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アニメ: 2012秋アニメ感想(10) 主にSAO #23「絆」

 12月だというのに秋アニメ感想です(笑)。
 今週は、「主にSAO」と書いてはありますが、それもやや肩の力を抜いて。

新世界より 第十話「闇よりも」
 5話めくらいでちょっとそういう雰囲気になりましたが、時間がすっ飛んでから妙にエロティックな感じになりましたね。
 これはここでそう表現しているだけなのでちょっと説明が必要でしょうが、上の「エロティック」には、いつも使っている「エロい」とはやや異なるニュアンスを込めています。性的なものも受容するようなジャンルの芸術、のような感じで。
 今回は特に、早季の容貌の描き方も随分変わりました。
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 顔の輪郭、特に顎の線や首の辺り。憂いを帯びた表情。そしてこの直後にもこんな表情が。

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(私は、生きなければならない)


中二病でも恋がしたい! Episode X「聖母の・・・弁当箱[パンドラズ・ボックス]
 十花さんが六花をしきりに前を向かせ、進ませようとするのですが、こういう話では、「なかったことにするのではなく終わらせないといけない」というのが常道ですよね。

 父が好きだった「見上げてごらん夜の星を」を歌う六花。
 そして、歌い終わったとき、眼帯を外す六花の、その目の色は……。
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 こういう気持ちになったのはやはり、このことがあったからでしょうか。
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ひだまりスケッチ×ハニカム 第十話『12月2日、学べる雪合戦』『12月15日、ひだまり応援団』, 武装神姫 Episode 10「クリスマスソングを君に」
 阿澄佳奈, 水橋かおりの声優さんお二人が副音声でコメンタリをやっていました。それも、二作品コラボで。
 どちらの作品も随分昔(6年前くらい)から二人が関わっていて、TBSでは同じ日に連続して放送されており、かなり思い出話っぽい雰囲気になっていました。
 ところで、ひだまりで宮ちゃん役の水橋さんが先輩のヒロさん役の人のことを「後藤邑子ちゃん」とか呼ぶととても奇妙な感じが(笑)

えびてん #10「ビューティフルドリーマーズ」
 あそこまで「まんま」だと逆に、あれだけパロっていながらよくその中でちゃんと話を展開させられるなと感心してしまったり。
 なんだか、『ビューティフルドリーマー』を久しぶりに見たくなりましたが、どうしよう。買わないとダメかな。実はLDはあるんですが、LDプレイヤーが起動しなくなってしまって。どうやらフラッシュメモリが飛んでしまったらしい。
 どうでもいいですけど、先生が何だかヤバい人になってしまったのって、ダーリン!と叫ばせるためだったのでしょうか(笑)。

 しかしなんというかすっかり、いつきとエリザベスの物語になっていますね(笑)。しかも、なんかイイハナシダナー、的な。で、「それは夢じゃないよ」と来ますか。

リトルバスターズ! 第10話「空の青 海のあを」
 いかにもこの物語らしい展開でした。と言いましたが実際には今回のアニメでしか内容を知らないのですが、何となく。
 教室で美魚の本が見つからなくなったときのこと。いかにも怪しげな人物が事前に描かれていたわけですが……。

「だけど、見つかれば嬉しいと思うよ」
「もし、誰かがわざと隠したとしても、ですか? 真実を知ることで、私が余計辛くなったとしても、それでも直枝さんは、本を探すべきだと思いますか? 些細な悪戯心が、他人にとっては耐えがたい苦痛になることを想像できない、そんな人がいることを、ご存じですか?」

 この台詞の前段は、確かに見落としがちなことです。そして今回のことが悪意によるものだという雰囲気と台詞の中、結局それは善意による行為と些細なすれ違いが原因だったのです。
 理樹は、悪意と同じくらい善意が存在することを信じていると言いました。
 そういう話、なんですね。

ソードアート・オンライン #23「絆」
 今回の話は、物語としては比較的シンプルで、兄妹が「決着をつけた」のと、世界樹の攻略です。

 キリト/和人はと言えば、10歳で自分が「両親」の子供でないことを知り、「人」についての何か拠り所のようなものを失ってしまっていました。

(あの頃から、俺は、目の前の家族との距離感さえ、よく解らなくなってしまった)
(この人は、本当は誰なんだろう。俺は、この人のことを、本当に知っているのか)

 そんな彼は、誰もがお互いのことを本当には知らない、偽りの世界であるゲームに耽溺するようになるのですが……SAOに手を出してしまったのです。

(だがSAOの二年間は、俺を一つの真理に導いた。現実も、仮想世界も、本質的には変わらない。その人が誰かという疑問に意味はない。できるのはただ、信じ、受け入れることだけ。自分の認識する誰かが、本当のその人なのだから)

 これこそが、私が本作の中で何度も登場するテーマとして指摘していた「本物」というキーワードの最も典型的な対象、つまり「人」についての考え方です。
 一旦その認識を破壊されてしまい、VRMMOという仮想世界に飛び込んで現実を引き剥がしてしまったからこそ、ここに至ることができたというわけですね。

 しかし、和人の思いと直葉の想いは微妙にすれ違っていたのですが。皮肉にも。

(現実に帰還した俺は、スグの顔を見て、心から嬉しい、と感じた。俺は誓った。この数年間で、スグとの間に生まれてしまった距離を、全力で取り戻そうと)

 そのすれ違いは、直葉が兄のことを知ってしまったことを和人が知らなかった、そのことによるものでした。
 その意味では、直葉の方が多くの情報を持っていたわけで、和人のやや独り善がりな決意は、ある意味不可抗力的なところがあります。
 しかし直葉としては、すぐにそう冷静に判断できるものでもないでしょう。だから前回、つい叫んでしまったのでしょう。

「こんなことなら、冷たくされたままの方が良かった。それなら、お兄ちゃんを好きだって気付くことも……アスナさんのこと知って悲しくなることも……お兄ちゃんの代わりにキリト君を好きになることもなかったのに!!」

 前回の私の表現では、「でもお兄ちゃんだって悪いんだからね!」ということになるわけですが、次の瞬間にはそれは言い掛かりに過ぎないことにも気付いていたようです。だから声をかけてきた和人には、

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(あんな酷いこと言っちゃったのに、強いね、お兄ちゃんは。あたしは、そんなに強くなれないよ……)

というように思ってしまうのでしょう。

(あのとき、あたし、がんばれって言った。諦めちゃだめだって。なのに、今はあたしが泣き続けてる……)


 以前この二人のことを「似ている」と表現したと思いますが、本当にそっくりですね。結局このことでどう落とし前を付けるかを考えたとき、至った結論がまた同じでしたし。

 つまりは、二人は剣を交えることにするのですが……
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 リーファは、剣を手放し、言葉ではなく身を差し出すことで想いを表現しようとしたのです。しかし。
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飛び込んだリーファを受け止めたキリトの手にも剣はありませんでした。

「何で──」
「どうして──」
「俺──スグに謝ろうと思って──。でも……言葉が出なくて……せめて剣を受けようって……」
「お兄ちゃんも?」


 この二人については、フェアリィ・ダンス編では最も重要な関係性であると思うし、直葉/リーファの気持ちがメインになっている物語だと思います。しかしそれでも、この『ソードアート・オンライン』というシリーズでは、和人/キリトと明日奈/アスナが互いの伴侶であり、その二人が主軸になっていると思うのです。
 それはやはり、いくら近しくても、和人と直葉はこのように似すぎている、というのが主たる原因だと思います。だから、相対して向き合う伴侶というよりも、和人と直葉は並んでしまうし、補い合うというよりも重なってしまう。
 それは普通の状態でのことですが、戦闘となればむしろキリトとアスナが並び立ち、リーファはサポートの位置に立つのが適している感じです。

 しかし逆に言えば、これも以前から言っていることの繰り返しになりますが、明日奈と直葉はその立ち位置的には競合し得ないんですよね。気持ちの面ではともかく。そういう意味では、直葉の立場も磐石(笑)と言えます。

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「あたし、待ってる。お兄ちゃんが、ちゃんとあたしたちの家に帰ってくる、その時を」
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「だから」
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「あたしも手伝う」
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 ということで、まるで空中で踊るように交した言葉で、この二人については一件落着、ということになりました。

 さて、そんなわけで挑んだ世界樹攻略。
 こちらについては、そう書くこともない感じでしょうか。
 ……何故なら、結局この戦闘は、何ら意味のあるものとして設定されていないからです。須郷のデザインによって。
 苦労して辿り着いてみれば、扉は開かない。そしてその理由は、

「パパ、この扉は、クエストフラグによってロックされているのではありません! システム管理者権限によるものです」
「──どういうことだ!?」
「つまり……この扉は、プレイヤーには絶対に開けられないということです!」

 そもそもこのALOというゲームは、その本来の目的を鑑みるに、ゲームとして構築されているのではないわけです。

 では、システム管理者の顕現によりこの扉を潜り抜けたとき、そこには一体何があるのか?

 次回、#24「鍍金[メッキ]の勇者」。
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tag : アニメ

コメント

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No title

◆『ソードアート・オンライン』

なるほど、こういう形で兄妹の決着をつけたか、という感じでしたね。
お互いに自分を斬らせることで贖罪しよう、と。
……それ、相手にとって逆にトラウマにならね?と思ったのはここだけの話(笑)
同じことを考えていたのがいかにも“兄妹”だなぁ、と思いましたね。そして2人とも“剣士”だな、と。

今回の話で思ったのが、アスナさんはキリトくんと共に並び、キリトくんと共に歩む存在。
対して直葉はキリトくんの後ろに立ち、キリトくんの帰りを待つ存在だな、と。

……う~ん、「ヒロイン力」では互角だと思うんですけど、「正妻力」ではアスナさんのほうが上手ですかね?(苦笑)

ま、とにかく今回の決闘→和解シーンで直葉にも“救い”のようなものがあってホッとしました。空中での抱擁シーンがまさに踊ってるようで良かったですね。
あとは“待つ女”であるところの直葉のもとへ、ちゃんと和人くんが戻ってきてくれることを願っています。

そうそう、冒頭でのロリ直葉ちゃんも可愛くて大変良かったと思います。大きいのもいいけど、小さいのもいいよね!(どこがとは言ってない)

Re: No title

> なるほど、こういう形で
実にあの二人「らしい」ですよね。形式も、決着の付け方も。
何でも「剣」に結び付けようとするところとかも。

> ……それ、相手にとって逆にトラウマにならね?
私はどちらかというと、「あたし──自分の剣を裏切った」ということにならないかと心配しました。

> 「正妻力」ではアスナさんのほうが
その力は言わば相性ですからね。アスナがリーファよりどうこうというよりも、彼がキリトである限りは仕方ない。
まあ、「ヒロイン力」があるんだからいいんではないかと。

> 和人くんが戻ってきて
結局、直葉は和人と出自とかバックグラウンドを共有しているわけで、そういうところはまず失われることがないので。

> ロリ直葉ちゃん
あの頃の方が竹刀を振りやすかったんじゃないかと思うんですがどうですかね。
特に根拠はありませんが(笑)。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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