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独り言: 労働時間規制関連記事ラッシュ

 今朝(2014-05-19)の読売新聞朝刊9面では、特別面と称して『基礎からわかる ホワイトカラー・エグゼンプション』という特集が組んでありました。
 また、日経ビジネス(2014.05.19 No.1741)の特集は『さらば使い捨て経営 「正社員化」だけでは解決しない』、東洋経済(2014 5/24)の第1特集は『雇用がゆがむ 官製ベア・残業代ゼロ・解雇解禁の点と線』と、なんだか妙にこの手の記事が沢山あります。

 以前に何度かホワイトカラーエグゼンプションについては触れたことがあって、日本はこういう制度を持ってくると必ず劣化させるとコメントしました。
 その時は具体的には言いませんでしたが、まあ要するに、職務給的な考え方なしにやるのはまさに反対している人が懸念している状況を招くし、逆に言うと、そういう考え方を導入しないで制度だけ導入するってのはつまりそういうことなんでしょう。

 よく残業代ゼロ法案とか言われてきましたが、残業という時間で計った所定外労働ではなく、仕事の範囲を逸脱することになったら所定外労働が発生するという形にならないと、何の制限もなくなっちゃいますよね。
 だから、この制度の対象者は、日本の企業の所謂「正社員」みたいに、とりあえず雇うからやることは会社が決めるよ言われたら何でもやってね、という形態であってはならないと思うんですけど。つまり、「就社」でなく「就職」している人。日本ではほとんどいないでしょうけど。

 こういうのが、例えばアメリカとかで成立するのも、日本のように「現場力」なんぞという概念が存在しないからでしょうね。でも逆に言うと、そういう概念を捨て去ればそれはそれで機能するかもしれない。
 まあ、それで日本人に成果が出せるかどうかはわかりませんが。

 ちなみに東洋経済によると、アメリカではホワイトカラー・エグゼンプションの見直しの声が高まっているようです。
 実際にどうなるかはわかりませんけど、日本が欧米の制度を導入するとき、問題が発覚して見直しが始まった頃に猿真似する、というパターンが多いですよね。結局、その制度の構造とか意味とか仕組みとか周辺との関わりとか、まあ何だか用語が重複していますが、そういうことを考えずにカタチだけ持ってくるから、仏を作っても魂が入らないんでしょう。
 ホワイトカラー・エグゼンプションにしても、仕事の区分けの仕方が縦か横かくらい違うのにそこを無視しているから、一体どういうことになるかわからない、というかわかるんだけど際限がわからない、ということになる。

 ちなみに同じく東洋経済の記事によると、今こういう制度をどうこうしている人たちの関連図が示されているんですが、あの竹中平蔵(慶應義塾大学教授、パソナグループ会長)がほぼ中心の位置にいるんですねぇ。
 ま、それも含めて、わかってたことではありますけどね。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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