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独り言: 「抽象」の復権を

 前々から折に触れ言っていたことではありますが、あまりちゃんとは書いてなかったように思うので、一度軽くまとめておきたいと思います。
 きっかけは、とあるIT関連の記事。その中に、「抽象的にしか理解していない」というような表現が出てきたことです。あまり正確に引用できないのはそれがどの記事か忘れてしまったからですが、そんな言葉尻を捉えるだけのことでわざわざ探すのも面倒だし。
 でも、よりによってITの記事でこんな表現が……。

 今回の主題は二つあって、「抽象」という言葉の復権を望みたいということと、抽象的な思考の重要性がもっと認識されたらなーということです。ただ、前者に関しては別にその言葉に執着しているわけでもなく、基本的には後者のためなので、別の言葉で代替できるならそれでもいいです。
 ただ、思いつくのってどこか意味するところが違うんですよね。

 余談ですが、思いついた言葉に例えば「帰納」のような言葉があります。この言葉、演繹の逆って感じに辞書などには書いてありますが、あまり対称的でなく使われることが多いような気がします。
 つまり、演繹に対し帰納は、帰納して演繹するところまで含めている場合が多くないかな?ということです。
 まあ、美しくはないけど実はそれが正しい用法、なんてこともあるのかも知れませんけど。

 話を戻しますが、上記の記事の「抽象的」って、文脈からすると曖昧にしか理解していない≒そもそも理解していないという状態を指していたと思います。しかし、それに「抽」ですからね、なんかおかしい。絵を描けない人がちゃちゃっと描いたものを「略」画と呼ぶのがなんかおかしいのと同じようなものではないでしょうか。
 そして、曖昧よりもちょっと進んだ程度なのが、「具体的」なんじゃないですかね。「具体的にしか理解していない」。
 喩えて言えば、マニュアル通りにはできるけど、それに書いてない事態に直面すると途端に対応できなくなる、みたいな。
 ……なんか今読んでるラノベを思い出しましたが、かなりテーマの本質に関わることだし、レビューでもないのにネタバレはあんまりなのでタイトルは伏せます(笑)。

 で、抽象化できた段階がやっと「理解した」と言えるんだと思うんですよ。それが意味とか本質を掴んだ状態であり、理解でしょう。となるとそもそも、むしろ上記のような用例に「理解」はふさわしくない。

 なんとなく、具体的でないものが世の中軽視されているように思います。
 確かに、具体化できないのは抽象化できてないからじゃないかと思うのでそれはそれで間違いとは言いませんが、だからと言って抽象化、つまり物事の本質に迫ることを無意味とするのはやはりおかしいのでは。
 本末転倒なことが沢山起きているのも、そのせいなんじゃなかろうかとよく思うんですよね。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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