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読んだ: 『言ってはいけない 残酷すぎる真実』超簡単な感想

 まえがきの更に冒頭にあるように、「これは不愉快な本」です。

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)
橘 玲
新潮社
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 しかし私が感じている不愉快さは、どうやら著者が言っているような意味のものとは違うように思います。
 まあ簡単に言ってしまうと、「こうであって欲しい」が「こうあるべき」に、そして「そうでなければいけない」「そうである筈だ」になってしまう、宗教のような空気のことですね。
 本書に述べられている例は多くが欧米のものなので、欧米の、特にアメリカの過去の事情によるタブーのようなものの非合理生性、不条理が上記のように物事を歪め、当然のように思えることを言えなくしているしまたそれによって本末転倒のことも発生している。

 ただ、それだけならここまで「不愉快」にはならないかも知れません。そういう文化的な負債や枷のようなものは、だいたいどこにでもあるからです。
 私が「不愉快」なのは、それが近年(ここ半世紀くらいでしょうか)、どんどん日本に無思慮に輸入されているからです。そして、タブーは論理和のように、許されることは論理積のようになっていく。以前も似たような表現をしましたが、こんな感じでしょうか。

「俺達は良くないことをした。反省している」
「そりゃいい心掛けだ」
「ついてはお前等も反省しろ」
「えっ」
「えっ」


 いつも、最近の日本では海外のものを無思慮に、しかも必ず改悪して導入すると批判というか非難していますが、この手もそのひとつです。しかも、ここ数年は特に酷いように思います。
 それがどのような層で蔓延っているかについても、非常に口にしづらいわけですね。
 まさに、著者が指摘しているように。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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