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ラノベ: 『東京レイヴンズ 14』感想

 出てから結構経ってしまいましたが、感想です。

東京レイヴンズ (14) EMPEROR.ADVENT (ファンタジア文庫)
あざの 耕平
KADOKAWA/富士見書房 (2015-12-19)
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 いつもはこういうのの感想ではがんがんネタバレするんですが、今回はなるべく伏せることにします。
 だって、勿体ないですから。シリーズのかなりキモになる事実が明され、そしてそれにより舞台が大きく入れ替わることにもなりますからね。

 ただ、理由はもうひとつあります。
 それは、あれだけヒントを見せられていたのに気づかなかったのがちょっと悔しいから(笑)。

 この巻では、倉橋が進めていた天曺地府祭がどんどん進行し、それに立ち向かう春虎たちが徐々に劣勢になり……といった流れの中で唐突にそれと関係のない、しかし春虎としては全てがそれのためと言える出来事が、具体的には夏目の安否に関わる重大事が発生することになります。
 そして、物語は一気にそちらへ流れていき、多分次の巻では時代すら違う世界が舞台になる筈です。

 それにしても、あの二人の間に何かあるぞあるぞあるぞ〜という描写、春虎が夏目を引き留めようとして行った泰山府君祭が失敗した、というか成功しなかった理由、更には秋乃が「神様」から託された伝言。
 ここまで揃っていたのにどうしてあの真実に辿り着けなかったのか……。

 さて、というわけで、命を張って天曺地府祭を執り行ったのに見事にスルーされてしまった倉橋が可哀想な気もしますが、その結果がどうなるのかはもしかするとしばらくお預けでしょうか。もう主題は夏目のことに移ってしまったわけで。
 ただ、そうは言っても道満にすら「初めてお目に掛かる」と言わしめた「神をその身に顕現させ」てしまった多軌子を放置するわけにも行きません。はてどうなるのか。
 それにしても、多軌子に神が宿った辺りで語られた「神」の在り様、その表現の仕方、なんかとてもいいなぁ。こういうの好きです。

 ともあれ何となくここは、秋乃に託された伝言にもうひとつの意味がありそうな気がしますね。
 つまり、「AならばBである」ということであれば、「BなのだからそれはAだ」ということにしてしまうのが呪術の技なのではないか、ということです。
 言い換えると、Bの状態になった夏目はAであるということです。

 あとがきでは、これで一巻を読み直してみると面白いかもよ〜、とそそのかされています。
 なんだか、それちょっと試してみたくなりました。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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