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独り言: THE BEATLESの「次」

 最近ちょっと遠ざかってましたが、今日はBSフジの『プライムニュース』を見ました。
 特集は、ザ・ビートルズ。50周年ということで。

 私はあれをリアルタイムで聞いた世代ではないですが、高校のとき、音楽の先生が妙にプッシュしていたのを思い出します。ビートルズで音楽史が変わった、みたいなことを言っていました。
 今日の特集のゲストも、やはりそういう発言が多かったですね。パラダイムシフトみたいなものがあった、と。

 日本に来たときの話、中々面白かったです。ファンがキャーキャー騒ぐのが当然だったビートルズのライブですが、あんなもの怪しからんという声、騒ごうとして抑えられるファン、自分達はちゃんと音楽を聞くんだ静かにしようというファン、そして、静かなファンの中で演奏して自分達がいい加減に演奏していたことに気付いた本人達(笑)。
 日本では、今でも同じようなことをやっていますね。時代は変わっても。

 ところで、番組の最後の方でのこと。
 ラジオの時代のプレスリー、テレビの時代のビートルズ、ちょっと聞き逃してしまいましたがマイケルジャクソン。
 この番組では、いつも最後にゲストに「提言」というのをお願いしているんですが、今回はちょっと違い、インターネットの時代における、テレビ時代でのビートルズのような存在はなんだろう、という質問が出されることになりました。
 そのとき私は、それは「初音ミク」なのではないかと考えました。

 番組の中で、過去の、作曲者がいて演奏者がいる、そういう時代から自分で作って自分で演奏する時代へ、その変革を引き起したのはビートルズだ、という話が出てきました。
 ならば、ファンが自ら作って演奏して公開する、これは正に、ネット時代だからこそのパラダイムシフトと言えましょう。

 そして私の、「次」は初音ミクなのではないかという見解の重要なポイントは、初音ミクは、ビートルズのように大多数の者が熱狂するものにはならないということです。

 そこには、以前、「個別キュレーションの時代の再来、ただし……」と題して書いたのと同じような発想があります。
 もう、ビートルズのように圧倒的な人数のファンが生まれる対象は生まれにくいと思うのですが、それは正しくは、そもそもあのような存在が誕生したこと自体が特殊だったのではないかと思う、と表現すべきですね。日本語的に表現すれば、一億総XX化みたいなのは、テレビがもたらしたほんの一時代の現象だったのではないか、ということです。

 Broadcast。同じものを一方通行で流す形式です。その代表がテレビでしょう。
 そして、The Internetの時代という「お題」です。それは、受け手がまた発信する時代です。
 そうなってくると、送り手が提示したものを人々が受け取ったとき、全て許容する人がいたり、一部に違和感を覚える人がいたり、そもそも受け入れられない人がいたりするわけですけど、それらの「声」が発信されることで反射波が発生し、複雑な波紋が生じます。そして、派閥なんかも誕生するかもしれない。
 つまり、まとまらずに細かい集団に分裂してしまうでしょう。

 かくして、パラダイムシフトを実現した「初音ミク」さえもいずれは多数ある集団の一つになり、ビートルズのような圧倒的な人気を誇るものは発生しない、その現象が、インターネット時代に誕生した、「THE BEATLESの「次」」なのではないか。
 番組を見て私は、そんな風に思いました。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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