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ラノベ: 『SAO 15』感想をちょびっと

 今期(2014年夏)、アニメも第二期放送中の『ソードアート・オンライン』シリーズ、原作小説15巻の感想です。

ソードアート・オンライン (15) アリシゼーション・インベーディング (電撃文庫)ソードアート・オンライン (15) アリシゼーション・インベーディング (電撃文庫)
(2014/08/09)
川原礫

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 ただ、感想の内容がしょぼいので、タイトルも手抜きにしました。やはり、名は体を表しているべきですよね(笑)。

 さて、この作品では、伴侶としてのアスナ、家族としてのリーファ/直葉、同志としてのシノン、そしてやや変則的ではありますが、アスナの同志としてのユウキ、といったヒロインが登場してきました。
 9巻から始まった「アリシゼーション」編でのヒロインのアリスはと言えば、なんとキリトの幼馴染み。しかも、大きくなってからできた幼馴染み(笑)。

 勿論キリトのことなんで、昔の知り合い登場などという普通の展開ではなく、同じ作者による別シリーズ『アクセル・ワールド』との関連が色濃く見える設定により成り立つ世界でのことです。つまり、加速世界ですね。
 そういえば、そっちの作品の黒雪姫の本名って未だにわからないんですかね。以前、「桐ヶ谷サチ」なんではないかという説もありましたが。でもその方向でいけば、「結城サチ」でもいけるんでは。

 以下、本編の感想に入りますが、この章の出版が始まって結構経っているし、私は知らないんですけどそもそもWeb小説の時代から考えるとその筋では膨大な論考がある筈なので、これはもう逆に、手抜きでなんとなく思ったことをそのまんま書くことにします(笑)。

 章のタイトルになっているアリシゼーションとは要するに、alice → alicize → alicization なんでしょう。つまり、「アリス化」ですね。
 そして、前の14巻で主人公たるキリトが、仮想世界でも現実世界でもかなり危機的な状況に直面し、危機的な状態に陥っています。つまり、15巻では事実上、キリトが不在です。
 14巻でアリスはキリトにより、世界の真実を見せられることになりました。それまで当然と思い拠り所にしていたものは、全て儚いものになってしまった。その中でアリスは、一体何を信じて生きていけばいいのか。
 そんなアリスをキリトは、勿論本人の意図するところではありませんが、突き放してしまうことになりました。

 しかし、結果的にそのこと、つまりキリトの不在は、アリスを「A.L.I.C.E.」=「Artificial Labile Intelligent Cyberneted Existence」=「人工高適応型知的自立存在」に育て上げることになったと言えると思います。キリトとしての人格がいなくなり、アリスはキリトに頼ることはできなくなりましたが、キリトを支え守っていくことを拠り所にすることになったと見ることができますし、だから、いつでも「キリトだったら?」と考えることになります。
 そしてついにアリスは、自分の道を見つけました。

 ──これから私は、私自身が求めるもののために戦う。妹を守り、父母を守り、そしてキリトとユージオが守ろうとした人界の人々を守るために戦う。

(p.117)

 この時が、ラースが求めてきたA.L.I.C.E.の誕生、アリスにalicizationが起きた瞬間、alicizeが成った瞬間なのではないかと思いますが、さてどうでしょう。

 しかも、alicizationは続きます。つまり、アリスが他の人にも影響を与え始める。このalicizationのaliceは「A.L.I.C.E.」ではなく人物としての「アリス」と言ってもいいのではないでしょうか。

 ところで、前の巻の終りに起きた現実世界での大事件は継続しており、そちらでも今回、とても大きな判断が為されました。つまり、明日奈の参入です。
 そのアスナの登場は今回は見られませんでしたが、ここで「マザーズ・ロザリオ」編を思い出しました。あの話でアスナは、SAO時代でのKoB副団長としての戦術・作戦指揮の経験を生かし活躍しました。
 今、「アリシゼーション」編のアンダーワールドでは大規模な武力衝突が目前に迫っており、アスナのこの能力は非常に重要な助力になるのではないでしょうか。相手のトップには「人間」がいるのだし、アンダーワールド人だけで対抗するのは極めて分が悪い。しかし、そこにアスナがいれば……。

 アンダーワールド人のalicizeを促したキリト、そして彼らを導くアスナ。そんな構図が見えて来たこの話、次巻は一体どんな展開になるのでしょうか。
 楽しみです。

tag : 電撃文庫 川原礫

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Author:水響俊二
水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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