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アニメ: 2015冬アニメ感想(2)

 今週のアニメ感想です。反省した筈なのに、また何だか長くなってしまいました。
 みんなA/Zが悪いんや。

新妹魔王の契約者 第2話「初めての主従契約」
 あのー、
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万理亜さんが拭いているのは、一体何でしょうね(笑)?

夜ノヤッターマン 第1夜「世界は真っ暗闇」
 今期新作では、結構気になっているアニメ。「夜ノ」とついているからには、オトナな展開を期待してしまいますよ?
 具体的にはどういうことかというと……。
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 正義の味方であった筈のヤッターマン、そして彼らが築いたヤッター・キングダム。しかし、ドロンジョの末裔であり、そして今はドロンジョと名乗ることになったレパードの目からは、彼らはとても正しい存在には見えない。
 では、ヤッターマン、そしてヤッター・キングダムとは、果たしてどんな存在なのか?

 単に時代を経て堕落したというのも、当たり前すぎるし誰も悪くない(いや現代には「悪」はいるかも知れないが)ということになってしまう。
 実はヤッターマンとヤッター・キングダムは善だというのも、単に主人公が勘違いしているとかいう単純すぎる構図になり、そこに存在する問題を何も解決していない。
 元々ヤッターマンの側が悪であるというのも、それじゃ「ヤッターマン」のタイトルを付ける意味ないでしょ、ということになる。前提とつながってないんだから。
 そもそも、正義や善と悪、この構図で良いのか。

 その他色々パターンはあるんですが、正義と悪の問題に踏み込んだからには、そしてオトナ向けであるからには、生半可な展開や結末は許されません。

 でもまあ、レパード/ドロンジョがロリエロ可愛いんで帳消しできるでしょうけどね(笑)!

ALDNOAH.ZERO 14 “異星の隣人たち” -The Beautiful and Damned-
 物語ははっきりと、伊奈帆とスレインの両雄の対決という構図になってきましたね。その真ん中にいるのはアセイラム、それぞれの側にいるのが韻子、そしてレムリナ、という感じ。
 そして、その二人が極端なくらい対照的、或いは対称的であるのも興味深い。
 ただ、伊奈帆はあんな風でありながら実は熱血、というその点に付いてだけはよく似ていると言えますか。まあ、そうじゃないと話が成立しないわけですが。

 伊奈帆については、ずっと主人公として中心に描かれてきたこともあり、また環境的にはこれまでの延長であるということもあって、比較的あっさりと表現されています。対してスレインの方は、本人の性質や性格が伊奈帆と大きく違うし、環境も、伊奈帆と、またこれまでのスレインと全く違うということで、描写には色々割かれています。

 時系列よりも、この二人それぞれに注目し、順に見ていくことにします。
 まずは伊奈帆から。

 彼はスレインに撃たれたことで左目を失っていますが、そこには、開発中の試作品とはいえ、伊奈帆が「そこそこ使える」と評価するような義眼が組み込まれています。
 その彼が、それを使って何やら色々な分析を可能にしていることがわかるのですが、機能についてはともあれ、注目すべきはこのこと。
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 伊奈帆らしいというか、韻子に対して無神経なことをやってみせ、彼女が飛び出してしまった丁度その時、ライエがやってきます。

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「どうしたの」
「別に。韻子は解りやすいなって」
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「……わかったわ。あなた、本当はバカなのね」

 これは、今後の展開を占う上で非常に重要な一コマ、という感じがします。それについては最後にまとめて書くことにして、ここではそれとは別にちょっと思ったことを指摘。
 伊奈帆は、韻子の嘘は解析しやすいと考えそれを口にしたのだと思いますが、ライエはそれを違う意味に解釈しています。その食い違いは興味深いのですが、さて、伊奈帆がそれを認識しているかどうか。
 或いは、実は伊奈帆も、ライエと同じ意味で韻子について評価していたのかも知れませんけど。
 伊奈帆が「わかってない」という点でどちらでも大勢に影響はないと思いますが、彼らしいエピソードだな、と思います。

 一方のスレインはまあ何と言うか、たらしですねぇ(笑)。
 レムリナ姫は勿論、ザーツバルム伯爵に対しても。というか、偉い人をいい気分にさせるのが上手、なんでしょうか。ザーツバルム伯爵なんてのは、今になっても結構「青い」し。でも考えてみると伯爵、そういう所が単純なせいか、スレインが特に何かする必要もなく、放っておいても動いてくれている感じですね。
 実際、伯爵は色々蠢いている事態と殆んど関わっていませんし。

 問題は、レムリナ姫です。
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 自分の足で歩けるこの場所が好きなのだと言ってはいますが、スレインにはこんな表情を見せるレムリナ、本当にそれだけなのか。
 そんなレムリナですが、当然のことながら、スレインがアセイラムに寄せる想いは知っています。
 ちなみに、彼とエデルリッゾとの話を聞いていてちょっとすねてしまうのですが、この時のスレインがまた、見事ですねぇ。
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 この優しげなお兄さん、という表情。お巡りさんこいつです(笑)。

 さて。

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「アルドノア・ドライブが停止している。どうして!?」

 いざ出撃、と思ったらこの始末。

「レムリナ姫」
「どうかされました? スレイン」
「何故、タルシスを止められたのですか」
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「あら、何のことかしら♪」

 挙げ句、「お姉さまに頼めば?」ですから。
 ちなみにこの時、レムリナがこう言ったのは、重要なヒントでしょう。

「お姉さまもさぞ幸せでしょうね。あのような身になっても、愛され続けるなんて」

 彼女としては、孤独や自分の存在意義・価値についての不安を解消したがっていると見えるわけですが、それを、何を求めることで満たそうとしているのか。例えば、公的な地位でも良いのか。勿論、皇帝の血筋であることには何の魅力も感じていないことをすでに語っていますが。
 そんなレムリナが持ち出したのが、この単語であったわけです。
 だから、

「私達は、レムリナ姫殿下のことをお慕いしております」
「うそ」
「嘘ではありません」
「うそよ! 慕っているのは私ではなく起動因子。だからあなたもここに来たんでしょう?」

「そんなに私のことが欲しい? そんなにアルドノアが大事?」
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「私は……お姉さまの代り?」

ここで「代り」と言ったとき、どのような意味での代りを想定しているのか、言い換えれば何を求められようとしているかもわかろうというものです。
 加えて、レムリナはスレインに、「あなたなんて、大嫌い」とも言いました。非難の言葉が「嫌い」となるのはつまり……。

 そんなレムリナにスレインは、姫殿下の面前でいきなり服を脱いで(笑)、こう応えました。

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「私は、地球の生まれです。科学者の父が他界し、後ろ楯を失った私は、ヴァース軌道騎士の僕として仕えていました」
「……」
「姫殿下の苦しみがわかるとは申しません。しかし、私も生まれによって虐げられた身。その苦悩の片鱗くらいは、理解差し上げているつもりです」

 伊奈帆とスレインの対比表現のキーワードが「わかる」になっているんでしょうか。
 しかし、スレインは巧みです。

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「心よりお慕い申し上げます。我が君、レムリナ姫」

 あくまで、「君」と表現しています。予防線であるとともに、多分見透かしているであろうレムリナに対し、「嘘」にならない所にとどめているわけです。まあ、巧みと言っていいのか、スレインの誠実さなのか、というのはありますが。
 しかし、こうして現状の認識を共有したことは、レムリナに、次の段階を意識させはしないか。

「顔を上げなさい、スレイン」
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 考えてみると、これはいい口実とも言えるわけで。

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「これで一回、自分で起動なさい」
「感謝致します」
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「ご武運を……サー・スレイン・トロイヤード」

 レムリナの顔、全然違います。

 それにしても笑えるのが、直後の

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「感服致しました。我が主として、誇りに思います」
「見ていたんですか。恥ずかしいです」

こんなやり取り。彼、意外と重要な役回りなんじゃないですかね。

 さて、そんなレムリナは、アセイラムにこう言っています。

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「あなたが持っていたもの、全て私が引き受けましょう。だから安心して、お姉さま」

 まるで、宣戦布告とともに勝利宣言をしているようです。しかも彼女はスレインとの対話の中で、「愛」という言葉を持ち出しています。

 Bパートに移ると場面は一気に戦闘へ。まずは、伊奈帆の熱さを示すこの一言。

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「いいのかよ、こんな目立つ色で。言えば塗っとくぜ!」
「いいんだ。目印みたいなものだから」
「はぁ?」
「気にしないで」

 やはりあのオレンジは目印だったんですね。探してもらうためとも言えるし、挑発とも言える気がします。

 それにしても、今回の短い戦闘の描写は、定石のままと言っていいくらい見事ですね。伊奈帆とスレインの能力も描かれているし、気づかない内での再会、そして互いの認識。
 何より、二人の戦い方の対比。

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(命中する!?)

 データの正確な分析で砲撃を命中させる伊奈帆(そういえば以前、分析しても技術が追い付かなかったことも?)と、アルドノアの力?で回避するスレイン。空や海の青さを光の屈折と言ったスレインと、レイリー散乱だと指摘した伊奈帆。人との関わり。そのような対照が、ここにも見られます。知識や技術、感覚や超感覚。

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「何だあの動きは」
「正確な射撃だ。この風の中で当ててくるなんて」
「スピード……じゃないな。弾丸の軌道を見切っている。一体」
「どんな敵だ」

 そして、ついに二人は気づきました。

「オレンジ色の機体!? まさか!」
「探したぞコウモリ。いや、ウミネコにクラスチェンジか」

 伊奈帆のこれはどういう意味でしょうね。どちらともつかないものから、ネコと付いてはいても紛う方なき鳥である存在、つまりははっきりと火星の騎士と見た、ということでしょうか。
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 この辺りのカットのつなぎなんて、まるでお手本のようですね。

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「界塚伊奈帆。生きていたのか」
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「見つけた。スレイン・トロイヤード」

 そして、こういう終り方も。

 さて、ここで冒頭に書いた伊奈帆とスレインのことについて。
 伊奈帆と韻子の対話とライエの突っ込み、そしてスレインのザーツバルム伯爵やレムリナ姫との対話。そこに見られる違いや対照は、戦い方にも如実に現れています。
 人とのやり取りについては、どうやらスレインに軍配が上がっていると見られますが、しかし、結局はそこにこそ伊奈帆の勝機があるように思えます。最後、スレインはレムリナに足をすくわれ、伊奈帆は韻子に助けられそうな、そんな気がするのです。
 これは、伊奈帆とスレインの二人の違いから、韻子とレムリナの二人のアプローチの仕方が変ってくるのではないかと思えるからです。その二つは、pushとpull、あるいはputとgetくらい違うのではないか。
 韻子とレムリナの違いとも言えますが、そもそも伊奈帆とスレインという対照的な人物に近づこうとする人物もやはり対照的ということか。

 まあ、キャストを見ると韻子よりはライエの方が上にあるし、レムリナの位置は随分外れているしで、全然違うことになるかも知れませんが。

おまけ:
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 A/ZのOPに出てたこの人、誰?

tag : アニメ

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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