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PCで: スパコン『京』とかについて

 仕分けの経緯があったけど結局いい数字を出した『京』。
 そのことで結構祝賀ムードもありますが、中々にややこしい状況です。

 まず、日本すげー!と喜んでいる人が沢山いますよね。
 でも、あのスパコンはあまり筋のいいものではない。大体、完成まで待ったら追い越されるから今発表した、とかだし。
 知ってる人にはそういう認識もあれば、別の指摘もあったりします。もっとずっと安く手作りみたいな感じで性能をたたき出した人もいるじゃないか、あんなカネかけるのは無意味だ、というのとか。
 話がややこしいのは、二つのことがごっちゃになっているからではないでしょうかね。

 その一つは、京みたいなのが目指しているのと手作りスパコンでは、そもそもモノが全然違う、ということ。そしてもう一つは、それらの存在の意味合いそのものが全然違う、ということ。

 前者は、まあ技術的な話で、適した用途とかが違うとか、そんなことです。でもそれより、後者の方が問題としては大きい、と思います。

 それは何かというと、中くらいの値段で中途半端な性能を出すものと、究極を目指すものはそもそも役割が違う、ということですね。
 コストパフォーマンスを考えれば、京なんかよりもずっといいものが沢山ある(ここで、京の競争相手を持ち出すのはまさに上記の二つをごっちゃにすることなので、避けます)。
 でもそれは、言ってみれば市場での競争力の話なわけです。売れるとか売れないとか。商品価値、と言ってもいい。
 対してトップを目指す類の方は、まあ売れるならそれもいいですけど、戦略的な意味合いを持つものだと私は思うんですよね。そもそも、市場が成立するのか、みたいな。

 以前、SPring-8の仕分けの時、日本でやる必要があるのか、他所で借りればいいのではないか、という意見が仕分け人から出ました。
 まあ、その乞食根性も情けないですが、それ以上に、もしそういう状況になってどっかの国に頼っていたとき、相手が急に「やっぱ貸すのやめるわ」と言い出したら?
 一つしかなければ、もうそこで詰み、じゃないですか。

 究極の計算力を持つと言うことには、そういう意味合いもある筈なんですけどね。
 それが、スパコン開発の、商品としてというのとは違う理由だと思うんですけど。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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