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創作観: 『お嫁な生徒会長♥』について

 金曜日には買ってたんですが、やっとのことでレビューです。はぁ、疲れた。

 さて、美少女文庫のこれ↓のレビューなんですが。
お嫁な生徒会長? (美少女文庫)お嫁な生徒会長? (美少女文庫)
(2011/07/20)
わかつき ひかる

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 まあ18禁ではないとはいえ、やっぱりジュブナイル「ポルノ」なので、いつもは「ポルノ」カテゴリにしています。例外は「『独立! お嬢様のアキバ帝国』 レビュー - テーマ編」くらいかな?
 ですが今回は、「創作観」カテゴリで書いています。

 うーん、まあ、エロさについては別に不足ってわけじゃないし、加えて、私の特殊な性癖(笑)にマッチした描写も結構あったんで、良かったんですよね。
 例えば、カバーの、なんていうのでしょうか、表紙から折り込んだところに書いてある「Story」にも引用されている、本文で言えばp259の「──俺は今、梨果の全部を見ているんだ……」というモノローグ。また例えば、p98, p120に出てくる、梨果の表情(イキ顔)を見るときの情動。こういう、彼女のエロティックな部分(体の部分という意味でもあり一面という意味でもあり)を覗き見るというのは、妖しい興奮があるものです。p48では、その視線に対して彼女自身も反応していますし。
 見ると言えば、p150では、伝説の(笑)裸エプロンで、「脇乳」という言葉が出てきて、GJ!という感じでした(笑)。

 ただ、何と言うか、いまいち萌えない感じがして。

 そこら辺どうしてなのかちょっと追求してみたくて、理由を考えてみました。
 3つあげられませんでしたが(笑)。

○ その一。「生徒会長」。
 この作品は恐らく、従来の作品のパターンからの脱却を意識していると思います。それは、「脱却したい」という意図なのか、はたまた「書きたいのに書けなかったことが書けた」という意味なのかはわかりませんが。両方かも知れません。
 実際、フランス書院で嫁というのはNGだという話が以前にも出ていましたし。
 今回のヒロインの梨果は生徒会長ですが、「ハイスペック」ではありつつも「普通の女の子」でもあります。あまりないパターンかと。

 さて、ここで思い出したのが、通称『もし○ラ』(読んでも見てもいないのに偉そうに取り挙げるので伏せ字(笑))。
 あの作品の本質はそこにないことはわかっていつつも、ついなんか言いたくなってしまうのが、野球部のプレイの仕方の戦術ですね。何かを「封じる」ことによって、というのは、ちょっとどうなのかと。
 今回の生徒会長も、典型的な生徒会長像の完璧超人でないというのはいいんですけど、「引き算」というのはなんか萌えない、気が。それも、自分だけが知っているとかじゃなく、結構気付かれていますし。

 ここでまた思い出したのが、A○B48(笑)。
 私はあのアイドルグループの営業は嫌いですが(それでも実績は認めないわけには行きませんが)、新しいタイプのアイドルというその発想はそれなりに評価しています。
 つまり、応援していく、育てていく、そんな実感が持てるアイドル、というところですね。そもそも「アイドル」と言っていいのかどうかよくわかりませんが。
 そんな感じにもできたかも知れませんが、いかんせん今回の話は、物語中の期間が短すぎた。だから、彼女のそうい意味での変化の時間を共有して喜ぶ暇はなかった。

 今、この本を読んでいます。
乙女はお姉さまに恋してる 2 ~窓越しの異邦人~ (GA文庫)乙女はお姉さまに恋してる 2 ~窓越しの異邦人~ (GA文庫)
(2011/07/16)
嵩夜 あや

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 これに登場する初音というヒロインが生徒会長なのですが、前作に生徒会長として登場した貴子のような強烈なキャラではなく、むしろ頼りないくらいです。しかし初音は、全然違う魅力で生徒たちを魅了しています。
 ある意味必然です。生徒会長キャラだから、というメタな理由ではなく、彼女達は通常は、生徒達による選挙で選ばれているわけですから。
 「それがどのようなものなのか」には、例えばこの初音のようにバリエーションがあるでしょうけど、人を魅了する抜きん出た何か(スペックではなく心を動かす何か)は外せないですね。

 梨果について言えば、そこのところに「これは!」というのが感じられなかった、というのが、一つ目の理由かと思います。

○ その二。「嫁」。
 結局、「お嫁な」とは言っても、そうなることを意識して、もしくはそういう積りでいるに過ぎない。つまり、まあ言ってしまえば、同棲とそう変らないわけです。
 もういっそのこと、本当に結婚させてしまえば良かった、という感じがします。
 嫁とセックスするのは当然でつまらない?
 でもそれなら、それを前提とした同棲だって同じだし、むしろ、結び付きがあやふやな分本当の嫁よりも突き抜けた関係が築きにくい感じがします。気持ち的に。

 あとは、「嫁」でありつつ料理がNGなのは、まあそれはそれでいいんですが、それなら上記のA○Bの例のように、育てていく展開があればな、という感じです。

 と言った感じで、理由を2つあげてみました。
 うーん。
 ついでに、こんな風だったらもっと萌えるかな、というのを考えてみました。
 上記のように、もう本当に結婚させてしまえ。とすると、主人公は18歳以上でないといけない。……そうだ。年下の生徒会長ってのはいけるかも。
 大体、生徒会長ってのは権威であり権力であり、同級生かそれ以上という設定が多いですが、年下だと、これが一般的な生徒会長キャラであっても、なんか新鮮な感じが。
 ここで、二つイメージしてみました。

 一つは、年下なのにお姉さんキャラ。
 大体、お姉さんキャラって主人公よりも年上が多いですが、所詮もっと年上の人物(読者含む)から見れば年下で、逆に言えば、年下のヒロインにも更に年下の人物が作品世界にはいるわけで、ならば彼女が年下でありつつお姉さんキャラであることに何の不都合もない。
 「生徒会長キャラ」のうち、主人公との立ち位置の関係だけをいじってみた、とも言えます。
 その不自然さは、以外と萌えるかも。

 もう一つは逆に、性格の方を年齢に合わせてみました。
 つまり、「年下キャラ」な生徒会長で「嫁」(笑)。

 『ダンス・ウィズ・エリシア』の年下義母ではありませんが、「属性」の「属性」をバラして組み立て直す、そんな、ハドロンをクォークにバラすみたいなことをしてみるのも、なんか面白いかも知れません。

tag : 美少女文庫 わかつきひかる

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お嫁な生徒会長 (美少女文庫)

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