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ポルノ: 『えむっ娘シスターズ』

 なんか久々の(ジュブナイル)ポルノ小説レビューになりました。
 これ、よかったです!
えむっ娘シスターズ (ぷちばら文庫 28) (ぷちぱら文庫)えむっ娘シスターズ (ぷちばら文庫 28) (ぷちぱら文庫)
(2011/10/28)
緒莉

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 何がって、まあヒロイン達が!ってのもあるんですけど、文章がなんか(エロい意味で)いい。

 まずストーリーの概要から言うと、親の転勤で引っ越してきた主人公の周治ですが、親の都合でしばらく独り暮らしになってしまいます。
 そんな周治の家の隣に、美少女姉妹の珠姫と志穂。珠姫は絶滅したと思われていた(笑)大和撫子風の生徒会長で、志穂は気が強そうなツンツン娘……だったのですが。

 周治の独り暮らしを可哀想に思ったのか、珠姫が彼を夕食に誘うのですが、そこで、手が離せないから入ってくれと言われたらどういうわけか裸の志穂がいて、怒り狂った志穂に追い立てられて逃げ回って開けたドアの向うに小用を足している珠姫がいた(つまりそこはトイレだった)、という波乱の幕開け(笑)。

 しかし、志穂が誤解で周治をかなり痛め付けたことに申し訳なく思った珠姫が周治に接近し始めます。
 それが許せない志穂は、自分に惚れさせればいいじゃないかと、墓穴を掘る(笑)わけです。
 それでエロいこと、手コキ~フェラ~セックス(最初から騎乗位!)、とエスカレートしていきます。
 その過程で、実は結構志穂が押しに弱いことが発覚してきて、逆に周治はSっぽいことが発覚してきて。

 そんな中でも実は、珠姫の方ともやや遅れてゆっくりと進展していきます。キス~手コキ~会議中に弄り合い~セックス、と言った感じ。
 その過程で同じく珠姫もMっ気があることが発覚してきます。

 二人ともどんどんエロくなって快感にはまっていくのですが、姉妹のMっぽさにもタイプがあって、珠姫は露出系、志穂は被虐系という感じ。志穂はアナル調教からアナルセックス、珠姫は路上でおしっこ、とか。

 で、最終的には、姉妹丼になるわけです。

 さて、冒頭で文章がいい、と言った辺りに触れてみることにします。

 まず、描写が一々エロい。
 これは多分、ヒロイン視点での表現や、気持ち良さに耐え切れずに体が反応してしまうという、性に溺れていく描写がいいんだと思いました。例えば。

「ああ、全部志穂の中に入ったよ。見てみろよ」
 志穂は恐る恐る首を持ち上げ、繋がっている部分に目をやる。
「うぅ……や、やだほんとに入ってる……は……ふぅ……んぁ……」
 ふわっと生えた茂みの向こうに、確かに周治のモノが突き刺さっているのがわかる。それはとても卑猥な光景で、少し怖いのに、目を離すことができなかった。
「ふ、んうぅ……不思議……あんな大きいのが、あたしの体の中に、今あるなんて」

(pp91-92)

 たくましいペニスが、ビクビクと跳ねながら射精しているのを体の奥で感じ、志穂は意識を飛ばしそうになっていた。
「はう……すごいのあたしぃ……気持ちいいのが止まらないぃ……ぁんっ……」
 膣粘膜が勝手にヒクッヒクッと痙攣し、肉棒から精液を搾り取る。

(p97)

 志穂の愛液は、おしっこを漏らしたかと思うほどに溢れ、足下に水たまりを作っていた。周治のズボンは、もうべちゃべちゃだ。
「どう考えても、正真正銘のM女だな、志穂は」
「そんなぁ、うそ……でもあたし、ゾクゾクしちゃってるぅ……ほ、本当に、変態だったのかもぉ……あんっ、んぅ……」

(p123)

 順番に引用したら進展の早い志穂ばかりになりましたが、まあ、挙げてるときりがないですね。はまっていく、変わっていく、淫らになっていく自分を自覚している辺りがいい感じです。

 次に、もう少し大局的な文章の構成がいいな、と思いました。
 例えば、p86辺りで、周治の気持ちを確認したかった志穂が彼を呼び出すわけですが、自分を好きかなんて聞けなくて口籠もっていると、周治は志穂がセックスしたいのに恥かしくて言い出せないのと勘違いして、押し倒します。
 これが、ちょっと後のp113辺りになると。
 姉妹二人と関係を持ってしまった周治が、きちんと話をするべきだと志穂を呼び出します。で、周治が口籠もっていると、今度は志穂が勘違いして、頬を赤らめながら服を脱ぎ出したりするのです。

 こういう相応した表現が、他にもあります。例えば、p126とp143。
 前者では、自分のMっ気に気付いた志穂がこんなことを言います。

「周治……大好きぃ……はあぁ、ふうぅ……」恍惚とした顔のまま、志穂はわずかに微笑んだ。「周治といると……自分も知らなかった、本当の自分に会える気がする……もうあたし、周治と離れるなんて、考えられらんない……ふはぁ……」

 これが後者では、こうなります。

「やめてっ」
 珠姫は自分の上半身をぎゅっと抱きしめた。
「……怖いの」
「俺が?」
「周治くんに触れられるのが。自分の知らない自分を引きずり出されるみたいで……」

 進行の度合いと言うのもありますが、自らの同じような状態に対する反応の違い、これが興味深いです。ついでにいうと、p150で珠姫はこうなります。

 ぐちゅっぐちゅっと、抜き差しされるたびに、卑猥な音が立つ。自分の体が悦んでいることを思い知らされ、珠姫は怖くなってきた。
「こんなこと、されてるのに、なんで……な、何したの、私に、何をっ!」
 珠姫は赤くなった目で周治を睨みつけた。
 自分が今までの自分でなくなっていく。何もかも周治のせいだと、そう思いたかった。


 二人とも、自分の中に眠っていて、起き出してしまった「何か」を自覚し、喜んだり怖れたり。こういう心理描写ってのが、Mっ娘好きの読者としてはたまらないんですよね(笑)。

 そんな珠姫も、例えば、あそこを舐めさせろという周治がスカートをめくって持たせると、「本気なの」と問いつつも手を離そうとしないようないいなりになります。
 一方志穂はと言えば、これも。ファミレスのトイレで行為に及びそうになったときに抵抗したら、周治はパイズリだけにしようと言います。

(なんだ、しないのか……)
「その代わり……」周治が志穂の耳元でささやく。「帰ったら、ウチで即ハメだからな」
 その言葉で、一気に志穂のテンションが上がった。

「ははっ、でも乱暴にされる方が、感じるだろ? さすがM」
 周治の言う通りだった。まるでオナニーの道具のように口と胸を好き勝手に使われていると、被虐感でぞくぞくしてきてしまう。


 最後に、周治。
 そういう二人の順調な発育(笑)ぶりに対し、二人と関係を持っている彼が意外とマトモなんですよね。これはバレたらふられるかな、とか思っています。
 実際、基本的に彼は一貫して、まあ性癖の方はともかく、ものの考え方は比較的マトモで、主人公として好感が持てます。
 ちなみに、ばれたときにどうなるかというと。
 元々志穂は、大和撫子な姉を守るために自分が関係を持ったのに、結局姉を守れなかったから、今後は責任を持って自分が引き受ける、とか(笑)。
 珠姫は珠姫で、同じように譲りません。
 二人とも好きで選べない周治がどう決着をつけたかというと。
 珠姫も、志保も、周治も、三人ともが他の二人が好きなのだから、三人で付き合えばいいじゃないか、と(笑)。
 うーん、これは中々に斬新なハーレムエンドですね。

 ちなみに、これは!と印象に残った、まあ単なる言い回しの話なのですが、そんな台詞があります。
 p48の、志保が手コキをしたシーンなんですが、触りながら志保が言った一言。

「うーん、新しい感触……」

というのは、新しい反応じゃないでしょうか(笑)。

 というわけでやはり、「えむっ娘」のお話では、そんなこと自分には関係ないと思っていた「大和撫子」や「ツンツン娘」が、自分の中に眠っていた妖しい悦楽にはまっていく、それがいいんですよね。
 そういう意味では、秀逸な筆致でしたし、ストーリーだったかと思います。

 ただ、惜しむらくは、エンディングがちょっと。
 彼らの関係が生徒会の女子にばれてしまい、三人で責めて快楽の虜にしてしまい、以来乱交サークル状態になってしまうのですが、これはなくても良かったかな、と思いました。

tag : ぷちぱら文庫 緒莉

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コメント

非公開コメント

No title

私もこれ読みました。
原作ゲームは買おうかな買おうかなと思ってたら時期を逃してしまい放置してたんですが、そんな折のノベライズだったのは運が良いと言うべきかなんというか。
姉妹が順調にエロに育っていく感じがいい具合に描写されていて、良かったかなと思います。特に珠姫は貞操観念が固かっただけに、一層振り幅が大きくてエクセレント。
でも私は志穂派なんですがね( ゚ω゚ ) 小生意気な娘が惚れてしまうのに弱かったり、露出より被虐系が好みだったするので。

あとラストがうぅん? という意見は私も同意。3人で仲良く変態プレイに勤しみました、じゃアカンかったのかと小一時間。
それに乱交パーティーENDって、取りようにとってはBADENDに見えなくもなかったり。

Re: No title

> 姉妹が順調にエロに育っていく感じ
やはり、そこら辺が本作の醍醐味ですよね。特に、自分の中に眠っていた何かに本人が気付くとき、とか。
しかし、周治のSとしての覚醒も見逃せない点でしょう(笑)。

> 私は志穂派
おや、気が合いますね。実は私もです。

> 3人で仲良く変態プレイに勤しみました
そこも同感です。アレさえなければな、という感は否めません。
ポルノというのは特に後味が重要だと私は思っていますので。作風によっては「悪い」後味もそれが良い、となるんですけど、今回のは……。

No title

>実は私もです。
露出スキーの水響さんはてっきり珠姫さん派かと思ったんですが、意外ですね。
よもや姉妹の「妹」のほうに釣られたということでは……?w

Re: No title

> 露出スキー
その世界にも色々あるんですよ……色々ね。
まあ、そんだけ志穂のMっぷりがよかったということです。えむっ娘万歳!

> 「妹」のほうに釣られたと
否定はしないでおきましょう(笑)。

No title

スンマセンorz またトラックバックが2件も……。
1回記事を清書して送信を押す時、何故か上手くいかなくて更新しちゃうと2回送信されちゃうみたいです。
つぅわけで、ご面倒かけて申し訳ありませんが1件はデリートしていただけるようお願いしますw

Re: No title

> 1件はデリートしていただけるよう
うーん、いつも記念に取っておいてるんですが(笑)。
というわけで削除してみようと思いますが、まさか、同一対象へのトラックバックだと二つ一緒に消えるなんてことないですよね……。
もしそうなったらすみません。

No title

描写ならこれマジお勧め

お嬢様☆お世継ぎ生産計画

Re: No title

> お嬢様☆お世継ぎ生産計画
ちょっと漁ってみたら、持ってました。私は結構積ん読のが多いので。
いい機会なので繙いてみようかと思います。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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