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独り言: 逆説的なハナシ

 この間、こんなことを書きました。今の就職難で、実は中小企業の求人倍率が結構高いことについて。

 なら新卒優遇なんてやめればいいのに。また国もバカばっかで、三年間は新卒扱いしてよー、とか下らないことを言っています。

 新卒優遇 → もし30とかで放り出されたら職がない → とにかく潰れない会社に就職したい → やっぱ大企業? → 有名な企業の過当競争、中小企業の人材不足、就職難

 ってな流れがある気がするんですけどね。
 新卒優遇って、新卒のためにも有害じゃないですか。

 そう、なんかこう逆説的ですよねー。
 こんな風に、逆説的なことって沢山ありますよね。

 例えば、有名な言葉ですが、「合成の誤謬」というのがあります。
 以前のエントリより。

○合成の誤謬
 各人が自身にとって最適な行動を取ることにより、総体としては各人に不利益をもたらすことがある。それを、合成の誤謬と呼ぶ。

例:オタク達が二次元に走ることにより少子化が進行し、クリエイタも減少し、ひいては二次元の供給が減少する。


 他にも、以前のエントリのコメントでこんなことも書きました

今ちょっと思い出したのですが、所謂「ゆとり教育」ってありますよね。
あれ、「ゆとり」と称していますが、私は「合理化」「効率化」だと思うんです。短い授業時間、薄い教科書で必要なことだけ教えようというわけですから。
文系科目についてはよくわかりませんが、その理系科目の変更内容を聞いたとき私は、これは授業についていけない子供が増えるのではないかと感じました。何故なら、理科や算数、数学は基礎からの積み重ねなので、途中を飛ばすと理解できなくなる筈だからです。
一段20cmの階段は普通にのぼれますが、一段1mになったら無理ですよね。そういうことです。
さて、実際の現場はどうだったのでしょうね。私にはわかりません。

 合理化に鍵かっこしてあるのは、このエントリでは、一般に言われている合理化ってなんかヘンだよね、ということを書いていたからです。

 以前勤めていた会社に、北海道出身の人がいました。その人が、ちょっと不思議に思うようなことを言いました。
「東京は寒い」
と。
 何かというと、建物の寒さ対策が貧弱なので、暖房をかけていてもなんか薄ら寒いとか、公共の場に暖房がかかってなくて寒いとか。なるほど、そういうものでしょうか。ちなみにその人は、北海道でも結構都会と言える街から来てたように思います。
 そう言えば、高校時代に私が修学旅行に行った先は九州でした。真夏です。
 聞くところによるとその学校では、修学旅行は大概北海道か九州だったそうです。で、その年はなんで九州だったか。担当の先生が、九州の方が冷房が完備していて涼しいんだ、と言って決めたそうです。
 うーん、そんなもんですかね。
 ちょっと逆説の話とずれますが、私は寒くなると外を歩くときに胸を張るようになります。なんか、丸まってると胸元に隙間ができて、却って寒い気がするんですよね。

 この間、ふと思ったんですけど。
 宗教とかで、共通の教義、ドグマ、経典みたいなのがあると、対立が生れるんじゃないでしょうか。
 所詮、そういうのは言葉で書かれていて、解釈の違いというものが発生します。避けるのは困難でしょう。
 そういうとき、つまり意見が衝突したときにどうなるか。どちらも自分達の主張はその「正しい教義」に依拠するものだ、ということで、譲るわけにはいかなくなるんでは。
 これは、衝突するしかない。
 ところがこれが、日本みたいに、「これが神様の教えです!」というみんなが読んでる書物とかがない、という感じだとどうなるか?
「神様は、こんなこと言ってたじゃないか」
「いや、うちの神様はこんなことを」
「えっ」
「えっ」
「……」
「……」
「それ、こういう意味なんじゃね? どっちもおんなじかも」
「あ、ああ、そうかもな。そういうことにしとくか」
 みたいな感じになるんでは?
 これは、"common sense"(通常の訳し方をしないで、直訳してみてください)を要求しますけど、実は"common sense"を産み出す過程でもあるのではないでしょうかね。

 聖徳太子の十七条憲法ってのがありますね。これ、冒頭が「一に曰く、和(やわらぎ)を以て貴しと為し……」なんで、どうも妥協のススメみたいに思ってる人が多いようですが、実際にはそうではなく、ちゃんと議論を尽して共通の認識としての落しどころを求めなさい、という意味だという説明をする人がいます。
 うーん、これ、上に書いたようなことを想定していると言うか推奨しているんでは。
 そう言えば、仏陀(ゴータマ・シッダッタ(パーリ語))も、わざと自分では経典を残さなかったそうです。直接教えてあげなければ伝わらないと考えたとも言われてますが、これもやはり同じようなことを意図していたかも知れません。

 こういう考え方をすると、日本は古来からそういう意味での争いが起きにくい社会だった、ということなのかも知れませんね。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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