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ラノベ: 『君の名は。 Another Side:Earthbound』感想 その二

 我ながらウザいと思いますが、昨日の感想の続きです。

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 昨日のエントリに追記でもいいかなーとも思ったのですが、ちょっと長くなったし、それはそれで面倒なので。ブログシステムの都合で。

 今回は、各章についてちょっとずつコメント、という感じで。あと、最後にみつは(三葉)について一言。

 まずは、瀧の第一章。
 でもこれは比較的というかほんとにコメントちょっとだけで、みつはってどういうやつなんだ?という疑問を提示するための章のような気がします。が、逆に言うとじゃあそこまでは何だということになるわけですが、瀧ってこういうやつだったのか、という感じでした。
 つまり、瀧ってこういうやつだけど、じゃあみつはは?というのがこの章なのかなと。

 第二章はテッシーなんですが、テッシーって結構真面目に色々考えていたんですね。糸守のこととか、家業のこととか。やっぱり、さすがあんなことができるだけのことはある、という感じ。
 ただ、テッシーが今回、やっとみつはのことがわかったみたいなことを思っているんですけど、それって実は瀧のことなんですよねー(笑)。
 ということは、みつはって結局は、テッシーみたいなやつにはわからないやつってことなんでしょうかね。

 第三章の四葉ですが、ここではちょっと物語作り、というか描写の仕方というちょっと次元の違うことを考えてしまいました。いや、四葉自身は千年くらい時間をすっ飛ばしたりしてくれたんですけど。
 何かというと、四葉がそこで見てきて再現した舞を見て、一葉さんが昔はそうだったと言うシーンについて。それだと、一葉さんかもしくは近い代の人がきちんと伝えきれなかったことになっちゃいますよね。
 そこはそうではなくて、一葉さんが四葉の舞を見て、ああ、それなら意味がわかると思い当たるとかにすれば良かったのでは、と思うのです。そうすれば、「形に刻まれた意味は、いつか必ずまたよみがえる」という言葉にもつながったのにな、と。

 さて第四章の俊樹。
 ……俊樹さん、よく二葉さんと結婚しようなんぞという気になりましたね。あれはムラ(いや町ですけど)の人たちのいうことが正しい(笑)。ただまあ、神も人として生きてみたいと思うこともあるかも知れないし、彼はそれに捲き込まれたのかも? そして、それがムスビなのか。
 この章では、どのようにみつはが生まれてきたのかがわかるような気がします。身体のことではなく、いやそれも描かれていますけど、その存在がどのようにして編み出されたのか、みたいな。

 ここで前述のように、最後にみつはについて。
 この作品、見終えて思い出した小説があります。それは、新井素子の『いつか猫になる日まで』です。
 みつはは今回の大事件に関わることで、あの作品で戦争をやっていた宇宙人のようになってしまったのではないかな、と。つまり、ここから先は「余生」なのではないか。
 勿論、彼女は普通の人間でもあり、であれば普通の人生を普通に送ることはできる筈。でもそれはそれで、「もくずのように」という印象です。一度そういう連想をしてしまうと、ついね。
 まあ実際みつはにはそんなところもあるし。実は第一章で瀧が感じていたように。

 第一章の瀧は、みつはがどういうやつなのか問いを投げ掛ける役割、という風に書きましたが、でも実のところ、その瀧が一番答えに近いところにいたようですし、だからこの物語では瀧がみつはと出会ってるのかもですね。
 それがどのように選択されたのか、というのが最初の感想に書いたようにパラドックスなのであり、つまりは神のなせるわざであり、ムスビなのでしょう。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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