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アニメ: 『魔法少女まどか☆マギカ』 シリーズ通観

 本来なら三日くらい前に書く予定だった内容ですが、仕事(今日までの特別任務(笑))で疲れていたために後回しになっていたものです。まどか☆マギカ関連は、書くのに時間がかかりますからね。
 ただ、その仕事が肉体労働なんで頭が暇で、去年はそれで『大黒エミリの風景』が誕生しましたし、今年は作詞作曲をやってました。実は初音ミクとか持っているので(使ったことありませんけど)、なんか作ってみようかな。でも、楽器(打ち込み含む)できないんですよね。

 で、今回は『魔法少女まどか☆マギカ』のシリーズ全体を通して眺めてみての印象を書いてみます。シリーズ構成とか。
 これまでのレビューでは、「何が」描かれていたかを主体にしてきましたが、今回のは「どのように」描かれたかになります。
 基本は、シリーズの起承転結について、及びキーパーソンについてです。

 さて、本作は実に見事な起承転結の形になっていますね。
 第1話~第3話辺りが「起」ですか。主人公のまどかの周辺で、魔女が登場し、魔法少女の存在が明され、魔法少女とは、魔女とはどんなものか、そういったことが語られる。
 キーパーソンは、マミさんでしょう、やっぱり。
 この段階で表現される「魔法少女」の姿は、マミの華麗な戦い振りとその志に象徴される、(危険を伴うにしても)華やかな存在でした。
 導入での役割という意味では、エロゲ『痕』の千鶴さんを思い出しました。世界観をプレイヤーに伝え、しかもそれが、事態の表面に過ぎないことも共通している、そんなところが似ていると思います。

 その後、第4話~第9話辺りが「承」でしょう。
 まるで「転」のような展開を見せた第3話でマミがマミって(なんか、英語でも"Mami-ed"なんていう表現を見たことがあります(笑))、入れ替わるように登場したのが杏子。
 杏子に語られる「魔法少女観」により、あの華やかな魔法少女が単なるある一個人の見方に過ぎないことが明らかにされ、魔法少女とは何か、ということがそもそも各登場人物の間で確立していない、共通見解が存在しない、そんな概念であることが描かれます。
 ここでのキーパーソンは、まあ長いだけあってさやかと杏子でしょう。
 さやかの破滅と杏子の殉死。これがストーリーの流れですが、ここではそれにより、「魔法少女観」、つまり「魔法少女とは何か」というテーマの他に、「魔法少女とはどのような人物か」が描かれます。
 魔法少女についての食物連鎖論なんていうものを提唱していた、さやかなんて潰してやれみたいなことを言ってたあの杏子が、存外に純粋な少女であったことが明されたわけです。
 結局、そういう人物であることにはそれなりに必然性があるわけですが。
 ちなみに私は、杏子の殉死と書きました。
 魔法少女について、さやかと杏子は「ゾンビ」と言っていましたし、第9話で、杏子とほむらがこんな会話をしていました。

「テメェそれでも人間か!!」
「勿論違うわ。……あなたもね」

 しかし、それでも私はこう主張したい。
 魔法少女は、人間である、と。

 そして、「転」の第10話。
 キーパーソンはほむら。
 第10話については、つめこみ過ぎで省略し過ぎだ、という否定的な見解も多く見られますが、私はあれでベストだと思います。
 「転」というのは一気呵成に描かないとなんか間延びしてもたついた感じになります。二話使うわけにはいかないと思います。また、例えば『ワルプルギスの夜』との戦いなどは、それが行われたことが描かれればそれでいいし、どうせ繰り返しになるし、あそこで描いてしまうと、「結」でのほむらの戦闘シーンの迫力が損なわれるでしょう。
 どんなことがあったかはあれでわかるし、必要十分ではないでしょうか。
 強いて言えば、30分番組というしばりがなかったら、もう少し描いてもいい気もしないでもないですが、では何が欲しいかというと……?

 そして、「結」の第11話~第12話。
 キーパーソンは、やはりほむらでしょうね。第10話のは現在に至るまでのほむら。そしてここでは現在のほむら。
 こういうストーリー性の強い作品で、最後をきちんと充分に描いてくれる作品がなんだか少い感じがするので、「結」に二話使ってくれたのはよかったです。どうも最後に急ぎ足になってしまう作品が多いように思うんですよね。
 さて、ここでもキーパーソンにほむらを挙げましたが、ではまどかはなんなのかというと、私の見解ではあれはもう、登場人物というよりも象徴とかテーマとかの具現化したものであり、同列に語るものではない、という気が。
 そして、ずっと不定のままだった「魔法少女とは」という問いに、まどかが答えを出します。

 とまあこんな感じで、この作品、シリーズ構成的にも、なんかとてもよく出来ている、そんな風に感じました。
 また、主要な魔法少女達も、それぞれに役割とシリーズ中での出番があって、これもバランスがいい。

 話のテーマとかも面白かったですが、描き方とかもやはりとても高く評価したくなる、そんな作品だったという印象です。

tag : アニメ 魔法少女まどか☆マギカ

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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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