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独り言: 訳がわからないよ、法律なんて

 例の違法ダウンロードの刑事罰化で有名になった著作権法の改正ですが、何やら文化庁から怪文書が発信されているようです。
 例えば、改正法Q&Aのこんなところなんて、訳がわからないよ。

問7-6 友人から送信されたメールに添付されていた違法複製の音楽や映像ファイルをダウンロードしたのですが,刑罰の対象になるのでしょうか。

(答)  違法ではなく,刑罰の対象とはなりません。
 違法ダウンロードでいう「ダウンロード」は,著作権又は著作隣接権を侵害する「自動公衆送信」を受信して行うダウンロードが対象となります。著作権法上,「自動公衆送信」とは,公衆送信(公衆によって直接受信されることを目的として送信を行うこと)のうち,公衆からの求めに応じ自動的に行うものをいい,友人が送信したメールはこれに該当しません。


 いやー、メールだって、今では普通手元ではSMTPじゃなくIMAPやPOP使ってるでしょ。つまり、自分の持ってるパソコンが「求め」てそれに「応じ自動的に」ダウンロードしてくるわけだし。HTTPと一体何が違うのかと。まあ、ケータイとかだとどうか知りませんが。
 「公衆」がひっかかるかも知れません。通常、IMAPやPOPは認証を行いますからね。しかし、ではログインしなければいけないウェブサイトとの違いはどうなのか。また、一対一の通信でも「自動公衆送信」にされちゃったケースもあるし(判決文(PDF))。メールサーバの向うは「公衆の用に供されている」わけですしねー。

 結局、「いわゆるコンピュータ・ウイルスに関する罪について」もそうでしたが、わざわざ法務省なり文化庁なりが解説しなければいけない、普通の人が読んでもその理屈がさっぱり理解できない条文から成る法律ってわけです。これらの解説も、どう考えても技術的に無理ありまくりですから。
 今回の文化庁による解説で、はっきり言って、ますます法の及ぶ範囲が不明確になった気がしますね。なんせ、説明の根拠がわからない。そんな解釈が許されるなら、まるで逆の解釈も可能に思えてきます。
 しかも、そういった解説も別に法的効力があるわけじゃない。最終的には司法、裁判所が判断することになるわけです。しかも、その判断が決定するまでの間に行政である警察に拘束されれば、それだけで社会的なことも含めて多大な損害を被るわけで。

 つまり、判例が成立するまでは、技術的に全く不可解で根拠に乏しく、どう解釈されるのか予測が不可能な法律なんですよね。そういう予測不可能な法律って、存在してもいいんでしょうかねぇ?

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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