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独り言: 過度の自粛の自粛について

 今回のテーマは、「過度の自粛」の自粛、ではありません
 過度の「自粛の自粛」、です。

 地震から数日して、これはまた、自粛がのさばることになるだろうと直感した私は、早々に「自粛の自粛」宣言をしました。
 私の世代だと、昭和の終りの自粛騒動が記憶にあるんですよね。
 今回ので世相に与える影響は、阪神淡路大震災よりも、あれに似ていると思ったんです。
 影響の大きさ(量)ではなく、質が。

 つまり、阪神のときには、呆然自失状態ではあっても、「一体何をどうしよう」という雰囲気だった。
 でも、今回は、「一体何がどうなるのか」という感じです。先が見えない不安、それが根っこにあって、雰囲気を重たくしている。
 昭和の終りの、いつまでこんなことを続けるんだろう?みたいなのを思い出したんです。
 で、あの宣言。これがアレですね。愚者は経験に学ぶ、という奴(笑)?
 まあ、あの宣言をした時点では、まさか原発の件がここまで酷い事態になろうとは思っていませんでしたが。

 で、このところ、さすがに自粛だの不謹慎だのが与える悪影響が皆に認識されてきたのか、自粛を吹き飛ばそう!みたいな声が強くなってきた気がしていました。
 とか思いつつも、例のアニメにのめりこんでいてそっちのことばかり書いていましたが(笑)。

 この間もテレビで、GWは東北に行こう!みたいなことを叫んでいました。
 まあ、現地の観光業の人としては、今まさに人が来なくて困っている、という状況かと思います。
 でも。
 今はまだ、人を呼び込むのは難しいと思うんですよね。ちょうど上に書いたように、不安が払拭できるものではない。地震はまだ余震が危険視されている状況だし、放射線についても全て安心というところまではまだまだ。交通機関も、多くは復旧したとは言え、またなんかあったらいつどうなるか。
 一番の問題は、「この辺りなら大丈夫」とか、「この辺りは被害が軽微だった」とか、「交通の復旧状況」などといった、安心して観光するための情報が、まだ周知されていない。気がする。そんなところです。
 その状況で観光を呼び掛けるというのは、ちょっとした副作用がありそうに思います。

 行かないということに、後ろめたい思いをする人が出てこないか、ということです。

 「支援疲れ」とでもいいますか、そうしなきゃとか思って行動していると、なんか疲れてしまう。
 どうも我々の悪い癖で、そういうのは無償の行動でないといけないと思い勝ちです。
 この「無償の」というのは、たとえ精神的な報いであっても受け取るべきでない、という性質のものです。

 東北の酒を買おう、なんて動きがありますね。例の、酒を作っている人の声がYouTubeで公開された影響でしょうか。まあ、結構早くから、東北のものを買おう、という動きが通販の世界で見られましたが。
 でも、そのためにわざわざ買おう、というのは、ちょっと。
 そうではなく、買うときにはそっちを選ぼう、とか、そのくらいに抑えないと、逆に続かないなんてことになりませんかね。
 この間、例のアニメの完結記念の祝杯に私が、福島の酒を選んだように。

 以前、漫画家の赤松健氏が、自分は即興的に絵を描いたりするのは苦手だから金を出そう、かっこわるい、みたいな内容のことを言っていました。
 これは多分、空気を計算して韜晦していますね。
 こういう言い方をしなければいけない、そんな空気がある。そう思ったんでしょう。

 有名な言葉がありますよね。「しない善よりする偽善」。
 今回の話も同じです。
 自己満足に浸ってもいいじゃないですか。双方の益になるなら。

 今こそ、偽善者になるときなのかも知れません。

tag : 東日本大震災

コメント

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No title

あんまり気負いすぎるとかえって向こうが心苦しくなりますからね

Re: No title

まあ、短期的には自粛よりもマシかも知れませんが。自粛はあちらの人にも経済的な打撃がありますから。
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水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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