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マンガ: 『ARIA The MASTERPIECE 5』感想

 なんか忘れた頃にやってくる感じの発刊ですね。

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天野こずえ
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 この巻には、本シリーズでも個人的に特に印象的だったエピソードが収録されています。
 それは「Navigation48 墓地の島[サン・ミケーレ]」です。

 ある意味ではあまり『ARIA』らしくないとも言えるのですが、これは、灯里が本当に危なかった話ですね。
 ただ、その展開の中で、本シリーズで一つの軸になっている灯里とケット・シーとの関わりというのが色濃く表現されています。この「墓地の島」というエピソードでそれがはっきりと固まったと感じられるくらいに。

 このエピソードが印象的であるのには他にも理由があって。
 それは、絵です。
 黒いドレスの女性に手を引かれ、サン・ミケーレの墓地を走るシーンとか。あの構図の取り方は実に印象的です。傾きの向きや人物の位置など。
 また、その「噂の君」のヴェールがめくれる瞬間の顔の描き方とか。その直後のケット・シーの登場とか。

 まあこのエピソードでは迫真的、と言うと何が「真」なのかということになりますけど迫ってくる感じの絵が強烈でしたが、元々本作では印象的な構図の絵が沢山描かれています。
 例えば、この5巻で言うならば「Navigation42 停電」の終盤の見開きは綺麗だったし、「Navigation46 ゴンドラ」の終盤の擦れ違うシーンはちょっと感動的だったし。

 あの作品世界の雰囲気は、物語の作りや舞台だけでなく、その描き方にも依っているのは間違いないですね。

 ところでこれは全くの余談ですが。
 非常に今更ですけど、ポストアポカリプスという言葉を最近某作絡みで知りました。そんなタイプのアニメ作品『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の世界の雰囲気がとても好きだったのですが、その「好き」な感じがどこか馴染みのあるものだったようにも感じていました。
 今回唐突に思ったのですが、その時に感じたものの正体って、この『ARIA』の世界の記憶だったのかも知れません。
 勿論、『ARIA』はポストアポカリプスものではありませんが、過去に存在した街の様子を別天地に再現しているわけであるし、そんな中、その街は元はヨーロッパにあるものだったのに日本的なものが沢山混じっているし。
 なんか、色々似ているなぁと、ふと思いました。

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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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