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せいじ: 思考停止型規制

 少し前に、こういう記事がありました。
 まあ要するに、環境というか広い意味でのコンテキストというか、そういうものを無視してというか考えずに物事を決めるのが良くないのだし、それはつまり、考えるのが面倒だからまるごと規制すればいいでしょ、という手抜き対策の一例ということですね。

 一例と言ったのはつまり他にもたくさんあると思うからで、全面戦争をして潰すつもりもないのに(ないから?)暴力団排除を定めるとか、売春はよくないから禁止すればいいじゃんとか、借金で困る人がいれば借りられなくすればいいじゃんとか、諸々。
 暴力団の話で言えば、結局対抗すべしと定められた一般市民が困るだけだし、売春とか借金の話で言えば、そうせざるを得ない人が結局保護されず(いないはずだから)困ることになるとか。
 いや、こういう例が出てきたのは、たまたま最近あちこちでみかけたからですけど。

 そういえば、「わいせつ」とかもそうですよね。
 ちょっと前にとある漫画読んだんですけど。
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(2013/01/30)
森見 明日

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 これの3巻です。……なんで3巻がAmazonの検索で出てこないんだろう。有害図書にでも指定されたかな?
[追記:2013-12-30]
 これを書いた数日後に確認していたのですが、これは単に、登録されているタイトルが変わったためでした。
え~ぶいカントク 3 (ビッグコミックス)え~ぶいカントク 3 (ビッグコミックス)
(2013/10/30)
小学館

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 「ー」が「~(〜)」に。
[追記終わり]
 まあそれはいいとして(もしかしたら良くないかもしれないけど)、この中に、AV女優の撮影会というのが出てきます。これはファンとの交流のために行われているのですが、女優と客のマンツーマンで行われます。なぜなら、客が複数だと公然わいせつ罪になってしまうから。
 この「わいせつ」だって、同好の士が集まる場所で、一体誰が「わいせつ」と思うんでしょうかね。

 あとは、どんな状態だろうと本人の苦痛や尊厳など無視して長生きさせなければいけないとする「ヒューマニズム」?とか。

 ちょっと連想が広がりましたが、結局、決まりを作るときにちゃんと考えない、えいやっと決めてしまうってことですね。思考停止的に。でどうするかというと、運用でどうにでもできるように取り計らう。

 まあ確かに、先のことを完全に予見するのはとても困難だし、不可能な場合も多いかもしれない。そういうときに、運用する側がどうにでもできるように決めるのか、検証して方向修正するのか。
 真面目にいいやり方を求めるのであれば、まあ後者であるべきでしょう。しかし、あまりそういうやり方はなされない。ここには、二つの理由があるかと思います。先例主義と権限です。

 ここで先例主義といったのは、前例がないことはしないとも言えるし、前例があったら変えないで続けるという意味でもあります。権限というのは、結局今の構造では決める人が運用もするので、裁量が好きなだけ拡げられるという意味です。

 まあ、自民みたいな保守というのは先例主義と言っていいでしょうね。ただ、ここには落とし穴があります。
 そもそも自民などは保守なのか。あれは単なる懐古集団じゃなかろうか。実際、米中韓に媚を売りまくっていたし、一体何を保守していたのか。

 確かに、古くからあるもの、長く続いているものははいい、ということはあります。長い歴史を耐え、残ったものですから。しかし、悪習というのもあります。この違いは何なのか。
 古典のようなものは、人々が顧なくなったらさっさと失われます(デジタルの時代になり少し変わるかも)。対して、制度のようなものは実際に運用している人が存在するわけで、「止める」というのはそれなりに大変なことだし、仕事がなくなってしまうことも意味します。だから、長く続いているからいいとは必ずしも言えない。
 古いものは大概いいという例とそうでない例は、こういう違いがあることによるのではないでしょうか。

 しかし、ちょっと脱線しますが、保守だのなんだのってもう使われ方がおかしいですよね。
 私なんぞは、昔からネトウヨを自認/自称していたわけですが、取り立てて保守というわけでもない。
 保守は懐古、革新は売国。実際には本当の保守もなければ革新も何もないというかもう何がなんだかわかりません。

 というわけで長々と書いてきたのは例の特定秘密保持法のことなんですが、あれは、まず成立の過程のチェック(何が秘密となるかの基準の明確化)もされなければ運用時の対象選択のチェック(判断基準の運用状況)もされなければ歴史によるチェック(それが秘密に値したか、そしてそれに基いた判断はどうだったか)もされない、過去・現在・未来にわたる三重の思考停止。要するに、上記の思考停止的なものたちと同じで、すべてどんぶり勘定の世界です。この辺りについてはちょこっと触れたことがありましたが。
 待ちに待ったスパイ防止法、なんぞと喜んでる層もあるようですが、こんなものそういう意味では防止にもならないし何の効力もない。見えなくなるのは真面目な人からだけ。
 しかも、まあ元々歴史から学ばない国ですが、そもそも歴史から学ぶことがこれからはしたくてもできなくなる。

 しかし、これまでの経緯もまた、何と言ったらいいかわからないくらい馬鹿らしい。
 メディアが珍しく政府に楯突いているわけですが、人々はそんな姿を傍目で笑っているという珍妙さ。まあつまり、これまでメディアは、一般人の味方とは見做されていなかった、というか敵だと思われていたという証拠ですよね。
 また、国民の知る権利とかを根拠に反対している人もいますが、そんなの伝わるわけないとどうしてわからないのだろうか。何故なら、現政権は国民の権利が強すぎるので抑制したいと考えているわけですから、そんなことを申し立てても効果がないどころか逆効果かもしれない。

 というわけでこの問題はあまり真面目に考える気もないのですがね。まったく、前の安倍政権のときに学ばなかったのだろうか。あれがすぐに終わったのは天の配剤だったのかもしれないというのに(私は当時そう思いました)。

 最後に、とあるブログから引用しましょう。ブログの名前に注目。

 いずれにせよ、安倍内閣及び自民党への支持層が50年後、100年後の後世でトンでもない「売国奴」集団として認定されることは間違いない。

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水響 俊二 [MIZUKI Shunji]

暫定的に、18禁作品の感想などは裏サイトで書いています。
   

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