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おカネ: 日本経済がダメダメである理由についての仮説その二

 仮説その一に続き、IT業界を参考に日本経済がダメな理由を探るシリーズ第二回です。
 一応繰り返しておくと、私の考えでは日本のIT業界周辺には日本経済のダメダメな「理由」が凝縮しており、そこを見ると解決策が見えてくる可能性があるというシリーズです。元々力がないという分野でもないのにまるでダメということで、相当な障害が足を引っ張っている筈だからです。

 ただ、今回のテーマであるマスメディアについては、色々考えてはいたんですけどあまりに果てしなくて、もう面倒くさくて放り出していたんですよね。でも、今回たまたま気になる言葉を見たので。
 というわけなので、急拵えであまり深く考察もされていませんが、まあ所詮は仮説だしそれも研究者でもないわけで(笑)。

 さて、その気になる言葉というのは、投票日を明日(2016-07-31)に控えた都知事選の中で出てきたものです。

看過できない鳥越候補の「IT関係の仕事」への浅い認識:イザ!

東京都知事選は連日、有力3候補の舌戦が繰り広げられているが、その1人、鳥越俊太郎候補の演説で、デジタル面担当者としては看過できない発言があった。

 23日、荻窪駅前で行われた街頭演説会。鳥越氏は介護士の給与・待遇が一般より低いという実態を説明するなかで、次のように述べたのだ。

 「志をもって介護士になっても、(給与が低く)結婚して子供を育てていくことができない現実があるんです。だから、介護士になる人が離職をしてしまう。介護士から離れて、やっぱりちょっとIT関係に行こうかなあ、とIT関係の仕事に就いてしまうんです」

 ここから見えて来る彼の認識は結構沢山あります。
  • IT関係の仕事は誰でもできると思っている
  • IT関係の仕事に就くことは楽な道を選ぶことで怪しからんと思っている
  • それを言った鳥越俊太郎はマスメディアの人間だった
 最初のはちょっと補足が必要かも知れませんね。介護の仕事に就く人がITできる人でないとは限らないし、ITできるようになる人でないとも限らない。でも、これだけ掛け離れた職だと、同時にITの専門家である可能性はあまり高そうに思えない。
 ということは、介護の仕事をやっていた人がITの仕事に行くとすると、それは大概の場合で素人であり、つまり、ITの仕事は素人でもできると考えているということになります。
 まあ、記事にもあるように、話の中の「IT関係の仕事」というのが何を指しているのかよくわかりませんけど。

 これまで私はこのブログで何度も、もうメディアはITの記事を書くの止めろと言いました。つまり、不勉強なためにデタラメばかり書いているからです。
 人々が社会人になってから得る知見のうち、真面目に勉強しているもの以外はマスメディアから得ることも多く、そういったメディアがウソを並べたら国民のレベルが下がってしまいます。
 ただ、今回の話はそういうことではありません。
 まさに上記の言葉のように、意識の問題です。

 以前、知人の高齢者の女性が、つまりそういう人でさえ言っていました。新聞等のメディアがIT関係者に関する報道に於て作っているイメージが酷すぎる、と。
 まあ、息子さんがIT業界にいたというのもあるでしょうけど。平たく言うと私がいた会社ですが(笑)。
 いやそういう局所的なことはおいといて、最近はさすがにさほどでもありませんが、ITエンジニアと言えば怪しいことをやっている危険な犯罪者候補とか、引き籠もっている暗ーいオタクとか、そんな感じでしたし。弱者を作っていじめるのほんと好きですよね。まあ、海外の人とかデカい会社の社長になってたりする人だとまた別ですけど(一部除く)
 ちょっと時代は下りますが、ホリエモンに対する反感なんかもそういう描き方をする理由になってるかも?

 どうでもいいことですが、IT関係にはアニメやなんか好きな人って結構多いので、そういう人は二重の意味でマスメディアに散々な描かれ方叩かれ方をしているわけですね。

 で、鳥越なんかもそういうことしてたのかも知れません。

 話は変りますが、昨日(2016-07-29)の日経新聞朝刊。
 p19にあるコラム「大機小機」ではイギリスのEU離脱についてこう書いています。

 偏狭なポピュリズムの暴走による自傷行為のように言われ市場にショックを与えたが、一月が過ぎてみると、実は離脱こそが自然な流れだったという英内外の論調に耳を傾けたくなる。

 またたまたまかも知れませんが、同じくp30にあるコラム「経済教室」では「EUは生き残れるか(下)」と題して同じ問題に触れていますが、副題が「英国の離脱、必然的な面も」となっています。
 なんかこういう風に都合のいい一部だけ取り挙げると、やり方がマスメディアみたいですね(笑)。

 あの頃あまりに呆れて何度か触れましたが、日本のメディアは
  • とにかくイギリス人はバカだと罵倒
  • 世界の潮流に反しているという認識
  • 殆んどカネの話しかしない
という特徴が顕著だったように思います。
 でも、この件はカネだけの問題じゃないし、メディアが世界の潮流としているものを作っていた欧米諸国が揃って、アメリカならトランプが勢いづいているし、ヨーロッパでも(日本のメディアが言うところの)極右勢力がのしてきているし、そういう意味では「世界が世界の潮流に反している」っていうことになるんじゃ?

 イギリスのEU離脱問題では、これは私個人の直観的な印象ですが、イギリスは短期的にはちょっと混乱するかも知れないけど本当に困るのは欧州の大陸だし、あと他に深刻な打撃を受けるのは多分日本くらいじゃないかなと思っています。
 ここでやっとこの件が前半の話に絡んでくるのですが。
 何故日本が深刻な打撃を受けると思うかというと、マスメディアが足を引っ張るんじゃないかなという気がするからです。

 結局のところ、某紙の「角度を付ける」じゃないですが別にその新聞に限らず、事実よりも社の色を付けることの方が大事、こうあるべきもしくはこうである筈というのが事実よりも優先、というような報道???の姿勢が、結局は日本全体のレベルを落としているように思うんですよ。
 ITに対してやって来たように。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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