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独り言: 色々変動している様子の企業活動

 先日のエントリで書いたようなこと以外にも、色々進行している感じですね、日本企業の活動で。というか、経済の状況が変動しているというか。
 しばらく前から、生産拠点を中国などから日本に戻す動きが活発化しているようですが、先週、ちょっと気になる報道がありました。
 それは、特別番組とかでなく、NHKのニュースの中の一場面だったと思いますが、トヨタのような日本企業が、国内生産(Made in Japan)への拘りを見せるようになったという話がありました。

 なんでそれが気になったか。それは、これまでの国内回帰の報道は、輸送の時間やコストを考えると実は国内の方がいい、というような調子のものが多かったのですが、今回のは「ブランドイメージ」の話だからです。
 以前のエントリで紹介したこの本↓を思い出しました。
経営者の大罪――なぜ日本経済が活性化しないのか(祥伝社新書276)経営者の大罪――なぜ日本経済が活性化しないのか(祥伝社新書276)
(2012/06/02)
和田秀樹

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 この中には、ブランドイメージに関する記述もありました。例えば、中国企業が日本企業を買収した場合、日本の工場で生産することが多いそうです。中国とかで作ると、なんだ中国でも作れる程度のものなのか、と思われてしまって意味がないからだとか。
 またそれに関連して、新興国の消費者が「下流」から「中流」へとのし上がったとき、彼らはそれまでよりも「ちょっと高級なもの」が欲しくなる。そのとき選ばれるのは、一般大衆が豊かである国であり、国民が安物を買い漁っているような国の製品ではない、という話も出てきます。さて、今の日本はどうか?
 加えて、これはこの本に書いてあったのかどうか、ちょっと今探したけど見つけられなかったのですが、新興国の人が豊かになったとき、それまでに(つまり貧乏だった頃に)買っていたブランドは避けるものだ、ということもあるようです。そういう意味で、新興国に一所懸命安物を売るのは果たして将来を考えたときにどうか?

 ニュースでのレクサスの日本での生産の取り上げ方もこういうイメージの話だったので、つまりコストとか納期とかの話ではなくブランドの話だったので、おやっと思ったわけです。企業がというよりも、報道がそういう切口で伝えるのか、と。

 こういうことを考えながら思い出してみると、最近こんなのがありました。
Let's noteの事業モデルがパナソニック復活の鍵?!:PC Online

 パナソニックのLet's noteは、数を追わないビジネスモデルの典型だ。パナソニックの中村邦夫相談役は、社長時代に、「Let's noteは数を追ってはならぬ」と厳命したという逸話もあるほどだ。

 また、海外では建設現場や警察などがフィールドで利用するためのTOUGHBOOKが高い人気を誇っており、ここでは高い堅牢性が評価を得ている。

 顧客の声を聞き、それを元に製品化した特化型製品を投入し続けた結果、モバイル市場では8年連続でトップシェアを獲得している。

 日本製のノートPCで唯一私が評価しているのがPanasonicのものです。Let's noteは二台ほど買いました。まあ、最近はニーズに合わないので買っていませんが、それもニーズに合わないことがはっきりわかるという点を評価できるでしょう。

 更には、もっと違った話をすると、著作権絡みで日経に何かが起きているような?
「『孤独のグルメ』の音楽はJASRACフリー、どうぞみんなで使ってください」:日経ビジネスオンライン

久住:JASRACに登録することにどういう意味があるのか、実はずっと考えていたので、これはいい機会なんじゃないかと。考えていた、というのは、まず、自分自身が自分の楽曲を演奏したり録音するのにも、申請や料金が発生する仕組みがよく理解できない。

久住:ええ、むしろおかげで売れているように思えます。「著作権登録をしない」とツイートした途端に、アマゾンの在庫がなくなりました(笑)。著作権と音楽に関して自分で色々考えた結果、こういう形にしたのですが、同じように感じていた人が沢山いた、ということじゃないでしょうか。

 長い目で見れば、音楽の大前提は「共有」で、ほんの一時(いっとき)、「レコード」「CD」という物体と「著作権」の組み合わせですごく儲かる時代があった。音楽がメディアの形を失うことで、レコード以前に戻るんじゃないかな。

 まあ、やや特殊なケースかも知れませんが、そういうケースをわざわざ取り上げるということに注目すべき点がありそうです。
 また、日本でもDRMフリーで音楽配信されるようになりそうだと真っ先に報じたのも、あの日経()でした。
 日経と言えば、TPPの論争華やかなりし頃には頑なに農業対製造業という報道に終始し、後にちょっと保険に触れる程度だったあの日経が、最近では著作権関連の懸念を伝えたりするようになりましたし。

 更には、電子書籍の様子もかなり変動しているようです。まあ、なんか大きなイベントをやってたようなのでそれに向けて色々発表があったのでしょうが。

 基本的に全部「無形のもの」について感じた「何か」です。それは、これまで無形のものも何か有形のもので評価していたのが、無形のもののまま評価するように世の中が変わっていこうとしている、そんな印象があります。
 別の言い方をすると、もの作り大国だなんだと言ってモノしか見てこなかったのが、そのモノの裏にある何かについても触れるようになってきたかな、という感じです。
 それはもしかすると、最近実態が確認された製鉄業の情報漏洩の話などが影響しているのかも知れません。情報が、あるいはノウハウのような無形のものが現物に影響を与えるのだ、ということが伝わったのでしょうか。

 これが単なる私の印象に終わらず、実際にそういう認識が拡がっており、さらに定着していくようであればいいな、と思います。
 果たしてその辺りはどんなものか。

コメント

非公開コメント

No title

タフブックは別名、戦うノーパソですからね、軍とかでも使用していたと思います。
ISSで使用されてる宇宙シェアは今の所シンクパッドみたいですが

Re: No title

> タフブック
軍ほどではないですが、先日うちにネットの工事でやってきたNTTの人が使っていました。
やはり、普通のノートPCでは、すぐに壊れてしまって使えないそうです。

> シンクパッド
あれは妙にファンが多いですよね、IBMの頃から。
昔の知り合いが使っていましたが、レノボになってしまって大丈夫か心配していました。でも、何だかんだ言って未だにブランドとして成立しているということは、ちゃんとそれなりのモノを作っているということかも。
これについては、本文に書いた、中国の企業が他国の企業を買収した場合のことがそのまま実行されたのかも知れませんね。そういえば、NECと提携するとか?
しかし、最近発表された新機種ではキーボードのデザインが変更され、一部で不評なようですが。

No title

>レノボになってしまって大丈夫か心配していました。
でも結局の開発拠点は今の所、旧IBMの開発拠点がある日本なんです、私もX100を使ってます、黒くて角張ったあの昔からのデザインが好きなんですよねえ

Re: No title

まあ、その知り合いも、あまり影響なかったようで安心していました。
製造はともかく、開発拠点を変えなかったというのは、本文に書いたのと同じようなイメージ戦略かも知れませんね。
ThinkPadに拘るような人は、この業界での製造拠点が中国に移っていることを普通に知っているでしょうし、それよりもむしろどこで開発したかを気にしそうな気がします。

No title

>それよりもむしろどこで開発したかを気にしそうな気がします。

衝撃試験、耐久試験などは日本開発だけあって半端ないです

Re: No title

製造技術の方は、もう中国とかでも問題ないんですかねー。
まあ、それができるのがデジタルの強みかも知れませんが。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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