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艶漫画: 『露出少女会長ちとせ最終野』感想

 ついに最終野、激動の完結編です。

露出少女会長ちとせ最終野露出少女会長ちとせ最終野

サークル:くーねりあす(Official)


 ……の前に、「番外野」という要するに番外編が収録されています。

 ある日曜の早朝、ちとせはおじさんからビデオカメラを借りて学校に赴きました。ルートを決めて図書館へ向かうのですが、ルールを決めてあります。そのルールとは、途中の各教室で一枚づつ服を脱いで、その場に置いていくというものです。そして、それを自撮りしながら決行。
 目的地の図書館で最後の一枚を脱ぎ全裸になったちとせはそこで、勿論カメラに向けて「えっちな事」を……と思ったら、出木杉(笑)君がやってきて勉強を始めてしまいます!

 何とか(笑)危機を脱したちとせですが、扉の向こうで男子が勉強しているという状況に我慢できなくなってしまい、廊下で……。

 オチもちゃんとあるのですが、あとがきと一緒にある四コマ漫画でもう一つオチが(笑)。

 というわけで本編、最終野です。勿論、前巻の続き。
 これまでしてきた野外露出の証しである画像が入っているカメラを先生に見られてしまったのですが、先生はちとせが、一緒に写っている中年男と性的な関係を持っていると誤解します。
 そして、生徒の間違いを糺す指導をする……かのようでいて要するに、ちとせの体が目当てだった。

 というかそもそも、前から狙っていた。

 その場では予鈴に助けられたのですが、放課後に体育倉庫に来るよう脅迫されてしまいます。
 どうしようもなくなったちとせは、以前おじさんから拝借していた名刺の番号に電話をかけ、助けを求めたのですが……。

 さて、本エントリのタイトルには「感想」と付けてありますが、ここからは殆んど「妄想」です。
 そういえば先日、「感想というか妄想」などと付けたエントリを書きましたが、今回もその方が実態に合っていますかね。
 でもまあ、そちらの本とは違い、こちらは元々フィクションですしね。なんせ、あとがきに

この本の登場人物は全て架空の人物でモデル等は存在しません。

とありますから(笑)。

 で何が妄想かというと、彼等が一体何を考えてそのようにしたのか、という辺りです。

 ちとせの救難信号を受けたおじさんは、そば屋の仕事着のまま車をかっ飛ばして、体育倉庫に突っ込んで来ました。そして、駆け付けた警察官がちとせにこの男と知り合いなのかと尋ねたとき、彼女が答える前にこう割り込んだのです。

「知らねぇよこんな奴」
「そいつが女の子引っ張り込むの見て犯れると思っただけだ」


 しかし、着替えもせずどんだけ急いで来たんだという様子なのに、彼はちとせにこっそりとこう告げました。

「今までのデータは処分したから安心して…」

 つまり、ここへ向かう時、もう何もかもを失うことを覚悟していた、そしてそれでもちとせに対する配慮は最優先にしていた、ということです。

 ちとせは賢かった。おじさんがしたこと、そしてその意図まで理解していた。だから、おじさんの行為を無駄にするようなことは、つまりそこで余計なことをバラすようなことはしなかった。
 勿論、あんな状況なのだから何も言えなかったのかも知れません。しかし、少なくとも最初は「おじさんは悪くない」と叫んでいます。なのに、おじさんが「知らねぇよ」と言ったときから口をつぐんでいます。

 数年後、服役してきたのではないかとも思える様子のおじさんが、40年続いたのに潰れてしまったそば屋のあったところを見に来た時のこと。偶然にも彼はそこで、友達と一緒に歩くちとせと出会います。
 その時ちとせは、おじさんから顔を背け、去っていくのですが……。

 一人で戻ってきた彼女は、おじさんに自分の想いを伝えると共に、その特殊な性癖を失っていないことも示してみせます。
 異常なのに、とても綺麗なシーンです。

 さて、ちとせが最初に知らないふりをしたのは、自身を守るためではないか。あのような目にあった過去を持つ彼女は、その存在自体がとてもデリケートです。だから、身辺に危険なことを寄せ付けてはならない。
 それは、自分を守れないことが、大切な人を危険に晒すことになるのを知ったからではないか。

 自分を守るために、大切な人の人生を壊してしまった。自分が弱いから、自分が危険から身を守れなかったから。
 だから、自分はその人のために、自分を守らなければならない。その人がことある毎にしつこく言っていたように。自分は、自分一人の体ではないのだから。
 そうしてちとせは、おじさんの教えをちゃんと受け継いだのでしょう。

 仕事も名誉も失ったおじさんですが、彼は、全てを失ったのか。
 彼の教えを理解し受け継ぎ、そして極めて相性の良い性癖の持ち主が彼を慕っている。手を取り合って一緒に歩いている。
 勿論、その相手はまだとても若い少女であり、未来はあまりに長すぎる。しかし、……。

 おくづけの後にあるイラストに、電車のドアのガラスの向こう、駅のホームからちとせが手を振って(?)いるものがあります。なんだかとてもいい絵ですね。物語の終わりという感じもあるし、ちとせの表情がまたいい。
 でも全裸ですけどね(笑)!

 この作品、あまりに過酷な現実でもなく、あまりに都合の良いファンタジーでもなく、その微妙な線を最後まで貫いた辺り、とてもいい感じだったと思います。
 最後のイラストのちとせの妄想(はだかの王様のコスプレ)にも、ちとせというキャラのいい味が表れていますし(笑)。

tag : 同人 くーねりあす

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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