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独り言: ものは言いよう

 先日、「韓国大統領の発言に対する反応の諸外国への報じ方(案)」と題して、韓国の大統領の発言に日本人がどのように感じたかを諸外国にどのように伝えるべきかについて書きました。
 そのキモはなんだったかというと、「天皇」とは皇帝(Emperor)というよりも、国民にとっての心の支えのようなものであるという言い方です。そのためにまず、Emperorという訳語が不適切であると出だしで述べました。
 やはり、Emperorというのは印象として民衆の対極にあり、ときに圧政の象徴ともなる存在であるわけです。ならば、それよりも宗教的な指導者に近いものなのだという説明の仕方をした方が、より心情的に日本人に有利に伝わる筈です。
 まあ、Emperorという訳語が不適切であるということについては、私は本気でそう思っていますが。

 言い方で印象が変わることというのはやはり多くて、こういう風に言えばいいのになーとか思うことも結構あります。
 例えば、少し前に消費税の増税について、自民党がちょっと反対して、いやこれ元々自民党が言ってたことだろうと突っ込まれて凹まされていました。
 しかしこの件だって、増税に反対しながら面目を保つ方法はあった筈です。
 一つのやり方として、今は国家の非常事態であり、こんなときに民から火事場泥棒のようにカネを取り上げるべきではない、状況が変わったのだ、と主張することもできたでしょう。
 そうすれば、「ブレた」という批判を「臨機応変」に変えられたと思います。

 中国のメディアが、日中の外交責任者(河相外務事務次官と張志軍筆頭外務次官)が会談したことについて、中国にとって有意義だと報じているようです。
 これは即ち、「尖閣諸島に領土問題は存在しない」という日本の立場を変えさせることができたという見方であり、これからそのように喧伝していくつもりなのかも知れません。
 この件、仮にもうそれを認めるしかないというのであれば、腹をくくってこう宣言することができる筈です。
 「中国側の侵攻によって領土問題が発生した」と。
 そして、チベットやウイグル、南沙などの話と絡めるのもいいでしょう。それらに続いて、ついにわが国もその脅威にさらされることになった、というわけです。

 まあ、日本政府がそこまで思い切れるかどうかわかりませんが、ちょっとものの言い方を変えるだけというカネもかからないやり方で随分効果が違う筈なんですけど、どうなんでしょうね。
 物事はこんな素人が考え付くようなことでは変わりはしない、ということなんでしょうか。

コメント

非公開コメント

No title

 事なかれ主義が日本外交の基本だからなぁ。
 「そんなこといって、とんでもないことになったらどうするんだ」という
恐れがあるんでしょうね。
 それを何とかするのが政治家だろうが。
 腹をくくって行動する、今の日本の政治家に一番欲しいものです。

 「天皇は心の支え」。
 森さんも総理の頃に「心の支えとして天皇を中心とする」という発言だったら
あれほど騒がれずにすんだかも。

 

Re: No title

> 腹をくくって行動
それにはまず、この辺りには圧倒的に中国よりも日本の味方の方が多いことを認識すべきですね。
加えて、遠くにも味方を作ろうとすることです。チベットとか、今回の暴動での特にパナソニックの映像辺りを活用して、人権とかそんな方向で訴えるなど。

はっきり言って、今の日本は諸外国に対して、存在するだけで迷惑をかけています。
いつまでも小国のつもりで、中国に貢いで軍拡の援助をするは、貿易黒字外貨獲得とか言って各国からカネを毟り取るは。

> 森
今回のタイトルじゃないですけど、ものは言いようなんですよね。
日本人みたいに宗教アレルギーのある相手に対してあんなに大胆に「神」とか言ったら、どっかアタマがおかしいと思われることに気づかないと。
もっと日本的に、さりげなく言うべきでしたね。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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