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独り言: 日本の「強み」についての二つの意見

 私は日下公人氏のものの見方、というか解釈の仕方にとても興味深いものを感じていて、たまにその著作を読みます。
 今回の本は、日下氏と前田悦佐氏の対談形式(実際に対談したのかどうかは知りませんが)で構成されていますが、前田氏の方には特に関心がないので、半分はまあ流し読み。
 このエントリでは、細かく感想とか書かないで、ざっくりとその主題のみ紹介します。そして、もうひとつ、ウェブから拾ってきたものも引用・併記してみます。
それでも、日本が一人勝ち! ─秘密は世界に誇る中流の常識力それでも、日本が一人勝ち! ─秘密は世界に誇る中流の常識力
(2012/02/17)
日下 公人、増田 悦佐 他

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 で、まあ細かいことが沢山書いてありますが、サブタイトルが全てを語っている、というかサブタイトルがタイトルの根拠となっているので、大変わかりやすい。

 つまり、日本の「中流」の倫理と道徳、常識力、仕事への誇り、そういったものがこれまで国を支えてきたし、それがあるからこれからも大丈夫だろう、そんな話です。
 いかにもWACな本、と言えましょう。

 ところで、前述のウェブから拾ってきたのは、こっちです。
米国と同じ罠に落ちた日本、急激に衰退する現場力
 これの3ページ目に、こんなことが書いてあります。

 最近、日本の製造業では正社員が減りすぎて現場のQC活動がほとんどできない状態に陥っていると聞く。日本の強さであった品質に黄色信号が灯り始めた。

 「品質でも中国に抜かれる寸前となった日本」を書いた眞木和俊さんは「今の日本の製造現場では、人に改善提案をさせない方が品質保持のためには良いというのが常識になっているんです」と話す。

 コスト削減が必要以上に進んで現場の力が落ちてしまい、それなら現場には提案させずにコンピューターなどによる管理技術で品質をキープしようということらしい。

 そして、それがさらなる製造現場のコストダウン圧力となって派遣や請負化が進み、現場力は軽視されていく。日本はそういう悪循環に陥っていると眞木さんは言う。


 まあ、実を言うと冒頭に挙げた本でも日下氏が財務省の政策のもたらすものとしてこんな指摘をしていますが。

 そうなれば、日本でも中流精神が消滅します。だいぶそうなりました。これでは日本は豊かにならない。


 はてさて、結果のほどやいかに? というかこんなこと言いながらあのタイトル?

コメント

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タイトルは

 タイトルは売るために内容と関係ないものが使われたりしますから、
そういうタイトルでも仕方ないのかも。

 玉ねぎ型の中間層の多さがこれまで強みだったけど、それが働くなったらどうしよう。
 という対策を財務省も経産省も取って来なかったんでしょうか。
 難しい大学でてるんでしょ。
 頭いいんでしょ。
 と、言いたくなりますね。

 「バスに乗り遅れるな」はいいけど、行く手に待っているのはみんな一緒に地獄へ一直線は
こまります。
 
 

Re: タイトルは

> そういうタイトル
まあ、WACですから(笑)。

> 玉ねぎ型の中間層の多さ
古来、歌の前では天皇も遊女も同等、なんて国だったわけですが、やはり大きいのは江戸時代辺りからの蓄積でしょうか。
なんか、一気に使ってしまった、という感じですね。

> 財務省も経産省も
加えて、製造業大手もあると思います。
わざわざよりにもよって新興国と同じ土俵で、勝てる筈のない真っ向勝負を挑んでしまったのですから。

> 難しい大学
昔は、有名大学に行く人は故郷の花形だったそうですね。意欲とかモチベーションが違うんじゃないでしょうか。
今は、逆に妬まれるんじゃないでしょうか。子供がいい大学に行くとあまり人に言えない状況に陥るようですし。
結果の平等を求めたら最低線に合わせるしかない、というのが実現されたということかも知れません。
今、小中学校では、優秀な生徒は塾で学んでしまっているので、学校ではすることもなく無為な時間を過ごしているそうじゃないですか。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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