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アニメ: 映画『けいおん!』についてのインタビューより

 とある記事を読みたくて久し振りに買った『アニメージュ』2012年1月号に、当然のように映画『けいおん!』の記事があって、その中に山田尚子監督へのインタビューがありました。
 の前に、全体の話の雰囲気も書いてあって、思ったよりもロンドン以外の所の比率が多かったようですね。
 そして、本当のテーマは、軽音部創設メンバーの四人が、卒業前にあずにゃんに、どうやってその気持ちを伝えるか、ということだったとのこと。
 これは、BDが出たら買い、ですね!

 さて、ではインタビューについて。

──それに映画は海外旅行ばかりが軸ではなく、日常もしっかり描いているんですよね。
 はい。海外旅行だけで映画を構成することもできたと思うし、ロンドンのパートを作るのはすごく楽しかったんですけど、お祭り感だけじゃ『けいおん!』の魅力は語り尽くせないんですよね。

 という流れで、学校のシーンがあるからこそ、ということで、あずにゃんにあの名曲『天使にふれたよ!』を贈るエピソードを加えた、とのこと。

──「天使にふれたよ!」を映画の重要な要素として使う、というアイディアはどこから?
 曲を作る過程を見てみたかったんです。普段はコントみたいなことばかりしている子たちですが、曲は真剣に作っていると思いますし、「天使にふれたよ!」はより自分たちの気持ちを素直に出して作った曲なので、あの曲をどのように作ったのかが気になって。
──歌詞もみんなで練って練って完成させていましたね。
 そうなんです。ちゃんと練っているんです。「せーの!」と、自分が書いてきた詞を4人で見せ合いっこするシーンがありましたが、一つ一つの詞の完成度がすごく高いんですよ。みんな、梓への想いが温かくて。たぶんスクリーンでは読めないと思いますが、グッと目を開いて見てください(笑)。

 あのー、見てみたかったとか、どのように作ったのかが気になって、とか(笑)。
 監督の中での彼女たちの存在感、実在感というのが感じられる表現ですね。
 でも実際、私は卒業のときの『天使にふれたよ!』の披露が本当に素晴らしいシーンに思えたので、そこに至る過程、想いを描いてくれたのはとても嬉しいです。ここは、とても楽しみにしたいところです。
 しかも、描写もかなり凝っているようです。

──映画では、みんなの梓への想いがすごく感じられるんですよね。
 TVシリーズの卒業は梓目線に寄っちゃった部分があったので、唯たちはどう思っていたのかなと。ラストのほうは、ほとんど最終話とリンクさせているんですよ。同じシーンを描いているところは、なるべくカメラを最終話とは逆の方向に振って、TVでは映っていなかった表情を描いているんです。この時、TVで映ってなかった子はこんな表情をしていたんだ、ということが分かるようにしました。

 なんというか、本当にわかっているというかわかってくれているというか同じ思いで作ってくれているというか、そんな気がします。

 そんな気がするところが、もう一つ。

──青春ドラマだけど、泣かせる展開には持っていきたくなかったとお聞きしましたが。
 多幸感溢れるラストにしたいと思いました。切ない終わり方だとしんみりしてしまうので、幸せいっぱいにして、何度でも観たいと思っていただける作品になるといいなと思いまして。

 三年生のときの学園祭が本当に泣ける話でしたが、結局最終話ではすっきりした感じで旅立ちが描かれましたし。
 TVシリーズも同じことを考えてあのような構成にしたのかも知れませんね。
 そして、それは、私が感じていたのと同じ気持ちなのかも知れません。

 さて、ついでと言ってはなんですが、『ニュータイプ』2012年1月号にも山田監督へのインタビューがありました。
 そこから、一部引用。

──TVシリーズで一度、唯たちの卒業までが描かれていますが、映画で再び高校生活が舞台となったのは監督のご希望だったとか。
山田 一本の長編にするにあたって、何が「けいおん!」の魅力だったかな?と改めて考えたときに、やっぱり高校生であるべきかなと思いました。アニメとしての「けいおん!」は高校生活のきらめきを大切にしていた作品だったので。また、制服を着ている唯たちというのは本当に魅力的なので、これは外せない(笑)。制服の紺色が画面に入るのと、ずっと私服のままとでは、見る印象も違いますし、どちらも楽しめるほうがいいかなと。
──「紺色」という色自体に意味があるのでしょうか?
山田 清楚ですよね、紺色は。どんなに唯たちがはしゃいで、バカをやっていても、紺色を身にまとっていることによって少しお上品な感じが出て、画面もキュッとしまるんです。今回、映画にするにあたって、制服の色をちょっとだけ深くしているんですよ。よりお上品に弾けている唯たちが見られますし、大画面でも映えると思います。

 私が(私達が?)『けいおん!』という作品から受け止めているもの、それはしっかりと首尾一貫していると感じられたのですが、これまでの話を総合的に見てみて、それは監督が確固としたイメージを持っていて、それを的確に表現し続けていて、私(達)も受け取っていたんだな、という印象を受けました。

関連項目:

tag : アニメ けいおん

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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