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独り言: 『脱グローバル化の時代』解題

 『脱グローバル化の時代』と題したエントリで、書かなかったこと、補足しておこうと思ったことなどを、ちょこちょこっと書いてみようと思います。

○文化のローカライズ
 「異文化」を売り込むにしても、ではその手段は、伝達方式はどうするのか、というと、これは現地化しないわけにはいきません。前のエントリでは、翻訳のことについて触れましたが、ここではもう一つ考えてみます。
 相手の文化に溶け込ませてしまうなんていう裏技もあるわけですね。
 例えば、
芸術起業論芸術起業論
(2006/06)
村上 隆

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みたいな。とか紹介しつつ、実は読んでないですけど(笑)。
 で、これなんですが、『脱グローバル化の時代』で私は日本の特徴を「カオス」と指摘しました。そのことが、こういうことのできる素地になっているんではないか、 とか思ったりします。取り込んで、とろとろに煮込んで、融合させて送り出す。そういうことは日本人の得意とするところななのではないか、と。
 なので日本は、相手に示したいものの伝達の手法の自由度が高いのではないでしょうか。

○八方美人
 文化の売り込みに於て製造業的だ、というのは、言い換えれば八方美人的だ、とも表現できます。
 趣味嗜好の問題なので、誰にでも受けるなんてのを作ろうとしてはいけないのだと思うのですが。
 東京都の副知事の猪瀬みたいに、規制する条例を用意したけど傑作を作れば見逃すよ、みたいな気が狂ったことを言っていては、日本の長所を矯めることにしかならない、そう思うんですけど。
 アダルトビデオですら手を抜かずに全力で作る、それが日本人ですから。ただ男が腰をカクカク動かすだけの映像なんて、日本じゃ売れないですよね。

○イメージ戦略
 日本のポップカルチャーを、外交とか製造業の売り込みのためのイメージ戦略にしたいとか思ってる奴等が結構多いようですが、ナメてますよね。
 利用させてもらう立場なんだから、余計な注文をつけるな、と言いたい。そういう作品を作るとイメージが良くないからとか、そういう自分勝手なことを言うんじゃない。
 おんぶにだっこするだけなんだから、精々、選んで使わせていただきますくらいで止めておけばいいのに。

○ホンネ
 私の本音としては、私とは考え方の違う人間があまりに多いので、個人的には、日本文化の売り込みなんてやめてくれよ、と言いたい。売り込むために色々いじくり回すくらいなら、放っておいてくれ。以前、『「サブカル」でいいからさ』と題して幾つかエントリ書きましたが、結局のところ、こういうことなんです。
 だって、アニメを売り込みます、ついては悲惨な就労状況にあるアニメータの支援をします、とか誰も言わないでしょ。DVDやBDの売り上げは現場の人間には関係ないと、従姉妹のアニメ関係者が言ってました。彼女はもう、キャラデザ・総作監とかやるような立場になってるんですけどね。
 要するに、偉い人はみんな、日本の現代文化が嫌いなんですよ。
 だから、うぜぇから擦り寄って来んな、と言うんです。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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