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独り言: 名前、呼称、ラベル

 この間、保守だのリベラルだの何だのの話をしましたが、呼び名と実体とか実態の間のずれってのは往々にして誤解や争いの元だったりします。定義って大事ですよね。
 そのような話は各分野に数限りなくあって、実際のところ、議論のときにはまず定義から入らないといけないんでは、などという気もしたりします。
 色んなところでそういう齟齬が生じるということを示す意味で、そんな中から、ジャンルが離れていそうなものを三つほど挙げてみましょうか。

 まずは、「神」について。
 日本語を母語とする者としては典型的には「神」と"God"の対応ということになるわけですが、考えてみると例えばギリシャ神話の神とユダヤ教(及びその係累)の神を対応づけちゃって良かったのかという、もしくは一神教と多神教と言ったときに「神」が示している範囲は同等なのかという話にもなってきます。
 多神教でいうところの「神」は、一神教の神と天使やなんかを全部含んだ部分なんじゃないかとか、spiritなんじゃないかとか、色々調べてみればきっとマッピングの問題点が見えてくるでしょうね。

 ところでちょっと話が脱線しますが、「現人神」ってのもまた誤解と争いの元になっていた気もします。天皇が神とされていた頃だったとしてもそれはGodではないし。
 そして更に脱線するならば、個人的に思うには王政復古は結果的にあまりよろしくなかったんではないでしょうかね。あの当時はそうせざるを得なかったのかも知れませんが、やはり権威と権力は分離したままの方が良いというのが自然にでき上がった智慧の結晶だったのでは。

 さて、では次に「SE」について。
 ここではシステムエンジニアのことですが、細かいことを言うと語尾に拘ったりする人もいますし、セールスエンジニア(笑)なんてのもありました。
 以前にも似たような話をしましたが、先日またITproの記事に関連する話がありましたし、ほぼ同時期に「SEを“技術者”と言っていいのか」などという対談記事がありました。後者はシリーズですけど。
 どうもこの木村という人は以前も指摘した通り、名前と実体の間の結び付きに関する柔軟性が足りないようで、結論に至るまでにかなり遠回りする傾向があるようです。
 この話でも、「IT部門」という言葉に自身が幻惑されているようで、そんな呼び方をするから「第2のIT部門」という提言が微妙に本質からずれているように見えてしまうわけで。いやその結論自体は否定しませんけど。

 ITが既にインフラになった以上、ITを扱う部門が総務だったり施設・設備だったりするのは必然で、そういう部門に氏のイメージする「IT部門」の、つまり企業の未来を切り拓く部門の役割を期待するのはおかしいんでない?という、至極単純なことの筈なんですけど。

 ちなみにここでもまた脱線しますが。
 この「SE」という職に誇りを持っている方々には誠に申し訳ないんですけど、どうもSEという呼び名にはITを仕事にしていた当時の悪いイメージがあって。
 私の中でSEってのは、メーカーなんかのドシロウトの新人がSIとか言って乗り込んで行く時の肩書きなんですよね。
 で、当時の仕事のやり方としては、下請が基本設計し、それを「SE」が文書にし、下請が基本設計(文書でなく)から詳細設計してコードを書いて、そのコードを元に詳細設計書を書いてコードと一緒に納品するという感じだったので。
 ……SEの仕事って、まさに文系の人たちみたいなもんですよね。

 最後に挙げるのは『ゆるゆり』。
 2015年秋期アニメ『ゆるゆり さん☆ハイ!』が一部で(私含め(笑))高い評価を受けると同時に批判もあり、まあ騒動というわけでもないですけど賛否あるわけで。
 どんな感じかというと、こんなところかな。

賛「ギャグがねぇ!」
否「ギャグがねぇ!」

 ……あれ?
 つまり、そもそも『ゆるゆり』って作品は何なんだ?ということで。

 というわけで、私がアニメ三期を高く評価しているのは、私の中ではこれはゲラゲラ笑う作品じゃないでしょということで、なおかつ『ガチ百合』でない。
 その「ゆる」であるための最後の歯止めが、
yuruyuri3_7_16.png
ぼっちあかりなんではないかなぁ、とか。

 うんまあ、つまりこれがこのエントリの本題だったわけですけど(笑)。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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