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ラノベ: 『エロマンガ先生 5 和泉紗霧の初登校』感想

 まさかの叔母さんメインヒロイン巻ですねこりゃ(笑)。

エロマンガ先生 (5) 和泉紗霧の初登校 (電撃文庫)
伏見つかさ
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 ちなみに、伯母さんじゃないところがポイントでしょうかやはり。あ、それと、父方であることもですね。

 前半はマサムネ/正宗と周囲の人物の日常という感じですが、まあクリスマスとかバレンタインなどといった、日常の中でも所謂「ハレの日」のイベントが描かれています。
 ちょっと気になるところと言えば、智恵のエピソードに微妙な描写がある辺りでしょうか。大ヒット作品を生み出して大儲けしたらお嫁さんになってもいい、などと言ったことがあるらしい。
 金目当てという流れになっていますが、これで智恵に兄がいたりしたら、つまり妹ポジションにいるキャラだったら、もしかしたら参戦もあり得るかも。

 あと、正宗の母親が料理教室をやっていたこと(p139)、交通事故で亡くなっていたこと(p150)などは既出でしたっけ?
 また、これはもういつものことではありますが、エルフってほんとに、まあ色んな意味で濃すぎるキャラではありますが、素敵な人として描かれていますよね。今回なんかマサムネのモノローグでこんな風に語られていましたし。

 こいつと結婚するやつは、もしかしなくとも……ものすごく幸せ者なのではないだろうか。


 では、ここらで私がこの5巻を「叔母さんメインヒロイン巻」と評したポイントに触れることにしましょうか。

 とても厳しくて、過去には紗霧を無理やり部屋から連れ出そうとして正宗から敵認定された、二人の保護者である叔母の京香さん。めぐみはこういう関係について、

「なんか、スーパーダッシュ文庫の『パパ聞き!』みたいな話ですね」

などとコメントしています。そして、京香さんが女版『おいたん』ポジ、正宗が空ちゃんポジだとか。
 正宗が

「やめてくれよ!」
 おまえ、何巻まで読んでそれ言ってんの!?

と応じているのは、やはりその二人がラストでどうなったかを意識しているからでしょうね(笑)。

 そして、どうして京香さんの話をしているのかというと、彼女が“定期テスト”のために姿を現したからです。つまり、二人がちゃんと生活できているかについて採点しに来た、ということですね。
 当然、正宗と紗霧は対応に大わらわ。正宗については、すでに色々調べてやってきていたということもあり、比較的すぐに合格ということになりました。
 しかし、紗霧は、というと……。

 そうして、友人達を総動員してこの巻のサブタイトルである「紗霧の初登校」を、まあ本当に学校まで行ったわけではないのですがアピールして見せました。
 それらを「茶番」「無駄」と切って捨てた京香さんですが、その意味するところは、そんなことをするまでもなく合格だった、ということでした。むしろ、

「貴方たち、誰がここまで紗霧さんに負担をかけろと言いましたか!」

などと叱咤される始末ですが、これはまあどう見ても仕方ないですよね。

 さて。
 これまで様々なことを見事に見抜いて言い当ててきたエルフですが、さすがにこの京香さんのことはそう簡単ではないようです。まあ、色々なことを察してはいるらしく、多分、正宗辺りが疑問を抱いている点よりずっと先の所で何か読み切れない部分があるようで。

 ここで、多分ですが、最も重要なポイントは、京香さんが正宗から見て父方の叔母であることでしょう。
 エルフがそこに至れないのは、メタな話は登場人物に察しさせるわけにいかないという描写の都合によるものか、それとももっと普通に、エルフが正宗の家庭の事情をそこまで知らされていないからなのか。

 つまり、京香さんは兄を亡くしてしまった妹ポジだった、ということです。

 まあそれでも、エルフが正宗から京香さんのことについて相談を受けたときに確認していたいくつかのポイント(p292)は、その「推察」が実に的確であったからこそ選ばれたものであると言えますね。その証拠に、「あんたの大好きな妹ヒロインの型でたとえるなら」という言い方をして自分の考えを述べているからです。
 まあ、読者に対する答え合わせという意味もありそうな気がします。

 正宗と同じように私の中でも京香さんの『氷の女王』のイメージはだいぶ崩れてしまいました。
 さすがに京香さんは単に年齢がどうこうというのとは違う意味で別の世代の人であり、多分、今正宗の周囲にいる人物とは異る立ち位置でということになるでしょうが、どうやら、今後はもっと表に出てきて活躍してくれそうな感じです。
 そして、『氷の女王』イメージが崩壊したということは、正宗達にとっての脅威が一つなくなったということでもありますね。まあ、別の形に姿を変えたとも言えますが。

 ともあれ、今回のはそのような過程が描かれた話ということで、ちょっと風合いの違う巻だったように感じました。

tag : 電撃文庫 伏見つかさ

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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