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アニメ: 2014夏アニメ感想(12.1)

 先週の、あと一部今週のアニメ感想、この間の続きです。あちらでは『アルドノア・ゼロ』があんなだったので他のの感想を書く気力が……。

普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。 第12話「【ろこどる】やってみた。」
 ライブ映像だけキャラデザが違う感じがしたのは気のせい?

RAIL WARS! 第十二話「みんな待ってるよ」
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 ……誰!?

 あと、台詞と絵(の口の動き)がずれてるところがあったのがちょっと気になった。

グラスリップ 第12話「花火(再び)」
 ……難しいんですけど……。

ヤマノススメ セカンドシーズン 新十一合目「もぉ、やだ!!」
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 日の出の時刻。
 ご来光を目にするも、登頂できた二人とまるで違う表情のあおい。
 体は辛いし、登りきれなかったのが悔しいし、かえでや母に迷惑をかけたのが情けないし、それなのに気を遣ってもらっている自分が許せない。
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 帰ろうにも、その道程は果てしなく思えてくる。
 それにしてもこの(心象?)風景の描写は恐ろしいくらいの表現力ですね。
 なんでこんな思いをしてまで登らなければいけないのか。あおいの富士初登山はこうして完敗に終わってしまったわけですが、さて、物語がここで終わってしまうはずもなく、一体どのようにして復活するのでしょう。
 何より、挫けてしまった心ですね。

ペリーヌ物語 第49話「幸せの涙が流れる時」, 第50話「初雪の降った日」
 ついに、フィリップ弁護士が戻って来ました。ビルフランに頼まれた調査の報告をするためです。
 一方、ビルフラン自身にも大きな変化が訪れていました。息子の死、工場の従業員の子供が火事で死んだこと、そのことで罵られたこと。それらの意味をペリーヌの言葉や働き掛けで気づかされ、様々な事業を考え始めました。
 それらは慈善事業であり、なおかつ、大規模な工場を経営する立場の責務、即ち工場の健全な運営に利するものでもあります。フィリップ弁護士が戻って来たのは、まさにそういう時です。
 しかし、彼は最終的な結論まで得ることはできていませんでした。失望するビルフランですが、最後の調査は「今すぐ」に終了すると謎の言葉。
 彼は、おもむろにオーレリィに話しかけます。

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「パリではパリカールに会ってきました。とても元気でしたよ」
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「まあ、パリカールに?」

 この時フィリップ弁護士は内心どう思っていたでしょうね(笑)。そして今度は、固有名詞を出さずに話を続けます。

「……はい。それにあの、男のような格好をした女の人で、えーと……」
「ルクリおばさん!」
「そうルクリさん。あの方がよろしくとのことでございました、──ペリーヌ様」
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「!」
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 ビルフランとテオドールの反応が対照的です。

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「これが私の最後の調査であります。ビルフラン様のお考え通り、こちらのお嬢様は、ビルフラン様の御子息エドモン様のお子様に間違いございません」

 まあある意味ペリーヌは誘導尋問で「嵌められた」わけですが、ペリーヌの母マリを憎んでいた筈のビルフランの思いが大きく変わっていたことをペリーヌは知りません。
 しかし、ビルフランをそのように変えたのは、実はペリーヌ自身なのです。
 ビルフランのいるマロクールに辿り着いたのも、ビルフランの側にいる事を許されたのも、自身の正体が知られても受け入れられるようにビルフランの心を変えたのも、全て彼女自身の行動と在り方によるものです。
 ビルフランがフィリップ弁護士に調査を命じたのもそれが理由であり、必然的に、ペリーヌは受け入れられ、二人とも「幸せの涙」を流すことになりました。

 当初単なる旅物語のように見えたのが、実は大変なサクセスストーリーだったという、実に面白い構成でした。尤も、旅の部分の多くは原作にはなかったようですが。
 この世界名作劇場のシリーズはだいたい一作一年、1月から12月の放送だったと思いますが、本作は1月1日に始まり12月31日に最終回、全53話という、何かあまり例を見ないような作品でした。
 ……いや、まだ続きはあるんですが(笑)。

ハナヤマタ 11組目「スマイル・イズ・フラワー」, 12組目「ハナヤマタ」
 折角五人揃ったというのに、そもそもの発起人というか活動を開始したハナが、アメリカに戻ることになってしまいました。
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 ハナパパはハナの表情に何か気づいたようですけど。
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 見送りに来たよさこい部のみんなに、ハナは鳴子を残していきました。
 ……しかし。

 まあ、無粋な話は先にここで済ましちゃいましょう(笑)。
 話の展開はと言えば、概ね誰もが予想するであろう通りなのですが、それのどこがいけないのか、という感じですね。王道最高。いや、最高だから王道なのだ!
 また、花彩よさこい祭で披露したのは何だかよさこいというよりもアイドルグループみたいだなと感じました。ですが考えてみると、あれは時間を区切ってステージ上で行うものであり、一つのパッケージとして開始し終了するものなので、「構成」がそのようになるのは自然なことなのかも知れません。
 あともしかすると、本当によさこいというのはそれだけ自由なのだ、と伝えたかったということも?

 ともあれ、そんなことを感じながらも大変に素晴らしいステージの描写でした。それは多分、まずは演出。タイミングとか画面の遷移とか。そして、絵。色彩のセンスとか、明暗の使い方とか。
 色使いに関してはもう、第一話から通して一貫していますよね。
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 また、暗い背景により映えるものってあると思うのですが、まさにここに描かれている夜桜などはその代表とも言えるものであり、この色合いも多用されています。
 12組目で描かれた花彩よさこい祭にしても、よさこい部が演じるのは夜の7時頃。同時に描かれている花火も同じ種類の美しさを持つものであり、また、よさこい部が小道具として使用した番傘の絵柄も共通するものを持っていますね。

 ここでいきなり自分語りを始めますが(笑)、例えば以前紹介したもので、アニメ『ラブライブ!』一期OPとか、柴田是真の例えば『月薄鈴虫蒔絵額』とかのような漆の感じなんか好きなので、基本的に陰影込みの絵柄が好みなんでしょうね、私は。

 とまあ閑話は休題して、今度は演出の話。
 冒頭、主題歌であり花彩よさこい祭で使用する曲でもある『花ハ踊レヤいろはにほ』が、しょぼい再生機器による薄っぺらい音で流れることが、ハナの不在がもたらす空気感を象徴的に表している気がします。また、
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練習の時についハナのポジションを空けてしまうのも同様。ただし、
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当日の練習でも真智が中々ハナのいない形に慣れることができないのは、むしろそれで良かったというか、そうであるからこそいきなり戻って来てもちゃんとできたという意味かも知れません。ブランクがあってもハナの方は、第一話から見せていた驚異的な身体能力があるのであまり問題ある気がしませんし。

 ともあれ、なる達がハナパパによさこい部で作った歌を収録したCDを渡したことで、
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彼が空港で見たハナの表情の意味に気づいたのでしょうし、物語はあるべき方向へと流れることになります。
 そして、ハナが戻って来て電話が通じたのは当日、よさこい部の出番の30分前。ハナはよさこい部の演技を「見られるように頑張る」と言っていたのですが……。
 まさか一話に出てきてハナを追い掛けたあのお巡りさんがここで登場するとは思いませんでした。
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 それにしても、急いでいるハナを見ても自転車の荷台には乗せてくれない辺り、さすがお巡りさん(笑)。
 で。
 ここからの展開はまるで流れるようで、スピード感がありしかも美しい。その上、関わってきた人たちの様々な気持ちと心の動きも描かれています。
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 ハナのいないよさこい部の演技が始まろうとしていたのですが、それを見るために急いでいた筈のハナは、
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もう踊る気満々ですね(笑)。そして、
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ステージに辿り着いてみれば、
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演技の最中なのに見事な反応を見せたなるがステージに置いた鳴子を取り上げ、
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ハナにパス。この辺りでBメロからサビへ。
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 あのぽーんと綺麗な一音が鳴る瞬間に見事にキャッチ。
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 ハナがステージに飛込む瞬間は息を飲むほどに美しい絵になっています。その上、
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サビに突入した歌とともに花開く番傘が、画面を一転させます。ステージのライティングも、暗かったり場合によっては
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明るくなったり、実に華やか。それも、ライトに余計な色を乗せたりしません。カットとして時々海岸から見える花火が入ったりもしますし、心理描写として回想なども入ります。
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 最後も綺麗に決めて、大成功ですね。

 ところで、
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これ、OPにほぼ同じカットが出てきます。あれはこの場面だったんですね。
 またこういう構成だと普通は、最終話のED曲にはOP曲が使用されますが、本作ではそれが劇中のクライマックスシーンで流れることになりました。ではいつもと同じ曲で終わるのか、と思ったら、EDテーマ曲の『花雪』は、「チーム“ハナヤマタ”ver.」で、よさこい部のメンバーが歌っていました。それに、最後のイラストも少し変えてありましたし。

 とまあこんな感じで、よさこい部は見事に演じ切りました。
 物語的にも綺麗に決まり、大変気持ちの良い終幕だったと思います。

おまけ:
 花彩よさこい祭のよさこい部のステージでは同時に、様々な人間模様みたいなのが描かれていましたが、その中でも気になったのがこの二人。
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 海ぼ……大船さん、幸せそうですね。
 色んな意味で(笑)。

tag : アニメ

コメント

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No title

 ヤマノススメ
  これ、1クールアニメと挫折から立ち直るという所で終わるんでしょう。
  2クールの今回は今後どういう展開になるんでしょうか。
  登山シーズン終了までにまた昇るのでしょうか。

  ペリーヌ物語
  フィリップ弁護士の最後の調査。
  昔星里もちるさんの漫画でこのシーンが作品の登場人物によって真似されていた事があったのを思い出した。

  この時のフィリップ弁護士の心の中
  調べていく内にオーレリー=ペリーヌという可能性が高まる中、最初は
「何のためにこの子は・・・」みたいな考えだったのが最後には「もう偽る必要はないんですよ」みたいな態度に変わっていったのではないだろうか。
 
 「ルクリおばんさん」
 京都のおかずレシピみたいな名前になってますね。
 
 名作アニメって意外に原作レイプみたいな所があって、このエピソードがアニメオリジナル!?
みたいなシーンやキャラクター、ストーリーが多い。
 ペリーヌ物語だと初期の旅はオリジナルですね。
 しかしこれがなかったらここまでの感動はなかったでしょう。
 これが今のアニメの原作レイプとの違いですね。

 ペリーヌが孫と分かって感動の抱擁。
 ここで最終回、としてもおかしくない展開であとの話はなんとなくおまけ、エピローグっぽく今だと感じます。
 
  1/1が始まりで12/31が最終回。
  実は最初の鉄腕アトムもそうでした。
  今だったら絶対にできない作り方ですね。
  80年代前半までかな。
  こんな作り方が出来たのは。
   

Re: No title

>   登山シーズン終了までにまた昇るのでしょうか。
なんだかさっさと立ち直ったようなので、今度は夏休みにもう少しじっくり時間をかけて挑戦するのかも。
今にして思えば、この間の富士登山までの流れは、初心者にしてはちょっと急ぎすぎた感がありますし。
ところで、先日読売新聞の夕刊でこの作品(アニメ)を紹介して誉めていました。

> 星里もちるさんの漫画でこのシーンが
個人的な印象では、この作品のファンって知名度の割に意外と多いように思います。

> 「もう偽る必要はないんですよ」みたいな
ちょっと茶目っ気のようなものを感じますよね。そして、二人の「再会」を盛り上げようと演出している感じとか。
ちょっとしたいたずらだったみたいなことにすれば、後で逆に笑ってすますことができそう、というような。

>  「ルクリおばんさん」
ははは、直しました(笑)。

>  名作アニメって意外に原作レイプみたいな所があって、
基本は子供向け作品ですからね。マニア向けとはやはりスタンスの違いがあるのも自然なのではないかと。
一般に童話なんかも、遡っていくと随分変遷しているようですし。

>  ペリーヌ物語だと初期の旅はオリジナルですね。
>  しかしこれがなかったらここまでの感動はなかったでしょう。
実際、え、もう着いちゃったの?とか、そうくるか!みたいに感じる人は多いと思います。

>   80年代前半までかな。
>   こんな作り方が出来たのは。
まあある意味のどかでしたよね。
プロフィール

水響俊二

Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
 

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