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せいじ: 日本終わっちゃうの?

 今朝、いつものように讀賣新聞を読んでいたら。
 ……もうやだ。

 その記事、紙の新聞では一面にありました。見出しは『「かっこいい日本」売り込め』。『文化産業大国戦略』の原案が取り上げられています。日本文化で儲けようという訳ですね。
 特に気になるのが、この辺り。

日本ブランドのイメージ向上を通じて製造業やサービス業全体の競争力アップにつなげる考えだ。

戦略案は「文化産業で稼ぐため、官民一体でビジネスモデルを確立することが急務」と強調している。


 イメージ向上。官民一体で。ここからつい考えてしまうのは、官による規制強化です。
 だって、そのイメージによって他産業の競争力をアップしようと言うんでしょ? だったら、「良い」印象を与えるようなもの以外はあってはならないわけですよね。
 あってはならないもの……ポルノとか?

 平成19年5月16日の『日本文化産業戦略』(PDF)をちょっと見てみました(なんとも投げやりなURLですね。いつまでこの場所にあるんでしょうか?)。
 4章の「政策の基本的方向」に出てくる見出しは、こんな感じです。
○「日本の魅力」の再認識・再評価・発信
○「日本の魅力」の世界への発信
○「文化産業」を支える基盤の強化
 また、3章の「検討に当たっての考慮事項」からちょっと抜粋すると、

・アニメ、ゲーム、マンガなどは、政府に強く依存した産業ではない。むしろ、表現への緩い規律などが国際競争力の源になっている面もある。
(略)
・その一方、行政の介入の影響の可能性も十分に踏まえ、不要な介入を排する姿勢が重要。また、政府のできることの限界を踏まえ、腰を据えた長期的視点での政策構築が必要。

とか書いてあります。
 文化産業で稼ぐとか、それによって他産業の競争力をアップさせるとか、そういう雰囲気はあまりなかったんですよね。規制も最小限に留めるべきみたいな方針にも見えますし。それに比べて今回の経済産業省のは、金儲け推進が露骨みたいです。

 なんだか、科学技術関連の事業仕分けを思い出しますね。事業仕分けは、直接採算の合わないものはカット、という方針で行われました。成果の波及とかは全然考えず。
 予算が復活したりしても、そのダメージは残ってるそうです。予算が切られると言われた時点で、4月採用の人に他に行ってもらうことにしちゃってたり。研究者や技術者のやる気を削いだり。
 その辺は、日経ビジネスONLINEの『未来への扉を閉ざされた科学技術』なんか参考になるかも。登録してないと閲覧に制限ありますけど。

 科学技術立国の方針は事実上撤回されました。そして、ポップカルチャーなどの文化は、官による振興という形で殺されようとしています。
 これ、よく言われる「日本オワタ\(^o^)/」というやつ?

 以下、YOMIURI ONLINEの記事『食・アニメ…「かっこいい日本」展開へ戦略案』よりコピペ。

食・アニメ…「かっこいい日本」展開へ戦略案

 「クール・ジャパン」(かっこいい日本)として欧米やアジアなどで人気を集める日本のアニメやゲーム、食、ファッションなどの海外展開を後押しするため、経済産業省が策定した「文化産業大国戦略」の原案が4日、明らかになった。


 日本ブランドのイメージ向上を通じて製造業やサービス業全体の競争力アップにつなげる考えだ。

 5日の産業構造審議会(経産相の諮問機関)専門部会に提案し、政府が6月にまとめる新成長戦略の柱に位置づける。

 戦略案は、個別の海外展開が難しい中小企業に対し、日本貿易振興機構や民間コンサルタントなどが連携。商品開発から現地での販売契約まで一貫支援する「海外ビジネス支援機能」の整備を求めた。

 また、コンテンツ(情報の内容)産業の海外展開を支援する官民出資のファンド設立、日本の流行文化や生活様式を発信するアジア主要都市でのイベント開催を提言した。海外クリエイターの受け入れを目指し、出入国管理・難民認定法の「就労を目的とする在留資格」の見直し検討も盛り込んだ。

 コンテンツ産業やファッションなどの文化産業は2004年の総売上高が約45兆円、関連雇用は215万人に達する。

 しかし、日本のコンテンツ産業の売上高のうち輸出の割合は2%で米国の18%を大きく下回っており、戦略案は「文化産業で稼ぐため、官民一体でビジネスモデルを確立することが急務」と強調している。

(2010年4月5日03時12分 読売新聞)

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

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