FC2ブログ

アニメ: 『まどか☆マギカ』の一年

 私が『名称未設定の新作!』と題したエントリを書いたのが、丁度一年前、2010年10月23日でした。
 シャフトによる制作で、監督新房昭之、キャラ原案蒼樹うめまではともかく、そこにあの!虚淵玄が脚本として参加するという、驚異の発表に驚いたものでした。
 そしてちょっと後に、音楽梶浦由記という情報も入ってきて、確信しました。

 『魔法少女まどか☆マギカ』。
 これは、夢中になるような傑作が出来上がるに違いない、と。

 『Phantom』で出会い、『吸血殲鬼ヴェドゴニア』『鬼哭街』『沙耶の唄』と楽しませてくれた、脚本虚淵玄。まあ、私はその後しばらくエロゲとかから遠ざかっていましたが。
 そして、アニメ『NOIR』の、特に『canta per me』『salva nos』で衝撃を受けたあの音楽を担当していた梶浦由記。その後も、『MADLAX』の『nowhere』とか、昨年には『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の主題歌として名曲『光の旋律』を作り上げた人です。
 その作風に、『ひだまりスケッチ』の蒼樹うめ原案のキャラとは!

 ただ、全くの想定外だったのは、この恐らくかなりダークな風合いでニッチな作品となることが予想された『まどか☆マギカ』が、控え目に言っても今年を代表するような人気作品となったことでした。「私が」夢中になるとは思っていましたが、そういう人があんなに多いとは。

 私が持っているだけでも、こんな本が出ています。
成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論
(2011/08/10)
山川賢一

商品詳細を見る

超解読 まどかマギカ (三才ムック vol.421)超解読 まどかマギカ (三才ムック vol.421)
(2011/09/15)
タブロイドと愉快な仲間たち

商品詳細を見る

100人がしゃべり倒す! 「魔法少女まどか☆マギカ」100人がしゃべり倒す! 「魔法少女まどか☆マギカ」
(2011/10/14)
アニメ・ワンダーランド

商品詳細を見る

ユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束をユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を
(2011/10/20)
不明

商品詳細を見る

 『ユリイカ』まで参戦してくるとは!
 なんかこう、私の希望も虚しく、なにやら「社会現象」っぽい様相を呈していたりします。
 まさに、想定外。

 想定外と言うか、予想していなかったのが、劇団イヌカレー世界の強烈な存在感ですね。あとは、意外にもアクションが凄かったのが、アクションディレクターの阿部望・神谷智大の二人によるものらしい。
 そして、考えてみると、主題歌の『コネクト』↓にしても、
コネクト(アニメ盤)コネクト(アニメ盤)
(2011/02/02)
ClariS

商品詳細を見る

CDが出るのが待てなくて、録画したのから引っ張り出してまで聞いてたなんてのは初めてのことです。あれも名曲だと思います。
 ちなみに、『コネクト』にカップリングされている『キミとふたり』も好きで、『ClariS 『キミとふたり』』なんていうものを書いたりしました。

 とかなんとかやってたら、『『魔法少女まどか☆マギカ』 関連エントリ』なんてのを用意したくなるくらい色々書いていました。
 いや、もうカテゴリとかで一覧できる状態でなかったので、自分で探すのにも欲しくなってしまった、という。

 これだけの布陣でやったという企画力(?)も凄いですが、どうやら、上記『ユリイカ』増刊によると、こういうことらしいです。

虚淵 ところが『まどか☆マギカ』はガンガン原稿が通るので逆に困ったんですよね。後から聞いたんですが、新房監督のほうでも外部の畑の人間が書いたものをいかにフィルムにするかというチャレンジだったらしいんですね。全然アニメを知らない人間に書かせて突飛なものが上がってきたのを絵に起こせればそれは新しい映像になるだろう、という目論見の上での放置だったと。

(p58より)

 BDの6巻のコメンタリで、虚淵が「やっちゃいけないシナリオ」と言って、それに対しシリーズディレクターから「自由度が高かった」とコメントがあったのは、実はまさにそれを意図してのことだったのかも知れません。
 『ユリイカ』のp59には、例えば三話のマミさんのバトルについて虚淵が「完全に自分の想像の斜め上」とコメントしていましたし。また、あの魔女文字等から『ファウスト』がモチーフになっているとされた件については、「自分、『ファウスト』なんて読んだことないんですけど(笑)。」「イヌカレーさんがモチーフとして入れたばかりに「『ファウスト』がこの物語の下敷きになっている!」みたいに言われて「知らんがな」と思って(笑)。」などという驚愕(笑)のコメントが。

 そう考えると、プロデューサーによる「才能と才能の化学変化」というのがまさに理想的な形で起こっていたと思えます。虚淵の「やっちゃいけないシナリオ」が作画等、他のスタッフやキャストの自由度になっていたという感じでしょうか。

 勿論、音楽も。
 11話のラスト、ほむらが今まさに絶望に飲み込まれようというシーンを最も盛り上げたのは音楽ではないか、と私は思ったものでした。
 BDの6巻のサントラに、直前の戦闘シーンの曲とその曲、『Surgam identidem』『Nux Walpurgis』(後者の"Nux"はどうやら"Nox"が正しいらしい?)が収録されたので、最近一番よく聞くのがそれらだったりします。

 声優さん達の演技も。
 悠木さんに関しては、それまでよく知らない人だったのでブログに書いたりしましたが、他もみんな素晴らしかった。
 特にキュゥべえに関しては、感情がないことは必ずしも抑揚のない平板な喋りになるというわけではなかろうという気付きをもたらしてくれる画期的な演技だったと思います。
 ま、加藤さん本人は最初は感情がないキャラだと知らなかったようですが(笑)。

 私個人としては、各関係者がそれぞれの持てるものをいかんなく発揮できた、まさに傑作だと思っています。
 しかし、繰り返しになりますが、まさか、こんなに話題になるとは。アンチが沢山いることまで含めて(笑)。

 実際には、やはり放送中やその余韻の期間が主なのですが、こうして思い返してみると、この一年は個人的に(あの件と)『まどか☆マギカ』の年だったな、という感じです。
 『魔法少女まどか☆マギカ』。
 予想通りなのに全くの想定外だった、大変印象深い作品でした。

tag : アニメ 魔法少女まどか☆マギカ

コメント

非公開コメント

No title

他にもいい作品は色々ありましたが今期のアニメはまどか☆マギカに話題をすべてかっさらわれた感じですね

Re: No title

話題になりそうな要素は確かに多かったですからね。
まあ、ああいう、予想もしなかったものになるだろうという予想の通りだったと(笑)。
プロフィール

水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
アクセス解析中