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独り言: 焼き直しシリーズ:論理とか理屈とかとそうでないもの

 先日読んでいた本に、最近の日本人は論理とか理屈とか数字とか統計とかに頼りすぎているというような指摘がありました。まあ、よくある話ですよね。そういう無機質なものが支配している、もっと人間的なものを取り戻さないと、という考え方です。
 でも、私はその指摘は全く逆だと思うのです。

 今回のエントリが「焼き直し」である所以は、まずは大震災の少し後の頃に書いたことを受けています。
 あの頃、科学万能主義に対する批判のようなものがしきりに訴えられていましたが、科学(ここでは自然科学)に携わる真っ当な人なら、人間の持っている知見や技術が万能であるなどと思うわけがない。つまり、科学万能の思想はそれ以外の所から発しているかもしくはそこから引き起こされたものでしかあり得ない、と。

 或いは、数年経ってから起きたSTAP細胞の件。私としては、その技術が本物であるかどうか以前に、その報道の仕方のあまりのばからしさに早々に興味を失っていました。やってる人がちょっと美人だからって、割烹着がどうだとか部屋の色がこうだとか、下らなくて付き合ってられません。
 余談ですが、ここで美人と書きましたけど私としてはあの人のどこら辺が「美人」なのかさっぱりです。どうにもあの目を見ていると薄気味悪いというかなんというか。そういう全く以て個人的な理由でも眉唾でした(笑)。

 話を戻して、また或いは。
 これはちょっと前にどこかで見出しだけ見た話なのですが、数学とか理科とか、大人になると役に立たないよねみたいなアンケート結果があったとか。でも現実問題として、科学リテラシの欠如とかニセ科学とか、そういうのが今色々問題になっているじゃないですか。なんかずれていますよね。
 ちょっと思い出しただけで大して関係ないんですけど、『私、能力は平均値でって言ったよね! 』というラノベを見掛けました。所謂異世界転生ものですが、主人公の少女は転生前にあまりに出来が良すぎて苦労したため、転生後の人生では能力は平均値でとお願いしました。ところが、結局こう嘆くことになります。

(間違えるなら、せめて「最頻値」くらいにしてよ……)

 つまり、普通の女の子になることを期待していたのに何故貴族に生まれていたのかというと、王族から奴隷までの階級の真ん中だったから(笑)。あと魔力も、その世界で最も強い古竜種の半分くらい(普通の人間の数千倍(笑))だったとか。

 いやまあ、例を挙げると変な話ばかり連想しちゃうのでこのくらいにしますが、つまり何が言いたいかというと、冒頭述べたように、論理とか(以下略)に頼りすぎているのではない、むしろ足りないのではないかということです。
 いつも使っている表現を使えば、「人は理屈のみで動くものではない、故に理屈はダメだ」という非論理的な飛躍があるのでは、ということでもあります。完全でなければ無意味ですか?みたいな。そう言えば、『文系の壁』だったかな、文系の人はデジタルだと言っていましたっけ。
 ともあれ前述のように、ある程度科学や何かを知ってこそ、その限界がわかるってものじゃないでしょうか。

 そんなことをやっているから、これは日本の話ではありませんが、「エジプト:若者に無神論 「アラブの春」後、自由求め - 毎日新聞」なんてことになるのではありませんかね?

 きっかけは13年10月に教会が無神論者に回心を促すため開いた集会だった。当時はミナさんも説得役として参加。「神が存在する証拠はどこにあるのだ」との無神論者の主張に対し、教会の指導者は「あなた自身が神による創造の証明だ」と応じた。ミナさんは無神論者の言い分に合理性を感じた。自分でも「証拠」を探してみたが、見つからなかった。

 今、現に存在する自然科学的な考え方に向き合わないから逆に宗教の否定につながってしまうんじゃないでしょうか。
 或いは、LGBTの話とか。
 子供を作らない組み合わせなんて生物として異常だと言われたとしたときに、なにおぅそれは差別だぞ人としてなってない!と叫んでも、相手の言っている理屈を覆せるものではない。黙らせることができたとしても「それでも地球は動く」じゃなく「それでも子供は産まれない」と呟かれるだけです。
 例えば、子供を作らない、つまり守らなければいけないものがない人がいたからこそ彼等が危機に立ち向かってくれて人類は生き延びてきたのかも知れない。或いは、子育てだの何だのに忙殺されない人が人生を捧げて行った研究のために文明が進歩したのかも知れない。そうして、ある程度の比率で「異常」な人がいることが種としての生存に有利なのかも知れない。
 まあ今即興で考えた話なので「かも知れない」ばかりですが、要は理屈を越えるのは理屈をこねてから、ということを言いたい。

 繰り返しますが、「人は理屈のみで動くものではない、故に理屈はダメだ」などと言って、現に存在していて対応しなければいけない問題から目を背けて見えない振りをしても、それはなくなるわけではないわけで。
 結局そういう意味ではこれは、先日の「『言ってはいけない 残酷すぎる真実』超簡単な感想」で書いたことの焼き直しでもありますね。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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