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独り言: SEと総務

 先日某ラノベの感想を書いたとき、次の巻では総務に挑戦することになるらしいという話で、またその感想の中でITproについて触れたことで、ちょっと思ったことがあります。
 それは、SEって総務だよねー、ということです。

 ただ、ここでは元の話題のラノベタイトルに合わせて「SE」と表記しましたが、IT部門とか書いた方がいいかも。何故なら、今回ネタにしているITproの記事群を書いている木村岳史氏がそう呼んでいるからです。そして、何だか今回の話はこの人に対する批判になっちゃいますけど。

 この人は以前から、自分から極言暴論と名付けた記事を書いていますが、個人的にはどうにもその内容にもやもやしてまして。そこまで辿り着いていてどうしてそうなるかなぁ、みたいな。尤も、結構流し読みしているので、実際には誤読しているかも知れませんけど。
 以前から感じていたのは、例えば彼の言う「IT部門」って要するに総務だよね、ということです。冒頭に書いたように。記事を書くとき、その人の技術と役割を混同していないか、ということと言ってもいい。でも最近、そこを乗り越えたような記事も見ましたが。

 ここまで書いてきて何度もやっていますが、どうにも表現が曖昧になります。もやもやとかようなとか。
 その辺りがこの人の文章の特徴で、わかっているのかわかっていないのかわからないんですよね。こう言っているんだからわかってるかと思ったら別の個所ではわかっていないようなことを言っているし、みたいな。

 まあちょっと話を戻すことにすると。
 技術と役割ってのは、喩えて、もしくは例えて言うと、文章を書くのが専門の新聞記者なら小説も書けるよね、みたいな。もしくは、文章を載せるのが専門の新聞なら小説も新聞に載せるべきだよね、とか。
 ……あれ? 創作記事ばかりの現状を見ると、それはそれで……?
 いやいやまあ皮肉はおいといて。「IT部門」の実態が総務(とまでは彼は言っていませんが)であることを喝破しているなら、どうして総務に新規事業ができないことを批判するんだろう? それは別の部門の役割だよね?

 さて、そんなことを考えていたら、今日はいつもこの人の連載?記事が載る月曜じゃないですか。というわけで新着記事を読んでみたら、またももやもや。
 用語はともかく、エンジニアとワーカーを分けている。それはまあいいでしょう。しかし、ここでもまたわかっているのかわかっていないのか。

 このようにシステム開発で働くSEは、製造業と同様にエンジニアとワーカーの区分が明確にある。だが製造業と異なり、システム開発の現場ではエンジニアとワーカーの区分が消える時がある。いわゆる“デスマーチ”だ。本来ワーカーなら、客やエンジニア設計ミスは知ったことではない。図面通りに造るのが彼らの役割だから、客やエンジニアが善処して解決すべきことである。

 だがシステム開発の場合、設計ミスによる“大惨事”にワーカーも否応無く巻き込まることになる。設計のミスを生産現場でカバーすることを要求されるのだ。プロジェクトが火を噴くと、「何とかしろ」との号令の下、皆がデスマーチを歩まなければならない。これはワーカーにとっては理不尽なことである。皮肉な言い方をすれば「皆がSE」というのは、その理不尽を見えなくする効果がある。


 そこまで辿り着いていて、どうして「特にウォーターフォール型の開発ではコーダーというワーカーが必要なのも理解する」という表現が出てくるんだろう?
 そこは、コーダーはワーカーではないと考えるべきじゃないの??
 ワーカーでないから巻き込まれるんだよね???

 例えば家電製品や自動車とかの設計でも、各部分の寸法とか使うネジの規格とか、そういうところまで決めないで設計が終わったと考えていいんだろうか。設計書通りに作っても人によって性能が100倍違うとか、そういう作業を担当している人がワーカーと呼べるのか。
 言い換えると、何故かちゃんとわかっているかのように用語解説をしていますが、コーダーの仕事であるコーディングは、工場で言えばラインの仕事なのか?

 つまり、ワーカーの地位(高さという意味ではない)と役割の乖離に原因があると見るべきなんじゃないかと思うんですが。コーダーはワーカーである、よってコーディングはワーカーの仕事である、よってコーダーはワーカーである……って何よそれ。
 文中にある「皆がSE」の問題点はそこではなく、同じく文中にある「コードを書かないエンジニア(IT部門の場合は外注窓口担当)の存在」ではないかな。SEに分類されて面倒なことになるのはむしろこっちじゃない?
 パッケージのカスタマイズの弊害なども指摘しておきながら、そのカスタマイズがワーカーの仕事だとでも言うんだろうか。

 ちなみに、日本のITが全てまるでダメなのは、技術者の能力の問題じゃなく、(用語を統一するならば)コーダーをワーカーと見ているからじゃないかと私なんぞは思うんですけど。

 定義を見直すことで冒頭の表現を改訂するならば、総務なのはIT部門で、研究や開発を担当するエンジニアは別にいるべきであり、IT部門が総務をやっているのは総務の仕事にITが不可欠になっているから、ということなんでは。
 というわけで言い直したんですけどね。

 まあ、そもそも総務ってのがちゃんと定義できるのかという大問題がそれ以前にあるので、この表現もまた微妙なところがあるんですけど。でもそこはあまり重要ではない。別の「何でも屋」に相当する言葉に置き換えれば文脈は変らないから。

 結局この木村氏の話がわかりづらいのは、使っている言葉の意味が文脈によって変る辺りにあるんじゃないかなーなどと思ったりもします。最初の定義を固持する割に定義と違う意味合いをたまーに持たせたりするから。まあ、実際のところよくわかりませんけど。
 そういうところも含めて、やっぱりもやもやするー。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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