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アニメ: 『R.O.D』 名作の復刻

 この間のエントリのカリ城ほどではありませんが、今回もちょっと古いアニメです。
R.O.D
です。
 半年くらい前にBlu-ray Discで復刻され、買っておいたのですが、今日、その内のOVA『R.O.D -READ OR DIE-』(三話)だけ見てみました。今回は、その部分についてのお話。

 この作品との出会いは、本屋でした。うーん、象徴的?
 あの頃よく行ってた本屋で、ポータブルテレビくらいの小さい奴でデモってたんですね、このアニメのOVAを。
 まず惹きつけられたのが、あのオープニングテーマ曲です。低音の迫力あるイントロから弦のメロディへ、そして……と展開するかっこいい!曲を聞いたら、やっぱり気になります。
 で、画面を見たら、紙使いの読子の技! 凄い。あんなことを、よりによって紙でやっちゃう!
 つか、オープニングの出だしの手の動きとか、色んなところが凄くセンスがいい。
 ちょっと見てましたが、そのときにはもう買うことを決めてましたね。

 以前にかっこよさについて書いたことがありましたが、これはもう、私の基準だと超絶かっこいい!話です。
 まず目を引いた読子の紙使いとしての技だけでなく、もう一つの特殊能力、ミス・ディープことナンシー・幕張の技?はこれまた凄い。物を自由に通り抜けちゃうんです。壁や床にすーっと吸い込まれていくように消えていく姿は、絵的にも魅力的。
 読子の、なんかおっとりした間の抜けたとも言えるような雰囲気と比べて、ナンシーの方はクールビューティーって感じ。ナンシーは、ある意味正統派とも言えるかっこよさですね。
 物語はこの二人を軸に進みます。

 あと、そういう特殊能力はないですけど、読子、ナンシーの二人のエージェントのサポートをする傭兵のドレイクを合わせた三人が、奇怪な事件に立ち向かいます。またこのドレイクって人がいい味出してるんですよ(笑)。

 読子はビブリオマニアっつーんでしょうか、普段は神田神保町に出没しては本を買い漁って、わざわざビルを借りて(?)本に埋もれて暮らしてます。どうも見たところ、その住処のビルも神保町の近くみたいです。
 そこに現れる虫の群れと、巨大なバッタ(かな?)、それを操る怪しい人物。買った本を奪われそうになった読子が、紙使いの技を披露します。
 単なる紙が読子に操られるとどんなものにでもなる、そんな情景は、その力の異質さを見せ付けます。

 その後、読子が本来所属している大英図書館から指令が出て、前述の三人でチームを組んで事件に対処することになります。
 大英図書館で指揮を執るのが、ジョーカー。そして、実は結構重要なキャラの、小間使いみたいなウェンディ。
 一応、大英図書館にはジェントルメン(何故複数形?)というえらーいおじいちゃんがいるんですけど、この人はまあ、ジョーカーに現場をまかせていて、そんなには関わってきません。

 そして、事件の真相を探っていく間に交わされる会話の中に、「恋」というのが出てきます。読子とナンシーの間で。これは、二重の意味で伏線になっています。読子が読んでいた本の欄外に書いてあった言葉。そして、「うまくいかない本当の恋と、幸せなんだけど作り物の恋と、どっちがいい?」と読子に問うナンシー。
 というか、これ二話目の冒頭、読子とナンシーが部屋で二人きりでいるシーンなんですけど、伏線のてんこ盛りです。「恋」、栞、読子の髪を結ぶナンシー。そして、ナンシーの読子への情の移り方とか。

 実際のところ、この三話からなるOVAのメインテーマは、ナンシーの恋物語だと思います。

 三人力を合わせて事態に当たっていたのに、二話の終わりで、ナンシー・幕張の名前の意味が明かされます。

 そして、決戦の三話。
 事件の黒幕が考えていたのは、増えすぎた人類を減らすこと。
 そのためにクローンで復活させたベートーヴェンに交響曲「楽園」、平たく言えば自殺交響曲を作らせ、全世界に流す。そのためにロケットで成層圏へ向かう。
 その中で繰り広げられる戦いの中でも、私が一番迫力があると思ったのは、ナンシーの力の限りを尽くした果し合いでした。
 生き延びたのは、一体どっちだ!?

 捕らわれていた読子を救ったのは、ナンシーが残してくれたもの。ちなみに、逃げ延びた読子がわざわざコートを着る理由は、多分原作を読んでない人にはわからないんだろうな。

 この闘いの中での平賀源内の身体の動き、あれは、『とある科学の超電磁砲』の美琴に受け継がれているような。それと、同じく源内と読子の対決シーンの中に、なんかカリオストロの城に出てきたのと似たようなのがあったり(笑)。

 そしてクライマックス。
 上昇していくロケットの中。絶体絶命の読子。そこに現れたナンシー。

「敵を騙すには、まず味方からよ」
「言ったでしょ。敵を騙すには、まず味方から」
「世界なんてどうでも良かった。あなたがそばにいてくれれば、あたしは幸せだったの」

 ナンシーの心の動きが、これでもかと表現されます。
 そして、脱出。
 まったく、読子はもう。ナンシーが「その本でパラシュート作るしかないわね」と指摘したら、「!……でも、まだ、読んでない……」とか言う辺り、どこまで本狂いなのか(笑)。
 そして、ナンシーはやっぱり、恋というか愛の人なのでした。

 ラストは、読子の台詞で締めくくられます。ナンシーについて読子は、こんなことを言います。

「強くて、優しくて、……世界を救った、立派な人でした」


 で、このOVAの話の後日談がテレビシリーズ『R.O.D -THE TV-』なんですけど。
 主人公はOVAには出てこない、紙使いの三姉妹。ジョーカーやウェンディは出てきますが、まるで別人のように人が変わってます。一体、この5年間に何があったのか!?


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tag : アニメ R.O.D

コメント

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No title

始めまして、「R.O.D」面白かったですね。でもヒロインの初期設定などを知るためにも、小説の第一巻は読んでいたほうが良いので、アニメ単体では絶賛できなかった記憶があります。(例えばレンタルでたまたまこの作品を借りた人は、唐突な展開に??ってならないかとか)今でもナゼ原作がアニメ化されないのか理由がわからないのですが、ご存知でしょうか?

Re: No title

こんにちは。コメントありがとうございます。

私が思うに、OVAの冒頭でねねねの貼ったメモが読子の住処に沢山あったりとか、そういったことで、描かれていない背景が沢山あるんだよということを示していて、だから原作読んでね、ということなんじゃないでしょうか。
OVAは、「世界」としては説明不足でも「物語」としては結構独立・完結してて、疑問に思ったことは原作に当たればいい、という方針でいけるんじゃないかと思ったりします。所謂メディアミックス展開?
実際のところ、全部アニメ化しようとしたら大変な作業になりますからね。大作ですから。また、原作は結構違う方向にストーリーが向かっているようですし。
アニメ化については、そんな風に思います。

どうでもいいですけど(いや良くないですけど)、原作の続きはー(笑)? あと一冊で終わりとか言ってた気がするんですが。
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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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