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創作観: フラクタル、どうしてこうなった

 アニメ『フラクタル』(の漫画化)について、いつも読ませて頂いている某ブログで取り上げられていたので、ちょっと調べてみました。そちらのブログでもググレカ……じゃない(笑)検索してみて、と書いてあったので、こちらでも特にリンクしません。
 それに、このエントリでは、メディアミックスについてとかそういう話ではなく、そもそもなんで『フラクタル』がつまらないのか、それについて書こうと思っている、という理由もあります。

 でもまあ、面白い理由と同じでつまらない理由も人それぞれ、主観の問題なんですけどね。ここでもかなり独断と偏見にみちた内容になります。
 多分、ネットで探せば、俺はこういうところがつまらないと思う、という意見が沢山あることでしょう。あまり評価していない人、多いですからね。時間も経ってるし。
 でも、つまらない理由とか一々検索してないんで、他の人がどう思っているのかは知りません。

 さて、ではまず一言で結論を書くと、『フラクタル』からは純文学臭がします。そして私は純文学が嫌いです。
 以上。

 ……で終りにするわけにもいかないので、続きを書きますが。
 昔読まされた純文学作品がもう、つまらないつまらない。
 以前書いたように、私はあまりアタマが良くありません。いや、冒頭にいいと書いてありますが、それは単なる修辞ですし(笑)。
 だから、ああいう小難しいものは好きになれません。難しくてわからないから。
 それに、日本で芸術的と評価されるものは、大体において暗くて重くて陰湿で粘着質で、キモチワルイ。
 というわけで、私は純文学とか読みません。読まないので、最近のが同様につまらないかどうかは知りません(笑)。『きことわ』とか、報道で、ここら辺りが斬新とか書かれていましたが、そういうのってまんまラノベじゃん、とか思いましたし。ま、結局読んでないですけど。

 それでは、例えば最近ここで取り上げた『魔法少女まどか☆マギカ』『STEINS;GATE』とかはどうなのか? あれらも暗くて小難しいのではないか?

 どっか違うと思うのは、例えば視聴者の間に衝撃が走った『まどか☆マギカ』のマミさん死亡のシーン。
 でもあれ、実際には、血も見えなければ切れるところも画面の外もしくは遠景。そういうことがあったということがわかるだけ、という描写です。脚本の虚淵によれば、あそこでマミさんは確かに死んで、もう戻らないことをはっきりと示しておきたかった、ということらしいです。サプライズの意味もあったようですが。
 対して『フラクタル』では、銃で撃たれて死ぬ人をはっきりと描いています。まるでそれを描きたいかのように。わたし的に言ってしまえば、露骨で品がない。

 また、じゃあ小難しさはどうかというと、これも大きく違います。
 どこが違うかと言えば、「伝えたいもの」が小難しいのか、「伝え方」が小難しいのか、ということです。目的手段と言ってもいいでしょう。
 『まどか☆マギカ』にしても『STEINS;GATE』にしても、結局最終的に何が描かれたのかと言えば、実にシンプルな人の想いだったりします。対して『フラクタル』は、イデオロギー的な臭いがするんですよね。
 私は宮崎アニメを結構好んで見てましたが、『もののけ姫』以降で面白いと思ったものはありません。多分、同じ理由かな、とか思います。『紅の豚』とか、単に飛行機が描きたかっただけじゃん?みたいなのの方が面白かった。それ、宮崎アニメが世間一般で高く評価されるようになった頃と一致しているような気がするんですけど。
 そう言えば『フラクタル』の第一話では、宮崎アニメで見たような構図とかシーンがいくつかありましたね。

 でもまあ、作品に思想を込めるのが悪いとは言いません。気持ちもわからないでもないし(私も書くことあるし)、そういうのを求める層も明らかに存在します。海外でも、ノーベル文学賞の選考をしている人達とか、そういうの好きそうですよね。
 ただ、私は好きじゃない。創作じゃなく批評/評論みたいで。
 私がアニメに求めているのはそういうものじゃないですから。いや、そういうのが含まれていても別にいい。ただ、メインテーマをそれにされてはツマラナイ。

 山本、東辺りが作ったということの、まあ当然の帰着と言えるかも知れません。
 ただ、残念ながら、アニメ視聴者には好まれなかった。
 あれ、いっそのことゴールデンタイムのちょっと後くらい(22時頃とか)に放送したら、もしかしてもしかするともうちょっと評価が高かったかも知れませんね。

 でまあ、それをきっちり描けと言われている漫画家さんが困っている、というのが冒頭のブログで紹介されていた話でしょう、多分。ぐぐって辿り着いたところによれば。
 それは、もしかして私と同じように感じていたとすれば、大変でしょうねぇ。本人、はっきりと「面白くない」と言っていますし。

コメント

非公開コメント

No title

コミカライズはただ脚本どおりに描けと強要されるようなもんだから漫画家には苦痛と感じる部分があるのかも?
ただこの人、デビューしてそんなに経ってないみたいだし経験値そんなに高くなさそうなんでちょっと酷だったんじゃないかなと、即連載停止と吼えてるヤマカンの暴虐を見かねてコミカライズなんか仕事の割に合わないと赤松さんが助け舟のコメントをしてみたり随分こじれましたよねえ、いっそこんなのフィルムコミックにでもすれば解決するんじゃないかなと(笑)
それはそうとヤマカンは大丈夫なんですかね、ツイッターなんかみてると業界関係者のアカウントへのレスで誰彼構わず噛み付いてる感じで冗談抜きで干されるんじゃないかなと

Re: No title

> 漫画家には苦痛と感じる部分があるのかも?
そこは微妙ですね。私は思うんですけど、絵も描けてストーリーも作れる人しか漫画家になれないというのもちょっとな、と。ToLOVEる、DEATH NOTEなんかは原作付きで結構成功した例だと思うし。
勿論、両方やりたい人の場合は色々感じるところがあるでしょうけど。

> 経験値そんなに高くなさそう
というか、経験を積むためという気がしないでもなかったりします。あまり事情とか詳しく知りませんが。

> 赤松さんが助け舟のコメントをしてみたり
あの人は、そういうところ結構マメですよね。しかも、言い回しに色々気を使うし。

> フィルムコミックにでもすれば解決
そもそもヤマカンのあの姿勢だと、それ以外で満足するとも思えません(笑)。

> 冗談抜きで干されるんじゃないかなと
まあ、個人的な意見を言ってみると、そもそもあの人はクリエイターに向いてるのか?とか疑問だったりします。少なくともエンタテインメント系は無理なんじゃないかな。
その辺りの理由は本文に書いた通りですけど。

No title

気になってぐぐってみたらこの人、らきすたの監督を途中で降ろされた人なんですね、当時ニュースをネットで見かけて降ろされた理由が「その域に達していないから」って、監督が病気とか急逝で交代ってのはあるけどなんじゃそりゃ?と首をひねりましたし
この人、いわゆるビッグマウス癖のある人なのかなと思うんですよね

Re: No title

> らきすたの監督を途中で
実は私は、それでこの人の名前を憶えました。結構ショッキングな話ですから。

> 「その域に達していないから」
一体、何がどの域に達していなかったんでしょうね。らき☆すたの場合は原作もあるわけですが。
にしても、京アニも凄いと思います。あそこは、作品のデキの追求はなかり激しいようですし。

> いわゆるビッグマウス癖
少なくとも、自信と自己主張はかなりのもののようですが、はて?
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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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