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ポルノ: 『弟の目の前で』感想

 結構ダークでハードな話ですが、ポルノの感想です。
弟の目の前で (幻冬舎アウトロー文庫)弟の目の前で (幻冬舎アウトロー文庫)
(2010/12)
雨乃 伊織

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 ヒロインは、元広告プロダクションのデザイナーで今はOL(社長秘書)をやっている沙耶。最近父を亡くし、母はずっと以前に他界していて、今は弟の幹久が唯一の肉親です。デザイナーから秘書になったのは、父の残した借金の返済に迫られたからでした。運良く、父の知り合いが、自分の経営している会社に誘ってくれたのです。
 ところがその弟が、ヤクザの組長の女をそれと知らずに抱いてしまい、脅迫された末に自分が弟の身代わりになることにします。

 という展開ですが、実はこれには隠された裏の事情があります。まあ、その秘密については後で明すことに。

 相手はヤクザなので、容赦のない責めが待っています。
 単に犯されるだけでなく、剃毛、フェラ、パイズリ……そしてこの辺りからかなりハードになりますが、体中に催淫剤を塗ってじらし、自分で広げて求めさせるとか、それで挿入しても寸止め、蝋燭/縄/鞭、電極パッドで無理やりアクメ、浣腸/アナルセックス……。
 タイトルの通りに弟の目の前で、ということもたまにやっていますが、興味深い演出がひとつありました。

 それは何かというと、責めの過程はまあ当然の如く記録してあるのですが(剃った陰毛も保管して商売のネタにするらしい)、所々に、沙耶に対する責めの記録DVDをヤクザが弟に見せてやるシーンがあります。それも、自室にいる幹久のところへ持ってくるというもので、つまりは一人で愉しめ、ということ。
 「弟の目の前で」というのには、沙耶もそこにいる弟を認識しながらという普通の意味でのケースと、まあデジタルデータになってはいますが弟の目で見られながら、というケースがあるわけです。後者は同時に、同じシーンでも沙耶視点からと弟視点からの描写になっている、とも言えます。

 ところで幹久はと言えば、もうこれまでの人生の延長にあったような将来像を描くことはできず、ヤクザに弟子入りを申し入れます。もしかして、幹久にDVDを見させたのはこれを見越してのことだったのでしょうか。そしてその意図するところは……。

 沙耶に対する責めは更に過激になり、秘密クラブでの全七回にわたる刺青ショーに出演させられることに。
 そしてついには。
 ある日のショーでの『二穴責め』の一人、最初般若の面を被っていた若い男が、なんと弟の幹久だったのです。

 弟に牝奴隷と言われたショックの中、もう一つのショックが訪れます。
 ショーのステージの際に、沙耶を雇ってくれた社長の杉村がいました。
 彼は、沙耶の母親の郁子に裏切られ人生を変えられてしまっていた。郁子が結婚した男も彼には許しがたい人物だった。しかし、復讐しようと思った男は死んでしまった。郁子は遠の昔に死んでいる。
 ならば……。

 すべては彼の策略だったのでした。
 復讐の的となった沙耶は、ショーで弟に貫かれて、彼の目の前で絶頂を迎えます。

 と言った話ですが、沙耶への責めの中で特に気に入ったのが、p212にある快楽責めですね。上にも出てきた低周波治療器の電極パッドを性感帯に貼って責め上げながらも、何度も何度も『寸止め』をかけて、「いかせてッ!」と泣きじゃくらせるものです。
 最近、久しぶりに考えている短編エロ小説のネタがそんな方向のものだったりします。まあ、もう四半世紀以上前に考えたものですが。
 はてさて、完成するものかどうか。

 ところでこの本、表紙のイラストの沙耶が超絶に美貌、麗人ですね。

弟の目の前で (幻冬舎アウトロー文庫)弟の目の前で (幻冬舎アウトロー文庫)
(2010/12)
雨乃 伊織

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 イラスト担当は「長野剛」。名前は知りませんでしたが、ぐぐってみたらこの人、かなり有名らしいじゃないですか。見たことのある絵が沢山出てきましたよ。

tag : 幻冬舎アウトロー文庫 雨乃伊織

コメント

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はじめまして

この作品、僕もかなり気に入りました。
ちょっと復讐ネタに凝り過ぎているため読後感がイマイチでしたが、牝奴隷に堕ちた姉と調教師を目指す弟の公開SEXというシチュは素晴らしかったと思います。もう少しエロシーンを増やしてくれたら最高です。
2作目の「継母が美しすぎて」も鬼畜度UPしていて興奮できました。

Re: はじめまして

こんにちは。

> 牝奴隷に堕ちた姉と調教師を目指す弟
そうですね、この「堕ちた」感がとても伝わってくる作品で、凄いと思いました。

> もう少しエロシーンを
それについては、状況の説明みたいなのがあったのと、弟がDVDで見ることで二度描かれるというのがあったと思います。
前者についてはちょっと減らしてくれても良かった感じがありますね。逆に後者についてはもっと増やしてくれても良かったかも、くらいに私は感じます。

> 2作目
そうですか。実はAmazonの評を見てちょっと敬遠していたのですが。検討してみることにしましょうか。
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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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