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アニメ: 映画『けいおん!』の感想と『おはよう、またあした』

 昨日は、突如思い立って映画館まで出掛け、映画『けいおん!』を見てきました。
 いや、突如というのは実は正しくないかも知れません。以下のように、
結構な数のエントリを起こしていたわけですから。最後のCDが駄目押しになったのでしょう。
 自発的に劇場まで出向いたのは、もう随分なかったことです。前回は、『もののけ姫』だったでしょうか、エヴァの『Air/まごころを、君に』だったでしょうか。いずれも97年ですね。

 ですが、本質的なことについては上記のエントリで考察を済ませてしまっているので、今回はなんとなーく感じたことを書き連ねることにします。本来、『けいおん!』の楽しみ方としてはそれが正しいのかも知れません。
 ……いやそもそも、どっちが正しいとか考えないのが正しい(笑)のかも?
 というわけで、つらつらと。

 まず、ムギについて。
 テレビシリーズでもそうですが、ほんと彼女はお笑い担当というかなんと言うか。なごませてくれます。
 冒頭の「DEATH DEVILごっこ」もそうでしたが、唯が飛行機の中でやってた日本語禁止のゲームで出てきた「あずキャット」を流用して、「荷物「あずキャット」くわ」、とか(笑)。一周まわって面白いというのは、こういうのを言うんでしょうか。結局他の人にも定着してましたし。
 ホテルで、応対してくれた人の英語が速くてわからない、というのも意外に笑わせてくれました。
 ……はっ。
 今思ったのですが、もしかしてアレも彼女のネタだったのか!? ハイブロウ過ぎてわからない!

 実際に見てみないと当然ながらわからなかったことの一つに、ビジュアル面が挙げられます。

 旅行に行ったので、HTTのみんなの私服姿が多かったわけですが、実を言うと、私服で最も印象に残ったのは旅行中のものではなく、唯が日本で着ていたはんてん(と思しきもの)。背中に、前足を引っ掛けた猫がへばりついているかのような柄があるのです(笑)。あれ、素晴らしいデザインですね!

 それから、CGによる3D表現をうまく使った背景も素晴らしかった。カメラワークもです。
 いいのが沢山あったのですが、最も印象に残ったのは、イギリスから帰るために空港へ向かうシーン。みんなを乗せたタクシーが雪の中を走るのが、幻想的ですらありました。

 あと、『Singing!』が流れるエンディングアニメ。音楽的にもそうですが、テレビシリーズの系譜と言えるアーティスティックで綺麗な映像でした。
 ちなみに、スタッフロールの途中で『Singing!』は終了し、そこからは『ふわふわ時間』が流れます。

 音楽で言えば、オープニングテーマ曲はテレビとちょっと違った感じの『いちばんいっぱい』。これは日常らしさという意味でいい感じですけど、それとは別の意味で、冒頭の「DEATH DEVILごっこ」の背景の音楽からの流れがうまく計算されているな、と思いました。オープニングにこれを選んだからこのごっこが誕生したのかも?

 そして、今回の映画のメインテーマとも言える『天使にふれたよ!』誕生。
 先輩らしいことをしたいと言い出したのも、(むったんに聞いて)歌を贈ることにしようと言い出したのも、「天使」というキーワードを思い付いたのも、唯でした。やはり唯が物語を引っ張りますね。
 でも、普段通りの歌でいいんだとか、幾つかの「今頃気付いたのか」みたいなこともありました(笑)。唯らしい。
 私も今頃気付いたのかみたいな発見がありました。愛情の権化のような唯の声を当てているのが豊崎「愛生」さんであること、です。愛に生き、愛を生む唯には、運命とも言えるような配役かも?

 その「愛」ですが、作詞途中のノートにある「あずにゃんLOVE」の言葉を見たあずにゃんが引いてしまうシーンで、私の頭の中には、
  1. うわ……ちょっと勘弁して
  2. ……ちょっと嬉しいかも(ぽっ)
という選択肢が浮かんでいました(笑)。

 クライマックスとも言える『天使にふれたよ!』ご披露のシーン。テレビシリーズとのつながりが沢山見られました。

 考えてみると、そのシーンの前から、それはありました。唯があずにゃんへの贈り物についてリサーチしていたときに憂が言っていたこと、つまり、部室を片付けないとか練習しないとか文句を言っているというのは、最終回の台詞「もう部室片付けなくても、お茶ばっかり飲んでても叱らないから……卒業、しないでよ」につながっています。
 そして、ムギが「あずにゃんのために作ったんだよ」「唯ちゃん、それはわたしの台詞!」と言ったことについても、この場面のために紹介の練習をしていたことが描写されたり。

 歌っている間に挿入された、歌の練習をしている様子の描写は、そのものであると同時に、もしかすると、あずにゃんが想像したものでもあるのかも知れません。

 歌っている唯ですが、最終回では、「(これからも)仲間だから」「(ずっと永遠に)一緒だよ」のところで口の動きもはっきりわかるような感じで唯の横顔がアップになりました。しかし、映画では「忘れ物もうないよね」のところがアップになりました。
 以前「『天使にふれたよ!』にみる「さよなら」」と題した感想を書きましたが、この文章はこの「忘れ物もうないよね」の一節こそが最後の贈り物だったと思い、それを言いたいがために書いたものでした。
 そして、唯たち四人の卒業を描く映画では、「仲間」「一緒」よりも「忘れ物もうないよね」という去り際に使う言葉をこのように扱ったわけで、そこに、本当に終わりなんだ、という印象を受けました。制作者がそれを意図していたかどうか?

 最後に、以前にも言ったように劇中で使われなかった曲『おはよう、またあした』についてです。
 私はそのエントリで、この歌にノスタルジックなものを感じると書きましたが、それは多分に、旋律であったりコード進行であったり編曲(特に楽器の選択)であったりしたと思います。
 で、歌詞なども考えると、それは普通の日常を描いたものであるわけです。しかし、唯たちはもう卒業し、そういった日常はもう戻らない。過ぎ去った日々なのですね。
 だから、日常への回帰なのにそれはもう手の届かないもの、想い出であり、であるからこそノスタルジックな何かを含んでいるのかも知れません。

 海外への卒業旅行だというのに制服を持って行った彼女たち。
 そこに、日常の象徴である制服というものに対する想いが表れている気がします。
 彼女たち自身の、そして、多分監督の

tag : アニメ けいおん

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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