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読んだ: 『純粋娯楽創作理論 VOL.1』読後メモ

 今回書いているのはまさに感想というよりも単なるメモです。まあ読みながら思った事という意味では感想と言えなくもないですけど。ただ、脈絡があるわけでもなくいくつかの項目にコメントしてるだけなので、ねぇ。
 ところでこの本、本来なら創作、特に小説の執筆の参考にするためのもので、私としてはまあそういう予定はないんですけど。ちゃんとしたものを書くという意味では。なのでこの場合、読むこと自体が一種の娯楽とも言える?
 公開前に読み返してみたら、なんか文句言ってばかりみたいになってますね。別に批判的立場だとか異論があるとかそういう意識は全然なくて、ちょっと拡張したいなと感じた部分を書いてみただけなんですけど。

純粋娯楽創作理論 第一章・面白さの基礎原理
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 というわけで、まずは一つ目のコメント。挙げる中でも最もどうでもいい話。「第二項 面白さの定義」の「原則その14」のちょっと前辺りについてです。

書き手が決めなければいけないのは、登場するキャラクターと「××に負けない!」と宣言させるための××の中身だけだからです。

 いやいや、どのように負けるかってのがありますよね(笑)?というかそれがメインですよね?

 次は、「第三項 面白さと商業物」(括弧内は省略)の「補足その1〜2」の辺り。作品の広告とかそういうところで内容と違うことが書いてあった場合、予想外のことでも面白くないだろ、という話。
 冒頭の導入じゃないですが、予測→予想外という流れを物語の中でなく購入(などの受け手の現実世界でのこと)で引き起こすのはまさに違う次元の話なので、同列に論じないでそういう言い方をする方がいいのでは。

 同じく「第三項」の『奥様は魔女』の邦題や導入の話の辺りですが、タイトルの予想外は世界の設定で起きていることであり、物語の中の予想外はそれを起点にして起きるものですよね。
 と思ったら「補則その3」に連鎖構造という表現が出てきていますが、これもちょっと違う気が。作中の予想外の事態は、連鎖というよりもそれぞれが設定という起点から発しているもので、連鎖しているものがあるとしてもこれもまた次元が違う話でしょう。
 ところで、『奥様は魔女』のタイトルと導入の辺りの話で思ったのですが、これはむしろ予測を制限することで予測を促す形式ですか。奥様の時点では発散しすぎる。魔女のところで、かなり制限されることにより具体性が増すと共に、通常ない組み合わせであるが故に予測をしたくなる。そういうタイトルになっているわけですね。

 ちょっと飛んで「第五項 慣れと必然性」では、「チャート2」として後で必然性を説明する構造が登場しますが、ここで「伏線」について触れてくれたらなぁと思いました。(うまくすれば)後で必然性に気付くということですし。

 また飛んで「補記」のリアリティの話。
 これはとっても「なんとなーく」で感覚的な話ですが、リアリティを気にする人というのは、自然科学的な事よりも人間の「らしさ」を重視するような気がします。だから、ガルパンよりもガンダムにリアリティを感じる人の方が実際に多いんじゃないかなー、かなー、なー……。
 多分、「人間」が物語作りの共通項だからじゃないかなと思うんですがどうでしょう。

 本の中に出てくる「原則」「補則」などには、通し番号が振ってあります。でも、それらはそれぞれ独立かつ同等ってわけでもないですよね。「従って」で結び付いてるような項もあるし。数が多くなり過ぎてちょっとわかりづらいかも。グループ化できないかな。
 なんとなくですが、この本以外の所での話も含めてみると、書くときに次元を落とす傾向があるような。二次元を一次元に(この通し番号とか)、三次元を二次元に(ベン図の話とか)、って感じで。

 感情移入についてかなりはっきりと否定していますが、そもそも「面白さ」の定義がどうか、ですね。それを予測→予想外と定義してしまえばそれまでだし、「知的快」という面白さに予想外とか願望充足とか(あまり知的でないか(笑))謎解きとか色々あるとしてしまえばまた違った立場になる。まあ、それを踏まえた上で前者としているのかもですけど。

 さて、このシリーズは第三章まで購入してあります。第一章の冒頭に三章構成の予定とありますが、いきなり二章冒頭に予定が狂ったみたいなことが書いてあったのでどうかと思いましたが、ちらっと見た感じ、三章でちゃんと終わったっぽい?

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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