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PCで: IVSに手を出してみた

 と言っても使う方でだけですけど。

 先日、小説の感想を書いたときに触れましたが、それでIVSについても書こうかなーと思いつつ妙に忙しくてこんなに時間が経ってしまいました。
 とは言っても別に時事ネタじゃないし、まどうでもいいことですね。

 ここでいうIVSというのは、異体字セレクタ(Ideographic Variation Selector)のことですが、Ideographic Variation Sequenceのことだったりもしてややこしい。どうして文字に関する事っていつもややこしくなるんですかね。いや、宿命的にそうなるのはわかりますが、それでも不必要にややこしい部分がいつもあるような気がして。

 元々、コンピュータで文字を扱う場合、一々全部文字の形をイメージで管理なんぞしていたら、でかいし区別が難しいし大変です。というわけで番号を付けているわけですが、それも時代と共に変遷してきていて、一筋縄では行かない問題です。

 さて、その番号(数字、コード)と文字の形の関係にもいくつかあって。コード体系そのものが色々あるという話とは別にです。
 まずは、同じような意味の文字でもやっぱりこれらは区別すべきだよね、と判断されて別の番号を付けられている場合があります。例えば「斉」と「齊」みたいに。ちなみに、形が似てても「齊」と「齋」のように意味からして違うというのもあったりして。
 次にフォントですが、文字の形にはそれをデザインした人の感覚が入ってくるし、それだけでなく、規格(JISなど)が変ったために昔のフォントと今の規格がずれていたりすることもあったり。

 そして、今回のテーマであるIVSです。
 これは、同じ番号を割り振ったけどやっぱり別の形も表現したいよね、みたいなときに使うという、まさにこの分野の混沌を象徴するようなテクです。
 具体的には、その文字の形のバリエーションを考えておいて、文字の後ろにそのどれで表示する?というのを指定するセレクタを置く、という見るからに……(自主規制)なシロモノ。上記のWikipediaよりもこちらの説明の方がわかりやすいかな?

 それで、この問題には色々と厄介な状況があって。
 まずは、方式はこのように定まったのでいいとしましょう。
 では、それを実際に表示できる環境は? 例えばWindows7だと表示できます。メモ帳などでも。でも、Officeとかだと、2013は対応していることになっているのですが、Wordでは表示できてもExcelではできない(みたい)。ちなみに噂によると、Windows8だとできるとかできないとか。

 次に、そのセレクタでどれを指定したらどういう形が出てくるか、というコレクションが、現時点で既に三つ(Adobe-Japan1, Hanyo-Denshi, Moji_Joho)ある。Hanyo-DenshiはMoji_Johoが進化系でそれで置き換えられるのかな、と思いきや、なんか微妙な感じですね。こういうときに大概出てくる「辻」というのを例にとってみると、こんなです。画像はPDFからフリーハンドでコピーしたので、揃ってないのはご愛敬(笑)。
 Adobe-Japan1と他のではセレクタの体系も違うし、Moji_Johoでは減ってるし……。

 それから、じゃあ実際にコンピュータ上で使うためのデータ、つまりフォントは?というと、これまた。
 明朝ゴシック
Adobe-Japan1小塚明朝小塚ゴシック
IPAex明朝IPAexゴシック
Moji_JohoIPAmj明朝なし
 ちなみに、小塚フォントはAdobe ReaderにもくっついてきますがTTFでないらしく、「なし」と書いたのは存在しないということではなくただ単に、クレクレ君には厳しい状況(笑)、という意味です。
 また、IPAmj明朝の説明には「Hanyo-Denshiコレクションに準拠してIVSを実装してあります」とありますが、現状、実際にはMoji_Joho collection対応となっています。というか順序が逆かな?

 それじゃあ使う人はこれをどうやって打ち込むの?ということになると……。
 まずは、よくある質問にありますが、うち「UCS符号による入力」については環境固有の情報だからかあまり細かく書いてないですね。
 例えばWindows7だと、こんな感じです。
 まず、基本となる字を入力する。例えば「辻」とか。そしてその後ろにセレクタを入力するわけです。
 Microsoft IMEならIMEパッドで左にある「文字一覧」から「Unicode(追加漢字面)」「バリエーションセレクタ」と選び、U+E0100とかをクリックしてリターンで決定するとあら不思議、文字の形が変ります。あ、勿論最初に、IVSに対応したフォントで入力してないと駄目ですけど。
 ATOKだと、「メニュー」「文字パレット」「Unicode表」「字形選択子補助」ですかね。

 でも、例えばIPAmj明朝はMoji_Johoに対応ということで、点が一つの「辻」(のセレクタ)はU+E0102なんですけど、Adobe-Japan1のIPAex明朝ではU+E0100なんですよね。せめて、Moji_JohoのコレクションではE0100とE0102の両方で点が一つになるとかいうのはできなかったんでしょうかね。
ivs_img_ipaexm2.pngivs_img_ipamjm2.png
 いやでも、そこはフォントの作りの話かな。フォントの中身まで詳しく見たわけじゃないですけど、IPAmj明朝はE0100, E0101がなくてデフォルトグリフを表示、ということかも。なら、Adobe-Japan1とMoji_Joho両方に対応のフォントも作成可能かも?
 ただし、その二つがうまく重ならないようになっていれば、ですが。Moji_JohoはAdobe-Japan1を避けてくれたんでしょうか。いや、ちゃんと見ればわかる話なんでしょうけど面倒くさくて(笑)。

 実際のところ、これらの話についてはそう専門的にやっているわけではないので、上記の用語などは結構いい加減です。あしからず。まあ、定義のしっかりしていそうでその定義をよく知らない術語はなるべく避けて書いたつもりですが。また、作業の背景もよく知らない世界だし……。
 とりあえず個人的には、まだまだ色々不便だということだけはわかった、という状況だったりします。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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