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独り言: わかってるのかわかってないのかわからないわけがわからない私達

 一昨日、ここでも紹介したテレビ番組『BS歴史館』で、ミッドウェー海戦の回を見ました。
 敗因として、いかにも日本らしい組織の体をなしていない組織とか、はっきりと言葉にはしていませんでしたが言霊信仰やマ……じゃない「お天道様がみてる」の悪い意味での影響とかの指摘がありました。
 しかし何と言っても、このテーマを語るときの定番、「情報軽視」はやはりかなり強調されていましたね。

 それで感じるのはやはり、そういうことは今に至っても全然変わっていないなー、ということでした。

 思えば、戦国武将のエピソードで好まれるものに、情報をうまく使ったものは多いですね。桶狭間とか秀吉の様々な功績とか。三国志なんかでも、数多くの武将が登場する中で孔明の人気にはちょっと特別なものがあります。
 情報とか知略とか、そういうのが好まれるのには、「柔能く剛を制す」とか、義経(牛若丸時代)が弁慶と相対するエピソードが好まれているのと何か共通するものがあるような気がします。

 しかし、そんなに情報とか知略とかが大好きなのに、例えば最近また頻繁に報道に登場するようになったTPPでも、モノの貿易の話がほとんどで、農業vs.製造業という構図になっています。医療保険が脇役としてちょっと登場するくらいでしょうか。
 というわけで、知財のことに触れる報道はとても少なく、せいぜいネットの片隅で細々とした主張が散見され、「これだからネット民は下らないことに拘って」と白い目で見られるのがオチ、という感じです。
 まあ、最近はこういう動きも出てきているようですが。

 ここではどちらかというと、その協議の不透明さをメインテーマにしています。まあ知財に限らずとも常識的に言って、協議の内容は入るまで秘密、入っても国民には知らせちゃダメ、抜けるのは禁止、などという胡散臭いやり方は問題視されてしかるべきでしょう。

 でも、以前にも言いましたが、知財とかの議論の準備をせずに参加してわけもわからず頷いて帰ってきて、あちらに有利なルールを全部承諾してしまったら、「製造業の輸出が活発になる!」とか喧伝しているTPPが、そもそもモノを作ることさえ困難な状況を生み出すかも知れないわけで。
 交渉なんだからなんとかなる、とか思っている人も多いようですが、これも上記のエントリで指摘したように、そういう考え方こそが情報軽視であり、そういう考え方をすること自体が交渉を敗けに導くでしょう。
 まあ、そういうところを交渉でなんとかしたら、そもそもTPPがTPPでなくなってしまいますけど。まあ、名前と実態が乖離することはないでしょうが。太平洋周辺に収まっていれば。

 アメリカでは、国内の雇用を確保するために、リショアリングを進めているようです。結局、金融だなんだではあまり雇用に結び付かないという結論に至ったのか。
 そして、そのために多分、知財に関してはかなり強硬な姿勢を打ち出してくるでしょう。
 さて、そういうことを考えずにTPPの協議に参加して、果たして何を決めてくるか?

 情報とか知略で勝つような話が大好きなのに実際にはダメダメ、というのと似たような構図は、結構見られると思います。
 例えば、以前にも指摘した、例の遠隔操作冤罪事件でのIPアドレスの話。
 これが、通常専門家にしかわからないようなことで、PCを遠隔操作するなど一般の人には想定外、というのなら、私もそう非難するつもりもありません。
 しかし、他人のPCを乗っ取って悪事を働くなどというのは、一般の人が見るような映画やドラマで当たり前のようにやっています。また、マスコミ自身だって、テレビや新聞で「ボットネット」などという言葉まで使って、他人のPCを操って悪事を働く例というのを散々紹介しているわけです。
 それなのに、まるで遠隔操作が想像もできないような犯罪だったようなことを言うのはどう考えてもおかしい。警察の不手際を隠すためでしょうかね?

 他にも例えば、高橋是清とか。
 現代とよく似た状況から日本経済を復活させた人物として高く評価されているのに、彼のしたこと、例えば状況に応じて政策を変えるようなことについては誰も真似しようと言わない。
 彼は凄かった、彼は苦境を乗り越えて出世した立派な人物だから凄いことができたんだ、という感じで、なんだか人情話に持ち込んでしまうこともよくあります。なんか非常に「日本的」です。

 これこれ(情報とか)は大事なんだよ、と叫び、そういう話が大好きで、なのにまるでそれらはフィクションの世界であるかのように現実では全く重視しない。
 重視したけど能力が足りないのではなく、そもそも重視しようとしない。
 ITに関することのように、それは特別なことなんだからできなくても仕方ないんだという甘えなのか? しかし、「努力と根性」で乗り切るのが日本的である筈では?

 なんというか、あっちとこっちで違いすぎて、わけがわからないよ。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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