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PCで: クラウドを使わない理由?

 この手のネタは久々です。まあ、重箱の隅をつつくような揚げ足取り話なんですけど。

 今や全ての企業でクラウドを使わない理由はないくらいの話になっていますが、タイトルからして極言暴論なので、少しくらいの例外は見ないことにしているのでしょう。
 まあ、わからなくもありません。しかし、抵抗するIT部門が挙げる「愚にもつかない理由」って、ほんとにこんなもんなんでしょうかね。

 例えば、セキュリティの不安。

実際には、クラウドの「中の人」にはセキュリティのプロがおり、IT部門の対策よりもクラウド事業者の対策のほうがはるかに盤石な場合が多い。

 ……そういう話なんですか?
 クラウド事業者が取っている対策(多分外部からの攻撃へのもののことでしょう)は大したものかも知れませんが、そもそもそのクラウド事業者自身は信用できるの?という話じゃないんですか?普通は。情報抜いてない?とか、例えばアメリカの企業なら、アメリカ政府から何か言われたらデータ渡しちゃうんじゃないの?と普通は思いますよね。
 観点が思い切りずれています。
 ま、それ以前に、文中にもあるように「日本のITベンダーや通信事業者がそれこそ猫も杓子もクラウドに参戦している」ので、同じサービスを利用している他のユーザから見えちゃったりなんていうレベルのもあったりしますけど。クラウドと言いつつ単なるレンタルサーバなんてのもあるし。
 あ、そういう意味では「日本企業だけの特権」などと喜べる状況じゃないんじゃないかな。

 また、可用性の話。

 可用性についても事情は同じ。クラウド事業者が提示する可用性が99.9%だったりすると、必ず「基幹系システムのインフラとしては不十分。99.99%でなければダメだ」などと言う。確かに99.99%の可用性を求められるシステムはある。だが、そんなことを言うIT部門の人に「では自社で運用している基幹系システムの可用性はどれくらいか」と突っ込んで聞くと、99.7%や99.8%であったりすることが多い。

 いや何か抜けてるでしょ。
 クラウドなんだから、提供しているシステムだけじゃなく、そこに行き着くまでのネットワークがあるじゃない。そこはクラウド事業者が提供しているわけでもないし、自社からそこまではかなり色んな部分を経由しているわけです。自社で保守している個所もあるかも知れない。それにネットが混雑してきたら?ってのも。
 ついでに言うと、この部分にもセキュリティの話は絡んできますよね。
 つまり、可用性を述べるに当たり、システムの範囲を思い切り削っています。

 勿論、信頼できる事業者だと思うから選んでいるんでしょうし、最近のネットワークはちょっとやそっとじゃ切れたりしないし、カネのあるところは充分太い専用線(的サービス)を契約しているかも知れませんし、実際のところは確かにこれらが本質的な問題になると言えるケースはそう多くないでしょう。
 しかし、こんな穴だらけの指摘じゃとても相手のことを「愚にもつかない」などと言えるレベルじゃない。

 いくら極言暴論でも、いつもはもうちょっと説得力のある話が出てくるんですけど。今回は手でも抜いたんでしょうかね。それとも時間がなかったとか?

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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