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ラノベ: 『天使の3P! ×8』感想

 登場人物に対し、特定の基準で妙に扱いの格差がある気がするんですよね〜(笑)。

天使の3P!×8 (電撃文庫)
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 7巻に続いて短編集(のような感じ)ですが、あとがきによると、そういう構成の仕方(あとがきではフォーマットと表現しています)に切り替えることにしたようです。
 でもまあこの8巻は、何となくですが次のステップにつなげるための「ため」というような感じもします。なんせ、ラストで響が何やららしくもない行動に出ていますし、そのちょっと前には自分の将来についてとか考えていますし。いやそれがあったから行動を始めたんでしょうけど。
 そういう意味では、嵐の前の静けさじゃないですが、大きな変化の前の一服、非日常の前の日常、という位置づけなのかも知れません。違うかも知れませんけど。

 あと、この巻の特徴としては、桜花の出番が比較的多いということが挙げられると思います。単に登場するというだけでなく、エピソードの中心にいるという意味で。
 例えば、最初のエピソードであるPASSAGE 1の着物で初詣で〜祭事の配信では、結局は桜花の「残念」なところが発端でありなおかつ本人も被害に遭っている(笑)し。PASSAGE 2のバレンタインデー絡みでは響とデート!しちゃうし。

 ちなみに、冒頭に書いた「扱いの格差」ってのが一番出ているのはこのPASSAGE 2だと思います。
 そもそもメインヒロイン級の5〜6人と比べていくつか年上の桜花がとっても残念美人だったりというのもありますし、それより更に年上である「女性用下着の専門店」の店員さんと来たらもう。
 要するに、特定の基準ってのは年齢のことなんですけど(笑)。

 さて、本作の感想を書くときにはもう定番になってしまっているテーマですが、今回もくるみが妙に年齢にそぐわないことを言っていました。というかこれもだいぶ前から言ってるような気がしますが、男前っぽい?

 終盤、将来のことについて考え始めた響に、厳しいことを言いつつフォローもしているという配慮っぷり。リヤン・ド・ファミユの、いやもしかするとDragon≒Nutsのことも含めてなのかも知れませんが、バンド活動の役に立てているのかと言う響にくるみは「がんばってるんじゃない?」と言った後に、こう続けています。

「でも、結果が出ていないならがんばっていないのと同じかもね」

 しかし、続けてこうも言っています。

「……ごめんね。悩めるお兄ちゃんは、励ますだけじゃ納得してくれないと思って」

 いやあなた何歳ですかと訊きたくなる台詞です(笑)。しかも、いつもこうだというわけではないですからね。多分、今回のネタは悩んで然るべき、かつまだ若い響には重大なテーマであることへの配慮もあるのでしょう。なんせ、更にこんなことも言っていますから。

「難しいことを考えてるんだから、悩むのも仕方ないわよ。普通の高校生は、そんなことで悩まないでしょ」

 くどいようですが、あなたおいくつですか(笑)?

 で、何か珍妙な話を始めて一体どこに着地するのか、それとももう話は終わってるのかと思いきや、ピアノの先生に「音楽家の手をしてる」と誉められた話が出てきて、

「……だから、お兄ちゃんも音楽家の手よ。私の家族なんだから」

と締めくくるのです。
 なんとなく、前言撤回した方がいい気がしてきました。これはどちらかというともう、母親の役割でありやり方ですよね。
 一体どんだけスーパーガールなんだか。

 さて、前述しましたが今回自ら考え自ら行動を始めた響。彼はラストで、一体何を考え何を始めたのでしょう。
 一応大きなヒントはあるのですが、アニメとともに次巻を楽しみに待つことにしましょう。

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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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