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艶漫画: 『僕らの境界』感想

 関谷あさみさんと言えば、しばらく前に『YOUR DOG』の感想を書きましたっけ。というか、読み返してみるとあれ、感想と言うよりも単に印象的なところを紹介しただけですね。

僕らの境界 (TENMA COMICS JC)
関谷 あさみ
茜新社 (2015-02-27)


 帯によると、「前作『YOUR DOG』から7年」だそうです。エロ漫画では、ということでしょうか。
 その帯ですが、これはとても重要なアイテムですね。このAmazonの表紙画像も帯を付けた状態のもので、帯を取ると表紙の女の子の下半身は……。

 タイトルの『僕らの境界』の「境界」の部分には、「ライン」とルビが打ってあります。しかしそれだけでなく、英字タイトルとして"The borderline."というのが付いています。
 ……結構深い意味があるかも?
 ちなみに、そういうタイトルの作品は収録されていません。

 あとがきに「今回はタイトルの通り男性主人公の話が多めの本」とありますが、その男性キャラと女の子の関係にちょっと一定した特徴がありますね。これは『YOUR DOG』にも言えることですけど。
 どういうことかというと……。

 まず、まあ上で引用した部分から察せられるように短編集なんですが、最初の三篇『暑い夜』『走れ!』『溺れる夜に』それから一つ目と三つ目の続きと思われる描きおろしが、兄と妹の関係です。
 また、『暑い夜』には二人の伯父が登場して二人の行為を目撃してしまうのですが、それに対し、「俺だって似たようなものだったろうに」と意味深なモノローグをかましています。

 他のは大体、男性キャラが結構年上ですね。まあ、女の子が幼……若いので、さほど年が行っているわけではないこともありますが。
 つまり、家族の中での強固な位置関係か、でなければ年齢の差の大きさが、二人の立ち位置を決めています。そして、女の子は一途ですよね。

 そういう意味では、背徳的ではありながらもどれも大体純愛系、というかハートフルとさえ言えると思うし、そういうのがこの人の作品の特徴であり魅力だと感じます。

 エロの描写で印象的なのが、擬音語……でもなく擬態語……でもなく、何というのか、擬触語とでも? 具体的には「にゅぷっ」というの。
 別にこの人の専売特許というわけでもないんですけど、この人が使うと何となく、妙に伝わってくるものがあるなぁ、みたいな(笑)。

 というわけで前作に続き、エロなのに妙に心に染みてくるような雰囲気の本でした。
 短編集なのでストーリーがさほど訴えかけてくるわけでもないのに、なんか不思議。

tag : 関谷あさみ

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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