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せいじ: 「中国は、日本が黙らせる」? - SAPIO 2015.3特集感想

 何か、真面目な話題が続いちゃって所謂「意識高い系」(略してイタイ系)みたいですな。
 今回は、雑誌『SAPIO』の2015年3月号特集記事についてです。感想としましたが、実際にはただ単に重箱の隅をつつくだけなんですけど。

 ところでこの特集の見出し、「中国は、日本が黙らせる!」となっていますが、最後のは「?」の誤植っすか(笑)?

 まずは、櫻井よしこと中西輝政の対談。
 紙面の構成というかレイアウトとして、見出しの他に両氏の言葉の要約みたいなのがやや大きな字で書いてあって、うち中西のはこうなっています。

「日本はアジアで唯一、中国の言いなりにならない国」(中西)

 …………はぁ?
 いや、そもそも眠れる豚に朝貢して木に登らせたの日本でしょ? 言いなりの代表格じゃないっすか。
yatterman_3_11.png
 実際、今回の特集記事にも、「中国に1兆円を毟り取られる「遺棄化学兵器処理事業」を即刻中止せよ!」(水間正憲)というのがあるじゃん。

 と思ったんですが、先の対談記事をちゃんと読むと、そこの辺りの部分には続けてこうあります。

一時的に外交勝利を手にできたに過ぎません。また今回は露骨な軍事力の脅しだったから、日本はむしろ対応が容易でした。
 しかし今後の第二ラウンドは、日本が何度もやりこめられた情報や謀略による対日工作との闘いになります。

 あれあれ、こりゃまた随分印象が……。

 あと、これに続く記事ですが、「「日本人よ、助けてくれ!」中国の横暴に苦しむアジアの人々から届いた悲痛な叫び」という見出し。
 でも、こんな風に書いてあります。

アジア各国が内心で頼りにするのが日本に他ならない。各国取材でも、日本に期待する声が多かった。
「日本の企業は技術を現地に根づかせようとするが、中国は援助と称して資源を奪っていくだけだ。本当は日本の援助を望むが中国が恐くて文句を言えない人は多い」(カンボジアの男性会社員)
(略)
 アジアで中国と対峙できるのは日本だけだというのが取材したアジアの国々の共通認識なのだ。

 …………。
 いや、こういう声をどう解釈したら日本が中国と対峙できるという意味になるんかな? 素直に読むと「相手として望ましいのは日本だが全く頼りにならない」という意味になるんじゃ、としか思えないんですが。
 だからこれは、「日本に期待する」声ではなく、一緒にやる相手として「日本を希望する(けど頼りにならないからムリ)」という声でしょ。ちゃうのん?

 あとは、「兵力10分の1の自衛隊がそれでも人民解放軍に勝てる理由」(井上和彦)という、なんだかどっかの全然違うジャンルの誰かと間違えそうな人が書いた記事。サブタイトルは「主力兵器7番勝負では6勝1敗の圧勝!」となっています。
 ではその一敗は何かというと、ミサイルです。

 …………。
 いやそれ、結局6勝全部引っくり返されて敗けじゃん! 圧勝どころか惨敗じゃん!
 いや、自衛隊は勝つかもですが、「自動車が作れなければ兵器は作れない」などと言ったって、そんなの何の慰めにもならない。軍が勝っても国が敗けたら無意味だよね。
 核なんて現実には使えないよ、という声もあるでしょうけど、「奴等ならやりそう」と思わせる国が中国で、実際には使えなくてもそう思わせていれば核には現実的な効果がある。
 日本は、部品も核物質も濃縮の技術も飛ばす技術もあるし、ノウハウはゼロだけどなんかその気になればなんとかできそうな気がする。
 けど、日本は「絶対にやらなそう」な国なわけで。
 というよりそもそも、いつも言っていることですが、軍隊強くても中枢が無能じゃねぇ……。

 ちなみにこの記事、こう結ばれています。

日本はこれまでの優位性を保ち、抑止力を維持するためにも更なる防衛力整備に努めてゆく必要がある。

 最後の最後の結論はいいとして、そこに至るまでは全部与太話じゃないっすか(笑)。

 まあその他含め計10本の記事からなる特集ですが、うーん、やっぱり特集の見出し、「黙らせる?(いやそんなの無理じゃね?)」が適切なんじゃないですかね???

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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