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おカネ: 日本のインフレ目標政策は失敗した

 まあ、目標としたインフレ率は達成できるかも知れません。
 でも、インフレ目標「政策」は、目標として定めたインフレ率を達成することが目標じゃないですよね。目的は経済の安定、今の状況であれば活性化であり、そのために景気の循環を(今であれば)促すことが目標とされ、そのためにインフレ率を定めるという、率なんてのは手段中の手段であるわけで。
 人間の体温に喩えられたりもしますが、極端な話、死体だって36.5度に保つことはできますから。

 では、目標としたインフレ率が達成できたとして何ができないかというと、その先です。つまり、それにより企業等に利益が出るとか、消費が促されるとか、そして経済が回り始めるとか。
 そりゃそうですよね。まるで売り上げと利益を区別できてないような物言いですし。
 以前は日銀を批判していましたが、この頃の日銀は頑張っていると個人的には思います。ただ、一緒になって行動する筈の政府がブレーキをかけちゃあね。

 GPIFまで動員して株高を演出しても、別に普通の人が株持ってるわけでもなし、銀行の利息が増えるわけでもなし。 短期的には、株を売って儲けた人がいたとして、その人がお金を手にしてそして使ったとしても、代りに使えなくなった人がいるだけだし。

 以前使った比喩で言えば、クラウチングスタートで全身の力を総動員してスタートしても、足元にひょいっと棒を差し出しちゃったわけで。
 つまり、現状でインフレ(率を上昇させる)政策を仕掛けるそもそもの理由と言える一番要のところに、これ以上考え付かないくらい効率的にストップをかけて。
 じゃあそのために仕掛けた全身のパワーは一体どこに行っちゃうんだろう。バブルか、海外流出か、内部留保がもっと増えるか。

 結局、投資が下手であることと理由は一緒かも知れませんね。毎月定額分配の投資信託を買っちゃうようなもので。
 しかし、経済政策を考える人がそれじゃあ…………。

 まあ、だからと言って今更真っ当な政策を私が考え出せるわけもないんですけどね。
 いや、実現不可能なものならいくらでも出てきますけど。以前言ったような、企業の規模(人数とかではなく時価総額とか)に応じた金融資産課税とか。これはムチの方ですが、アメとして、人件費を費用としないで投資のような扱いをするとか、人件費がかかっているのは人であり資本なのでそれで何か考えるとか。
 そもそも政府のやるべきことはカネを使うことだけじゃなく、制度をどうにかすることだし、逆に言うとそれは政府にしかできないことだし。少なくとも雇用の問題は、職種の特性による違いを考えたものにしないと。工場やなんかの事故が多発しているのは、それと関係が深いと思うんですけど。

 ともあれ、仮に今、定めていたインフレ率に実際に達したとしてもその先が続かない、つまり冷え込むだけってのはもう大体見えてきたわけで。
 物価の数値的にはどうあれ、目的を考えれば政策としては失敗と見ていいでしょう。
 そして、目的が曖昧なだけあって他の経済政策もなんだか結局どっちに向かって動いたのか不明瞭な状態で。

 安保で誰も議論しようとしなかったために大体そのまま通せた安倍晋三ですが、これからは経済と言ったもののはて、一体何をどうしようとしてるんでしょう。
 どこで誰が言ってたのか忘れましたが、この間の「三本の矢」、ありゃ矢じゃなく的じゃない?という突っ込みを見てなるほど!と感心しちゃいました。
 それでは、「矢」は一体?

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

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