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独り言: 日経新聞『大機小機』(2015-10-24)について

 日経新聞の朝刊、大体真ん中よりちょっと前くらいのページに、『大機小機』というコラムがあります。
 今日(2015-10-24)のタイトルは「東芝事件の教訓」とされていて、内容はこの夏話題になった東芝の粉飾がどうして見逃されてきたのかということについて。

 今日わざわざそれを取りあげているのは何故かというと、結論が中々興味深いものだったからです。
 中ほどのところで出てきた表現によれば、ああいうことを避けるためには、

金融庁などの規制当局が推奨する社外取締役や監査委員会よりも、伝統的な監査役会の方がよほど有効である。

ということでした。
 勿論、社外取締役が社内の情報を十分に得られなければという前提があるのですが、現実問題として多くの場合そうだろうし、

考えてみれば、日本の監査役は効果的な制度だった。

とも言っています。
 意外や意外! いや、こういう風に言っておきながら最後にはどんでん返しがあって、やっぱり社外取締役はいい制度だ、という方向に強引に持って行くかと思ったので。

 私がこのコラムをよく読むのは、記事と比べて振れ幅が大きいからです。記事と同じように理由も示さずに経済界の「常識」べったりで宗教のようなのもあれば、今回のようなのもある。
 一応最後に署名のようなものがあるので、各々の筆者の個性なのかも知れません。ただ、どうにも本名とも思えないのでペンネームというか記号のようなものでしょうね。

 私はこのブログでこれまで何度か三橋貴明氏のことを紹介しています。
 その度に言っているような気もしますが、彼のいいと思えるところは、これこれこういう理由でこうなるだろうからこう主張する、というのを明確に示す点です。だから同意もできるしおいおいと突っ込みもできる。そういう点、マスメディアにも見習って欲しいと思うのですが。特に日経なんかは。
 そんな中この『大機小機』は、小さいコラムなので自ずと限界はあるものの、そういうところを示そうという努力が見えることもあって(今日なんかそう)、そういう意味でも珍しいかも知れません。

 やはり、どうしてそうなると考えるのか、どうしてそうなったと考えるのか、色んな場面でそういったことはどうにも欠けていることが多くて。逆にこういうコラムがちゃんとして見えるというのも、何だかちょっと問題なんじゃないかな、などと感じました。

コメント

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No title

新聞社にはいろんな人が秘密のペンネーム使ってコラムに執筆って言うコーナーがありますからね。
それも書く人によって内容が千差万別なのが。
社の方針とか無視したのまであったりする。
これがまぁ、多様性の一部なのかな。

Re: No title

> これがまぁ、多様性の一部なのかな。
そういう意味では、社説ってつまらないですね。
いや、昔は社説はその新聞の色が如実に出てて面白いと思っていたりもしたのですが、結局は固定化しているので。
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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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