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独り言: プログラミングの価値

 今日二つ目のネタはこちら。


 1980年より毎年開催し、今年で35回目というプログラミングコンテストがあります。
(略)
 今回、プラチナスポンサーとして名乗りを上げたのが、グループウエアや業務アプリなどを手掛けるサイボウズです。その代表取締役社長・青野慶久氏は、コンテストの実行委員長も務めます。青野氏に同社が協賛した理由を聞くと、「プログラマを育成しなければ、この国の将来はない」という危機感があるからだと言います。


 これまでに何度か、日本のものづくりでは、機能的価値はよくても意味的価値がダメダメだー、という話をしました。
 これを具体的なモノにマッピングすると、一例としては、パーツはいいのが作れるけどソフトが必要になるようなIT機器はダメダメだー、というような話になります。
 こういう話になると、やはり思い出すのはiPodが出た頃のこと。
 雑誌なんかでも、重さとか音質とかいう話(それが不要というわけではありませんが)「ばかり」をしている記事を結構見ました。印象としてはその方が多数派だったように思えるのですが、批判的に見たものはやはり印象も強くなるでしょうし、実際にはわかりません。

 私や周囲にいた人たちは、iTunes Music Store(iTMS, 当時)こそが本質だと思っていました。まあ、私も周りもプログラマばかりだったわけですけど。

 人が作ってきた様々なもの、道具等は、やはり工夫を重ねることにより進歩してきました。
 その進歩、比喩的には「進化」の過程でコンピュータにより制御されたものが登場したことは、生物の進化で言えば、人間が登場したことに相当するでしょう。
 遺伝により定まった形態、本能。それで定まった機能を持つ生物達。
 その中から、人間という「プログラマブル」な生物が誕生しました。

 人間はインストールするプログラムを変えることで、様々な大きく異る存在に変化します。
 コンピュータが組み込まれたデバイスは、人間のように様々に姿(機能)を変え得るのです。そしてその本質は、脳の中のソフトウェアであると言えます。

 しかし、日本では長い間、いや多分今現在でも、ソフトウェアが軽視されています。

 「今や電車も車もみんなプログラムで動いているし、プログラミングが活躍しない場所を探す方が難しい。それなのに、プログラミングをやっている子供たちは“オタクな子”と見られる。それは違うのではないか」。青野氏は、今の時代、プログラミングのスキルは非常に重要で、優秀なプログラマはもっと評価されるべきだと主張します(写真2)。

 まあ、これはここで言う話とは若干視点が異り、それを担う「人」の評価が主題なのですが、しかしこれらは同根と言えるでしょう。

 上記のiPodの話で言えば、その音楽デバイスの世界で、人間が図書館を作り出したようなものではないでしょうか。IT機器の場合は境界が曖昧ではありますが、手元のデバイスの「中」にあるものと、人が光と目を使って外部に蓄えた情報を受け取るように、ネットワークの先がつながったのです。
 だから概念としては、iPodが出て、それが外につながるのではなく、iTMSがあって、その端末デバイスとしてiPodが用意されたのです。

 しかし、上記の雑誌記者だけでなく、どうやら日本のメーカーにも、それは理解できなかったようです。
 メーカーにも多分プログラマはいて、彼らはわかっていたと思います。であるとするならば、いかにそういう人たちの意見が軽視されていたかということでもあると言えるのではないでしょうか。

 ここで話は大きく変りますが、先日、こういう話がありました。

 この資料を見て私が興味を持ったことは、変った人材を求める云々よりも、評価の部分にあります。そこには、このようなことが書いてあります。

これまで漠としていた実現性(成功)への道筋への輪郭が明確になったかどうか。(低い評価=あいまいなままである課題)
失敗により道筋がたてられ方向性が明確になった場合は「高評価」
失敗例の共有をプログラムで実現。

 また、「ゴールへの道筋が明確になる価値ある「失敗」を奨励」ともあります。

 起業が少ないことについては、起業のし易さよりもセカンドチャンスがないことが問題だ、と私は何度も指摘してきましたし、それは受け売りなのでそういう主張はずっと昔からあったわけです。
 まあ、学生の頃にも「失敗したという報告の重要さ」という話は聞いていましたが。
 結局、セカンドチャンスがないというのは、人は失敗から学ばないものであるという意識があるからで、それはつまり評価する側がそうだからなのではないか、などと思ったりします。
 実際、過去の歴史や外国の例から、うまく行った話は参考にしても失敗は見ないことにしているのではないかとしか思えないこと、多いですし。余所の例を吟味し、石橋を叩き、じゃあ通ろうと思ったときには参考にしたその地で大失敗していた、という感じで。

 全然違う話を並べましたが、しかし、それらはいずれも直接の価値が見えづらく、そのせいなのかこれまで軽視し続けられてきたものについての話題であり、まあ言ってみれば、そういうところにつながりを見ることもここで挙げたテーマにつながることなのかな、とも思います。

 今回とりあげたような話があったとしても、それで実際に今後社会がどう影響を受けるかはわかりませんが、少なくとも、危機感を覚えている人はいるな、そしてそういう人たちが動き出しているな、という風に感じることはできます。
 さて、そのことは一体何を引き起こす、もしくは引き起こさないでしょうか。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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