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ラノベ: 『冴えない彼女の育てかた Girls Side 3』感想

 加藤は倫也の嫁。

冴えない彼女の育てかた Girls Side3 (ファンタジア文庫)
丸戸 史明
KADOKAWA (2017-06-20)
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 語呂は悪いけど、それを女子会で定める瞬間までの話でした。
 あと、ちょっと予想外だったのが、美智留の意外な活躍。前半は真面目に作曲とかしてるし、後半は詩羽先輩の傀儡(笑)?

 で流れとしては、巡璃を探るというゲーム制作にかこつけて、往生際の悪い加藤を女子みんなで寄ってたかって、
うぜぇんだよさっさとくっつけやこのヤロー!
と叩きまくる話(笑)。いやヤローじゃないですけど。あとみんなと言っても英梨々だけは、まだね。
 ある意味もうみんな諦めているとも言えますが、もうその先のことを考えているのだからさっさとしろという思いもありそうです。

 さて、重要な台詞を二つ挙げておきましょうか。
 一つは伊織によるもの。伊織が出海に伝えた言葉です。

『いいかい出海? 今日は一晩中、彼女から目を離すな』
『表情とか、喋り方とか、態度とか、全部盗むんだ』
『間違いなく、それが倫也君が思い描いた巡璃だからね』

 彼女とは勿論、加藤のことです。
 そもそもこの物語の出発点から、加藤は倫也のメインヒロインでした。ただ、それって一体何なのよ?ってのはね、わかっていつつもあったわけですよ。
 それがここに来て、まあある意味明文化されましたね。
 加藤は、倫也の理想の女の子である、と。

 もう一つは、女子軍団による苛烈な追求の末、加藤がついに口にした本音からです。
 巡璃が主人公をどう想っているか……というのは最早言い換えに過ぎず、加藤が倫也についてどのように感じているか。

「迷惑でも、変でも、空気読んでなくても……
 なんとなく、嫌じゃなければそれでいいやって。
 そういう、フィーリングみたいなものだけで、いいやって」

 …………「嫌じゃなければ」?
 それって所謂、アレですよね。
 円満な夫婦の条件(笑)?
 プラスがあることよりも、マイナスがないことが長期的な安定をもたらすわけですね。あばたをえくぼにするものがなくとも、そもそもあばたが気にならない、みたいな。勿論加藤だって「嫌なもの」はあるでしょうが、倫也はそれを持っていないというだけで。多分、伊織なんかは沢山持ってるでしょう(笑)。
 それにしても、秘訣とか以前にまずそこですか。道理で、初っ端から正妻感出ててたわけだわ。正妻戦争以前から正妻(の地位)の行方は決していたわけで。
 しかも、もう心を定めてからは早速、主導権を握り尻に敷くことを画策しているし(笑)。

 こうして、倫也と加藤の二人の意識が、片方は他者によるものですが明確にされたことになりますか。

 というわけでこの巻のラストは12巻のラストと重なったわけですが、次は本編そのもののラストとなる13巻ということのようですね。果たしてこの二人、加藤が優位のまま決着するのか、倫也が一矢報いるのか?
 まあ、あまり予想できるような展開にはならないだろうとは思いますけど。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

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