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アニメ: 『魔法少女まどか☆マギカ』 BD#5について

 アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』、BD第5巻の感想です。
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(2011/08/24)
悠木碧、斎藤千和 他

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 第9話、10話を収録したこの巻。ストーリーとかに関してはもう語った(笑)ので、主にコメンタリについて書いてみます。
 今回、特に10話のコメンタリで顕著ですが、「声優」としてのこの作品への思い入れはかなりのものであると感じましたね。まあ、これまでのコメンタリとか他でのインタビューとかでもそうだったんですが、特にインタビューとかだと営業も兼ねているし、ちょっと作ってるかもな、と感じないでもないですけど。でも多分、これはマジです。本音です。

 コメンタリは大体、悠木さんと斎藤さんのコンビにゲストが一人、という構成です。
 第9話では、ついに!あのキュゥべえ役の加藤英美里さん登場です! もう、大人気(笑)。待ってました、という感じで、とても三人しかいないとは思えない盛り上がりようでした。

 キュゥべえに関してはみんな「間違ったことは言ってない」という認識なので、色々引っかかりがあっても言い返せなくて釈然としないものがあったようです。しかし加藤さんは加藤さんで、9話では特に難しい言葉が出てくるので、自分でも説明していてわけがわからない(笑)という感じだったそうで。
 まあ、エントロピーとか、普通はあまり知らないですよね。でも、エントロピーがわからなくても結局キュゥべえのやっていること、そしてそれをしなければどうなるか、それはわかるので、ある意味どうでもいい。でも知っていればそれなりにキュゥべえの正当性がわかる。よくできた脚本です。
 そのキュゥべえですが、加藤さんによると、始めは普通に演じていたんですがそのうちに感情がないことがわかってくる。で、どういう風にしたかというと、まどかに対しては契約をしたがっているわけですから、ちょっと他とはものの言い方が違う感じでやっていたそうです。まあ、そうですよね。キュゥべえにしてみれば、最大の顧客?ですから。

 いつものことですが、今回のゲストの加藤さんにも、自分の演じたキャラ以外で誰が好きかと訊いたら、やっぱり杏子(笑)。もう、定番ですね。
 でも、あんだけ色々絡まり合った人間関係なのに、声優さんたちによれば、嫌いなキャラが全然いない、こんな作品は珍しいとのこと。例えば、マミさんを食ったお菓子の魔女のシャルロッテも、その設定(魔女になる前のこと)とかを考えると……とか。魔女すら愛せる、みたいな。
 本当にこの作品、「悪い」キャラはいないし、まどかがママのアドバイスを参考にすれば裏目に出るし、一筋縄ではいかないですよね。

 とか話していると、杏子対さやかの対決シーンへ。
 みんな「あぁ……」とか、もう言葉が出ない。「独りぼっちは寂しいもんな」という台詞には、「寂しいのはお前だろ」とか突っ込み、というか悲痛な語りかけが。
 なんというか、みんな涙声になっていました。マジ泣き寸前という感じ。加藤さんなんかは、演じているときはキュゥべえの感覚でいたので、こうやって改めて自分に戻って見るとかなり応えたようです。

 さて、第10話ではこれまでとは違い、ゲストなし、悠木さん斎藤さんの二人だけ。10話のコメンタリはそうしたいと言ったら通った、とのこと。まあある意味、斎藤さんがゲストを兼ねていると考えてもいいかも。

 ここでは、作品の内容よりも、声優としてこれを演じてどうだったか、そういう話に終始しました。互いの演じ方とか。
 「クラスのみんなには内緒だよ☆」
についてはここでも話題になっていましたが、BDのブックレットの虚淵&新房対談でも、声優さん達の演技がいいという話の中で、監督が特にこれを取り上げてました。世間の評判でもそうですし、私も以前触れました(笑)。ちなみに上の「☆」ですが、悠木さんが台本にそう書き加えていたとのことで(笑)。
 このシーンでは、表情もよかったと思うんですよね。
madokamagica_aoi2.png
 こうして「調子に乗って」いるのは、この作品では死亡フラグなんですけど(笑)。

 でもこのコメンタリ、ここが上手だったよね~とかいう内容ではなく、職業人としてのかなり深い話でした。
 悠木さんが、周囲の人たち(声優のみならず)を信頼していたからできた演技だ、と言えば、斎藤さんが、今回初めて、先輩として環境を作ってあげるというのを意識したと応えたり。数年に一度こういう凄い作品に出会う、みたいなことを言っていました。
 さらに、「声優」なので、他に絵があって音楽があって色々あって、それでできあがるんだ、と。ここでやり過ぎたら絵が死ぬ、というようなことを考えたりもしたそうです。
 そういう感じで、演じている人たちにとっても、この作品はかなり特別なものであったようです。ちらっと、代表作なんていう単語も出てきていたような。

 非常に興味深かったのが、10話でほむらがまどかのソウルジェムを撃ち抜くシーン。
 ここ、あのお願いはキツいよね、と言いつつ、悠木さんが、あれは「まどかの甘え」だと言ったのに対し、斎藤さんが、「ほむらは嬉しかった筈だ」と言っていました。ほむらにしてみれば、頼るばかりだったまどかから初めて頼られた、というのは嬉しいのではないか、と。
 かなり声優さんたちが役に入り込んでいると思うのは、斎藤さんの意見に対し悠木さんが「ほむらちゃんから見ると」という言い方をしていたところですね。
 ちなみにこのシーン、まあBDではあちこちが描き直されているわけですが、その中でも注目したい箇所です。その瞬間の二人を拡大してみましょう。

[TV版]
madokamagica10_tvshot1.png
[BD版]
madokamagica10_bdshot1.png
 かなりわかりやすくなっていますね。特にまどか。

 で、10話は主題歌『コネクト』が最後に流れるわけですが。
コネクト(アニメ盤)コネクト(アニメ盤)
(2011/02/02)
ClariS

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 これについてもかなり感慨深いようです。
 『まどか☆マギカ』という作品、脚本を始めとしてもの凄いところが沢山あるので埋もれがちですが、この『コネクト』も素晴らしい曲だと思います。音楽では梶浦さんの名前ばかり出てきますが、これの渡辺翔さんの名前も決して忘れてはいけないですね。それにClariSによる歌も。作品に思い入れがある分のバイアスは勿論あるでしょうが、そもそも最初に聴いたときにもいいと思ったものですし、そうそう出会えない名曲かと私は思います。

 最後に、斎藤さんが言っていたのですが、まどかとほむらの関係、この強い想いは、「友達」だからで、これが「恋愛」だったら随分違ってきただろうな、とのこと。
 そう言えば、この間レビューした小説版も、終始一貫して明確に「友達」をテーマとしていましたね。それが徹底しているなと思ったのが、杏子の台詞「こいつはさやかの……さやかの親友なんだぞ」の後半を削ったことです。個人的には、小説版での最も大きな改変だと思います。
 もしかすると、斎藤さんも同じように見ていたのかも知れませんね。

tag : アニメ 魔法少女まどか☆マギカ

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

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