FC2ブログ

ポルノ: 『残念お嬢様には俺しかいない』

 以前、「『同級生は、のーぱんちゅ』 限界に挑戦!」と題してこの人の作品をレビューしたことがあります。
 こんな出だしでした。

 もう、読む前からわかってましたが、守備範囲の限界に挑戦し続けた数時間でした。……疲れた……けど、やり遂げたぞ。勝ったのか負けたのか?
 さすがは、えすかれ!シリーズの星。恐るべし、遠野渚

 『ネッコネコにしてみた』もレビューしましたが、今回のはどっちかというと、というか明らかに『同級生は…』の系統の作品です。
 なんで、心してチャレンジ(笑)しました。

 もうね、いきなりごく当たり前のように飲尿ですから。
 ごめんなさい。ついていけませんでした。
 部屋に転がっていたペットボトルにはおしっこ入ってるし。……あれ? なんかつい最近、そんなシチュがあったような。しかも、ごく身近なところで。 ……まあ、気のせいでしょう。
 というわけで、もう今回は、ポルノのレビューというスタンスを放棄します。なんか、こういうこと多いなぁ。

 でも、主人公の啓太も、有栖が日常会話にアニメの台詞を紛れ込ませると「残念な」とか言うけど、人のこと言えるのか?

 こうして啓太は有栖の部屋へと続くドアを開くと、内側から腐海のように淀んだ空気がドアの隙間から溢れ出してきた。
「……少し、肺に入った」


 でも、風呂嫌いの有栖も、「俺は綺麗な有栖が好きだな」とか言われて、段々清潔さを心掛けるようになりますし、嫌いだった自分の髪やなんかも好きになり、啓太と一緒になら外に出たい、とか思うようになり。

「あなたとなら、どこにでも行ける気がする……ホントなんだから」

 いやなんつーか、裏表紙の紹介文に「謎の感動!」とか書いてあるんですけど、なるほどって感じ?
 そう言えば、今回も詩が出てきましたね。百人一首にある奴らしいですけど。

 さて私は、「ポルノのレビューというスタンスを放棄」すると言いました。
 実はこれ読みながら、全然関係ないことを考えてたんですよね。

 これもう、私はついていけない。だから、せめて見送ろう。行けるところまで突っ走って下さい。プロフェッショナルは、その道を極めるべきです。
 世の中には、そういう人が必要なんですよね。特定の虫を一生追掛けて研究する人とか、炭素の研究に全てをかけるとか。
 そう言えばクラゲ(の持つ物質)を研究し続けてノーベル賞をもらった人、いましたよね。

 一時期、ジェネラリストになろう!みたいなことが叫ばれたことがありました。
 それはさすがにすぐに消えましたが、学際的な人が望ましいみたいなことはよく言われます。
 そういう人の存在は、確かに必要と言えば必要で、コーディネートとかプロデュースとかによって、新しい何かが産み出されると言うことはよくあります。
 でもそれも、一生をそれに捧げてるような人が別にいてこその話。いくら広く深くを目指しても、全てをかけている人にかなう筈もありません。

 どっかの政府には、金を儲けるのは営業だから、営業がいれば開発者なんて要らないとか考えてるとしか思えない人がいるようですけど。
 でも、金になる研究だけをしようとか、芸術的な傑作だけを作るべきとか、失敗した実験は無意味とか、そういうのは、何か大事なことがわかってない気がします。
 無駄に見えるようなことをやる余裕こそが、何かを産み出すんじゃないでしょうかね。
 自由な空気、多様性を許容する空気が芸術を生む、とか。
 こうやったら失敗した、という論文は、実は重要です。他の人はそれを読むことで失敗を避けることができるし。エジソンは、実験の失敗について聞かれたとき、それは失敗ではなく、うまくいかない方法を発見したのだ、と答えたという逸話があります。これが「偉人の発言」と受け取られるということは、一般にはそれは浸透していない、ということですよね。
 戦争で科学が発達するのは、余裕とは対極? でも、考えてみると、戦争では負ければ滅びるわけで、少しでも可能性のあることには全て手を出す。米ソは、超能力の研究とかも真面目にやってたようですしね。そういう意味では、余裕があるのと同じ、とも言えます。

 注意しなければいけないのは、現状の効率化と将来の展望は別だと言うこと。今あるものをよりよく、無駄を省いていくのは、それはそれでいい。でも、将来誕生するものを、誕生する前から制限するのは、それとは違う、やってはならないことなのではないでしょうかね。

 成功しか許さない社会。
 それは果たして、明るい未来が期待できるところなのか?
 この国には、どんな未来があるのでしょうか。未来は、あるのでしょうか?


残念お嬢様には俺しかいない (美少女文庫えすかれ)残念お嬢様には俺しかいない (美少女文庫えすかれ)
(2010/12/18)
遠野 渚

商品詳細を見る

tag : 美少女文庫 遠野渚

コメント

非公開コメント

プロフィール

水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

最新記事
最新コメント
カテゴリ
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
アクセス解析中