしょうか。あまりなで肩でなく微妙に肩幅があることが、その辺りの細さを際立たせていると同時に、首周りから胸の辺りのゆったり感を生み出しています。また、細い首とあまり強調されていない胸も重要ですね。
 続いて、服装。亜麻音の通う春日野女学院の制服にはどうやら、基本はセーラー服なのですが、胸当てがないようです。誰もしていないので。
 また、こちらは亜麻音の趣味かも知れませんが、家にいるときの普段着でも首周りが開いているものが多いですね。

 つまり、これはもしかすると作者さんが某所で培ってきたノウハウなのかも知れませんが、直耶目線で亜麻音を見たとき、エロ成分なしでどきっとする感じが(男性)読者に伝わるようにするために強調すべきところが見事にデザインされているということです。具体的には、首の辺りから鎖骨、細い肩といった部分ですね。キャラ的にも服装的にも。

 ということに更に加えて、本の装丁にも力が入っている感じです。
 白い背景、タイトルロゴのチェックっぽい線と配色、カバーの人物の部分の……何というのでしょうか、つるっとした感触の加工。なんかもう、これでもかという感じですね(笑)。これはもう、飾っておくにもいいくらい。

 という風に微熱な空間が見事に描かれた本作。
 さすが、という感じですね。

マンガ: 最近読んだ漫画 - 2016.4

 二冊紹介。もう一冊手元にあるんですが、こちらはもうちょっとゆっくり読もうかと。

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 1巻の感想で書いた方向に概ね向かっている感じですが、侑と私では「認識」の違いで大きく雰囲気が違っているようです。読者と登場人物を比較してもなんだかなーですが(笑)。

 ところで、2巻では随分と夾雑物がある感じ。思えば、18禁同人誌ですが以前感想を書いた『ステークホルダー』ではもっとずっと明確に余計なモノが絡んできていたのに、それでもあちらは(わたし的には)堂々とした百合だったんですけど。
 思うに、『やがて……』の方では、その存在によって侑の心が乱されてしまっているからなのではないかと。それにより侑が、物語的に進むべき方向に進むことになったとしてもです。いや、だからかも知れない。


その姉妹はたぶん恋する葦なのだ (1) (電撃コミックスNEXT)
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 上記で18禁漫画を持ち出しましたが、こちらは作品そのものをどちらの扱いにしようか迷いました(笑)。いつも言っているように、私はここで紹介する際には自分の基準で、つまり自分にとってどの辺りに重きを置いている作品かで決めるからです。まあそれでも、成年コミックとされているものを一般として紹介したことはないと思いますけど。
 というのも、話も面白いんですけど、作中で漫画家のモデルをしているひまりの身体が、あまりにいいからです。
 色んな意味で(笑)。
 例えばp88の後ろ姿のお尻とか、p91の胸とかですね。

 ただ、人物の配置やかなえの過去など、物語の部分も色々と気になります。でもそちらでもやはり、今度はひまりと道隆の、叔父と姪でありつつエロい漫画描きとモデルでありつつ極めて純粋な想いを懐きつつそれでもやはりどこか淫靡な関係に、どうしても惹き付けられます。
 いやー、でもなんか主人公は蜂彦でメインヒロインはかなえっぽいんですけど……?

マンガ: おや、もういく?

 最初は「小山田いく、逝く」みたいなタイトルを考えたのですが既にこのネタ氾濫してそうな気がして、でもそう思うといくら考えてもカブりそうな気がして。
 結局、二つ目に考えたネタに落ち着きました。独自性なんて追求してたら本文にすら書きたいこと書けなくなっちゃいますし。ちなみに元ネタは、もうどこで読んだかも憶えてませんが、本人によるネタ「おや、まだいく?」から。

漫画家・小山田いくさん亡くなる 代表作に出身地・長野県小諸市を舞台にした「すくらっぷ・ブック」など - ねとらぼ

 「すくらっぷ・ブック」などの作品で知られる漫画家の小山田いくさんが亡くなっていたことが明らかとなった。実弟にあたる漫画家の田上喜久さんがTwitterで「小山田いく先生。お亡くなりになりました お疲れ様でした」と小山田さんの死を悼むツイートをしている。


 この人の作品はとても好きだったのですが、ではどういうところが好きだったのかということを考えてみたら、氏の『すくらっぷ・ブック』について最初に思い出したシーンにそのことがよく表れているなーと思いました。
 それは、晴ボンとイチノが口論をしているところ。その地方では七夕を8月に祭ることについて、晴ボンは、8月の方が旧暦の七夕に近いからその方がいいと主張し、イチノは、梅雨も明けきらない7月よりも8月の方が星が見えやすいからいいと主張。
 つまり、どちらも8月にやること自体は賛成なわけで(笑)。

 これが象徴しているのは、氏の作品には理系的な感性と文系的な感性が同居し、渾然一体となっていたということです。今思うと私は、そういう感性が好きだったのだな、と。
 拡がる夜空に瞬く星に大宇宙のロマンを感じつつ、でも宇宙に飛び出していったりはせずに地に足をつけて見ている、というような感じでしょうか。

 そういうバランス感覚が見えるところがもうひとつ『すくらっぷ・ブック』にありました。晴ボンが付き合っていた相手が、どうにも似合わない感じのするマッキーだったことです。並べるとはるまき(笑)。合いそうという意味ではカナの方が明らかに似合っていたのですが。
 ちなみに、私はカナ派だったのですが、彼女に関連するとっても好きなエピソードがあった筈なのにさっぱり思い出せません(笑)。あの辺にある筈なので週末にでも発掘して読もうかな……。
 まあ、カナ派とは言っても私の好みというだけで、晴ボンがマッキーと付き合うようになったことはなるほどという感じでしたけど。

 なんだか『すくらっぷ・ブック』の話ばかりになりましたが、やっぱりあれが私は一番好きでしたから。絵柄や作品自体の雰囲気の、ふわっとした感じ、なのにしっとりとした感じとか。
 まあでも、さすがにもう色々忘れているし、実はここまでに書いたことにも記憶違いとかあったりして?

マンガ: 最近読んだマンガ - 2016.3

 から三冊ほどご紹介。

○ 『魔法使いの嫁』5
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 アニメが制作されるそうですね。取り敢えずは本の6〜8巻とセットのOVAらしいですが、TVアニメになるかどうかは……?
 この巻の終りの方でエリアスがチセに語った魔法とか国とか文化に関する見方は中々良いものでした。
 あと、シルキーが(ry

○ 『ARIA 完全版』2
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天野こずえ
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 火星か……何もかも、みな懐かしい……。

 これ読んでちょっと思い出したのが、アニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』です。放送中は終盤の展開に文句を言ったりもしましたが、その後も何度も触れているように、たまにちょっとだけ見返したりするお気に入り作品です。先日もふと1〜2話を見たり。あの世界の雰囲気が好きなんですよね。
 なんでこういう話になったのかというと、いずれの作品も、ヨーロッパ風の舞台に日本的なものが紛れ込んでいるという感じの作風だからです。ソラヲトではフランス語圏で石造りの街並で、でも人々は八百万の神々を信仰していたり、この『ARIA 完全版』2巻なら狐の嫁入りとか。まあ、色んな事物に対する灯里の感じ方そのものがそもそもそんな感じですけど。あ、『魔法使いの嫁』にもそういうところありますね。

 そういうのがあるからいずれも好きなのかも知れないし、ARIAを読んで(見て)いたからソラヲトも好きになったのかも知れない。それはよくわかりませんけど。

○ 『干物妹! うまるちゃん』8
干物妹! うまるちゃん 8 (ヤングジャンプコミックス)
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 アニメ見て原作も読み始めて、それでずっと思ってたんですけど、私が本作に感じているこの魅力って一体どう表現したらいいんでしょうか。
 普通なら減点になるような、え、ここで終わるの?的な話の切り方が、逆に余韻を残すものに感じられたり。また、たまに明かされる過去の話とか、矛盾はないと思いますが(多分)種明かしとかは多くがほったらかしだけど、別に気にならないしむしろ謎は謎のままでもいいかなと感じられたり。

 結局、あのうまる達が繰り広げるまったりとしたあれこれとか、その中にちらっと見える暖かさとか、もっとちらっとしか見えない幻想的な雰囲気とか、そういうのが私は好きなんでしょうね。

マンガ: 洋楽を聴かない私がデビッド・ボウイで思い出すことと言えば

 世はデヴィッド・ボウイの訃報に大層な騒ぎになっているわけですが。
 でも私は洋楽とか聴かないし……殆んど。で、
  • 日本人で
  • 洋楽聴かない
ってことになると、まあまずは戦メリの人?ってのがパターンですよね。私も一応当てはまります。
 しかし、映画は一回しか見てないしどっちかというと坂本龍一によるテーマ曲の方が印象に残ってるし。

 私の場合はむしろ、こんなものの方を思い出したりします。

レディキッド&ベビイボウイ―複製原画集
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 って、コミックスの方はAmazonにもないのかな?

 設定は宇宙を舞台としたSF。主人公はボウイとミサ。
 作中に、その二人のこんな台詞があるんですよね。

「そういえばあたしボウイの本名聞いた事ない」
「あれそうだっけ?
デビッド
なんてね」
「……ふーん
よーくわかったわデ・ビッ・ド」
「じょ冗談だってば」

 冒頭でWikipediaを参照して「デヴィッド」と表記しているのにこのエントリのタイトルが「デビッド」なのは、こっちが本題だからだったりします(笑)。

 残念ながら作者のかがみ♪あきら氏(音符は16分音符の二連符で表記することも省略することも多い)は、本作の連載中に26歳の若さで急逝しているわけですが。よってこの作品はコミックスでも「未完」として途切れています。
 かがみ氏の真骨頂と言えるテーマが鏤められ、結構興味深い背景もありそうな連載がこのように中断されてしまったことは、とても残念です。
 武骨なメカとそれが護るようにしている女の子。このモチーフは本作でも特に印象的な部分でした。

 あとミサ可愛いし(笑)。

 しかし、夭折しても天才は天才、という風に私なんぞは思うわけですが。彼の持っていた世界というのは色んなところに影響を及ぼして今も息づいているように感じたりしますから。
 というわけで、タイトルとは全然違う人に合掌。

マンガ: 『やがて君になる 1』感想

 何だかこういう百合作品がだいぶ認知されてきた感じがしますねぇ。
 いいことです(笑)。

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 主人公は、高校に進学して程無い小糸侑。侑は今、何だかちょっと周囲との距離を感じているようです。
 中学の卒業式の日、とある男子から告白をされたのですが、まだ答えを保留しています。

 侑は、特別という気持ちがよくわからない。

 だから、友人達の恋バナにも乗れないし、少女漫画やラブソングのことばも「わたしのものになってはくれない」。
 そんな侑が出会ったのが、学校の先輩で生徒会の七海燈子。

 燈子が特別な人になったというわけではなく、彼女が告白を断ったところに出くわしてしまい、後にちょっと親しくなってから燈子から聞いたことが侑を動かしたのでした。燈子は、

今まで好きって言われて
どきどきしたことないもの

と言ったのです。だから侑は、燈子になら「特別って気持ちがわからない」自分のことを話せるのではないか、と。

 さて。
 元々侑は入る部活も決まらず、成り行きで生徒会の手伝いをすることになり、何だかそのまま……という状況だったのですが。
 侑の同類だった筈の燈子が一足先に、「特別」を知ってしまったのでした。

 その相手はなななんと、侑(笑)。

 最初は好きになりそうとか言われてただけだったのですが、生徒会の仕事に引き込みたがったり、キスをされちゃったり。
 これまで当ブログで公開してきた自作のものなんかでもどちらかというと、素敵でかっこいい先輩に憧れちゃう少女、みたいなのよりもその逆の構図が多いわけですが、こういう関係性、結構好きです。
 ただ本作の場合、侑の方もだいぶ振り回されそうですけど。

 で、侑の感想がまたふるってます。

ずるい
七海先輩はわたしと同じだと思ったのに
手を握ったくらいでそんな顔するなんて
先輩はもう特別を知ってるんだ


 ただ、それでつながりを切り捨てちゃったりできないのは、……もしかしてこれも特別を知らないからでしょうか。それとも?

 まあそんなこんなで関係は継続していたのですが、どうして燈子の特別が自分だったのか、侑が知るときが来ました。
 それは、燈子が負ってきたこれまでの重荷。理由まではまだはっきりとはわかりませんが、特別でいなければいけない燈子にとり、誰のことも特別に思わない侑は、特別になろうとしなくていい相手だったのだ、と。

 これはあれですね。
 侑にとって燈子が特別になった時こそ、燈子にとって侑が特別でなくなってしまうというフラグ?

 その時、実際に燈子がどう思うかはわかりませんが、少なくともこのことに気づいた侑はそのように考える筈です。となるとさて、どういうことになるかな。

 あとがきによるとこれが初連載初単行本だそうですが、この人の絵と作風、何か見覚えがあります。初単行本ということは、雑誌か何かで見たのか、もしや同人とか?
 それとも、「仲谷鳰」名義では初という意味だったりして(笑)。

tag : 電撃コミックスNEXT 仲谷鳰

マンガ: 『そわそわDrawing 2』感想

 待望の第2巻発売です!

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 洋一君も言っていましたが、ほんと今さらながら萌葱さん、いくら美術に関わりたいからってヌードモデル以外の選択肢はなかったんだろうか(笑)?

 そもそもこの世界を用意してくれた有栖川教授も然る事ながら、この巻では霜月先輩の活躍が目立っていますね。洋一と萌葱に盛んにちょっかいを出してきて、それも陽夏のフラグが立ってるっぽいのにも気づいていて、しかもその上、自分自身までネタになってくれるという八面六臂の大活躍。
 ちょっかいでは例えば、先輩のイタズラな発言から料理対決?になるのですが、萌葱には、料理のついでにモデル修行もできるぞと裸エプロンをけしかけるとか(笑)。
 で、生真面目な萌葱のこと、ほんとにやったらしいのですが、残念なことにその絵がありません。まあ、やっちゃったらしいということがわかっちゃうあの表情で十分とも言えますけど。

 生真面目と言えば、萌葱も絵を描く場面がありました。それで洋一を描く萌葱の目がなんか、すごくいいですね(p59)。
 どうでもいいんですが有栖川教授、JCにヌードモデルなんぞやらせるだけあって男女混合の部屋で合宿とか(笑)。

 さて、これは雑誌連載作品ではありますが、一巻と同じようにこの巻も、ラストが結構ドラマティックです。単行本になるタイミングを考えて構成しているんでしょうか。
 今回は、萌葱の方が期末試験のためしばらくモデルをお休みすることになったのですが、それで抜け殻になっちゃった洋一が珍しくも授業をサボって街に出ると、たまたま入ったコンビニになんと萌葱が!

 最初からずっと一貫している、つまりはテーマのようでもあることですが、本作は、洋一と萌葱が一所懸命真面目に、ある意味一つの目標に向かって歩いていく話ですね。
 この第二巻のラストは、二人が互いを見てそれを認識……はまだのようですが確認したという感じです。

 でも、その認識の種もまた、この巻で示されています。
 冒頭の洋一の回想にあった、彼が画家に憧れるようになったきっかけ。萌葱が同じように美術に関わりたいと思うようになった理由が、実はそれとつながるものであったことが判明しています。つまり、洋一がある絵の前で2時間も過ごしてしまった美術展は、萌葱の方向性を決めたのと同じものだったのです。
 そして、p87に描いてあるイラストには、作中ではわからなかったところまで示されています。

 そのことを今後、二人が知ることになるかどうかはわかりません。が、必ずしもそうならなくてもここまで匂わすくらいでいいかなとも思います。二人の間にしっかりとしたつながりがあることは描かれたので。
 だから、まあ本作は最初からそういう作品だとも言えるのですが、見ていて心配なことは何もないのでゆっくりと歩んでいってくれていいし、じっくりと描いてくれればいいかな、とも思います。

 ……そのためには売れてくれないと、などと下世話なことを考えちゃうのがちょっと悲しい(笑)。

 そして下世話ついでにおまけ。
 萌葱は相変わらずエロ可愛いのですが、例えばp71の扉絵?なんかエロいし、p14では服を脱きながら自分の話をとかあまりに自然にエロいことをしてくれちゃうし、やっぱえーわ〜(笑)。

関連項目:

tag : 4コマKINGSぱれっとコミックス 火曜

プロフィール

水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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